On The Move / 深町純 ― 2011/12/29 14:25
今月の頭に、学生のころのバンド仲間とちょっと早い忘年会をしました。かれこれ、30年の付き合いの友人たちとの飲み会で、久々に10代のころのような馬鹿騒ぎをしながらの楽しいひと時でした。
そのときに、当時バンドで演奏していた深町純氏の「On the Move」という曲が入っている「On the Move」というアルバムの話がでて、「このアルバムは、やっぱり格好いい」という話になりました。当時のニューヨークを代表するミュージシャン、Brecker Brothers、Stuff、The 24th Street Bandのメンバーが参加していて、当時まだ20代~30代の勢いのあるミミュージシャンたちのいきのいい演奏が収められています。
今日、そのときのことを思い出し、改めて聴きなおしました。やっぱり良いですね。あのころ、70年代後半の音楽シーンのエッセンスがちりばめられた名盤だと思います。これが、日本のミュージシャンのアルバムですからね...それもすごいと思います。

1.On The Move (Jun Fukamachi/Emi Fukazawa)
ジェット機の爆音から始まる印象的な曲です。Will Leeの弾くオートワウを効かせたベースとBrecker Brothersのホーンセクションによるテーマが格好いい曲です。ブレイク後の短いベースソロとそのバックに聞こえるニューヨーク(たぶん、ニューヨークだと思う。いや、そうに違いない!)の喧騒が印象的です。シンセサイザーのBメロも格好いいです。Richard Teeのいつものフレーズもアクセントとして効いています。
この曲を演るためにBOSSのオートワウ買いましたっけ...。
深町純 CP-30 Synthesizer
Steve Gadd Drums
Will Lee Bass
Richard Tee Piano
Barry Finnerty Guitar
Sammy Figueroa Percussion
Randy Brecker Trumpet
George Young Alto sax
Michael Brecker Tenor sax
Barry Rogers Tromnone
Ronny Cuber Bariton sax
Lani Groves Chorus
Ullanda McCllough Chorus
Deborah McDuffie Chorus
Zachery Sandars Chorus
Frank Floyd Chorus
2.You're Sorry (Jun Fukamachi)
MIke MainieriのVibesとMIchael BreckerのSaxがテーマを分け合うバラードです。この2人の対比が本当に格好良いです。終盤のGaddのDrumsのフレーズも自分は好きですね。
深町純 CP-30
Steve Gadd Drums
Anthony Jackson Bass
Barry Finnerty Guitar
Crusher Bennett Percussion
Michael Brecker Tenor sax
Mike Mainieri Vibes
Ullanda McCllough Chorus
3.Letter To N.Y. (Jun Fukamachi/Emi Fukazawa)
深町氏のボーコーダーが印象的なボーカルナンバーです。アップテンポのバラードですね。ボーコーダーのソロ?(Bメロ)とMIchael BreckeのElectric Sax?(リリコン?)が時代を感じさせます。この曲もRichard Teeのピアノが聞いてますね。
深町純 Synthesizer
Steve Gadd Drums
Will Lee Bass
Richard Tee Piano
Barry Finnerty Guitar
Sammy Figueroa Percussion
Michael Brecker Tenor sax
Zachery Sandars Vocal
Frank Floyd B.Vocal
Lani Groves Chorus
Ullanda McCllough Chorus
Deborah McDuffie Chorus
4.Departure In The Dark (Jun Fukamachi)
この曲もホーンによるテーマがかっちょいい曲です。ギターのテーマで曲調が変わるところもいいですね。
深町純 Piano
Steve Gadd Drums
Anthony Jackson Bass
Barry Finnerty Guitar
Crusher Bennett Percussion
Randy Brecker Trumpet
David Sanborn Alto sax
Michael Brecker Tenor sax
Barry Rogers Tromnone
Ronny Cuber Bariton sax
5.Dance Of Paranoia Cp.2 (Jun Fukamachi)
前の3曲と違い、少しアップテンポのスピード感のある曲です。シンセサイザーのテーマ部で曲のスピードに緩急をつけるあたりさすがです。Anthony Jacksonのベースソロも派手ではないのですが、格好いいです。特にソロ導入部のロングトーンの潔い感じがまた良いんですわ。 深町純 Piano
Steve Gadd Drums
Anthony Jackson Bass
Barry Finnerty Guitar
Crusher Bennett Percussion
Randy Brecker Trumpet
David Sanborn Alto sax
Michael Brecker Tenor sax
Barry Rogers Tromnone
Ronny Cuber Bariton sax
6.When I Got Your Wave "PATHETIQUE" (L.V.Beethoven)
ベートーベンの「悲愴」です。テーマは、ゆったりとしたリズムなのですが、Bメロでテンポが変わってMichaelのSaxがメロディ(ソロ?)を奏でる部分が良いです。MIke MainieriのVibeソロもかっこいー。
深町純 Piano Synthesizer
Steve Gadd Drums
Anthony Jackson Bass
Barry Finnerty Guitar
Crusher Bennett Percussion
Randy Brecker Trumpet
David Sanborn Alto sax
Michael Brecker Tenor sax
Barry Rogers Tromnone
Ronny Cuber Bariton sax
Mike Mainieri Vibes
7.Early Evening Lullaby (Jun Fukamachi/Emi Fukazawa)
よく考えると、バラード率の高いアルバムですな。この曲のバース部分のシンセのメロディが「On The Move」のシンセのメロディと対になっています。Eric Galenoギターソロはさすがですね。
深町純 Piano Synthesizer
Steve Gadd Drums
Anthony Jackson Bass
Barry Finnerty Guitar
Crusher Bennett Percussion
Eric Gale Guitar
George Young Alto sax
Lani Groves Vocal
8..Departure In The Dark. Again (Jun Fukamachi)
4曲目のギターのメロディ部のリプライズです。
深町純 Piano
Steve Gadd Drums
Anthony Jackson Bass
Barry Finnerty Guitar
Crusher Bennett Percussion
と、曲説明を書いてきましたが、やっぱり一聴していただかないとそのよさが伝わりませんね...。できれば、CDを入手して全曲聴いてもらいたいです。
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