トップリーグ 2011-2012 第11節2012/01/22 17:50

 小雨のぱらつく秩父宮にいってきました。

 第一試合が、「NECグリーンロケッツ」対「コカ・コーラウエストレッドスパークス」、第二試合が、「サントリーサンゴリアス」対「東芝ブレイブルーパス 」でした。
 昨年王者のパナソニックに開幕戦で勝利し、今期全勝中のサントリーに土をつけられるとすると、今期2敗をしているとはいえ東芝しかないと思っていたので、第二試合は否が応でも期待が膨らみます。とはいえ、まずは、 今期 好調のNECと、このまま行くと降格決定のコカ・コーラの試合のキックオフです。
 いったん上がっていた雨も試合開始10分くらい前から再び降り出し、雨中のキックオフでした。NECはナドロ選手がチームにだいぶなじんできたようで、アタック、ディフェンスともに活躍をしていて、献身的なタックルを何度も見せていました。ということで、今日の先制点もナドロ選手でした。NECはフォワードのセットプレー特にラインアウトでミスが続きなかなかリズムに乗れません。コカ・コーラがウェブ選手を軸にボールを大きく動かし、何度もNECゴール前に攻め込んでいましたがこちらもトライまでいくことができません。前半の途中からはこう着状態が続き、どちらもミスでなかなか攻め切れない状況が続いていました。
 後半になると、NECがラインアウトを修正し、フォワードの動きもよくなってきました。2分にキャプテンのラトゥ選手のトライを皮切りに、NECのペースに。ルーキーの田村選手も攻撃の要になっていて、彼がいることで、スタンドオフが2人いるような形になり、攻撃の幅が広がったような気がします。とにかくラトゥ選手、ナドロ選手の存在とベテランと新人のバランスが取れていて昨年とは違うチームになっています。とにかく、昨年は点が取れませんでしたからね...。
 ナドロ選手は規格外です、195cm、125kgでポジションがウイングですからね、コカ・コーラもフォワードのNo.8のファアマトゥアイヌ選手がマークしてましたから。
 後半、コカ・コーラも選手の入れ替えで、少し息を吹き返し、2トライを返しましたが、NECに逃げ切られてしまいました。NECはあと少し精度を上げれば、プレーオフで上位3チームに勝てる可能性があると思います。今のままでは、ダメだと思うけど...。

 NECグリーンロケッツ 24点 VS
         コカ・コーラウエストレッドスパークス 18点

 第二試合が始まるころには、雨も上がり、日差しも時折見えるようになりました。
 はじめに書いたように、サントリーに土をつけられるとすると東芝しかないなと思っていたので、盛り上がりましたね。NECとコカ・コーラには悪いのですが、第一試合とは次元が違いました。プレー精度の高さ、攻守のスピード、やっぱり、上位チームは格が違います。
 前半23分に東芝のペナルティからライアン選手がペナルティゴールを決めるまで、どちらも引かない、見ているこちらも緊張する攻防が続きました。この後、ボールをつないで、トライをとりに行こうとする東芝と、キックでエリアを取って、ペナルティでもよいので点を取りに行こうとするサントリーとその戦略に少しずつですが、違いが出てきました。雨だったということや、久しぶりにピシ選手がスタンドオフで出場したということもあるのかも知れませんが、いつもなら、ボールを動かしてくるサントリーがキックを多用していました。何度か、「あれっ?ここで蹴るの?」という場面がありました。
 特に、後半そういう場面が多かったですね。やっぱり、東芝の圧力が強いということなんでしょうか?東芝は、リーチ選手、ベイツ選手、豊田選手の3列を中心にフォワードの選手がよく動いてました。今日のトライは全部フォワードの選手が奪ってましたから。
 サントリーは、何が何でもトライをとりにいくという気迫が感じられず、とにかくペナルティで点を取るという作戦で、アタックに関しては、今期見たサントリーの試合では一番面白くなかったと思います。一方、東芝はトライをとりに行く気迫が見られ、最後の最後まであきらめないという気持ちがひしひしと感じられました。試合自体は緊張感のある高度な試合でしたが、気持ちの点で、3トライをあげ試合終了間際に逆転勝ちした東芝がサントリーを上回っていました。

 ところで、やっぱり、サントリーのスミス選手はすごい選手ですね、ジャッカル、タックル、パスどれをとっても、すばらしいの一言です。見ていて、「えっ、今何やったの?」というようなプレーを何度も見せてくれました。

 サントリーサンゴリアス 18点 VS 東芝ブレイブルーパス 21点


<おまけ1> NECの臼井陽亮選手です。
 クールダウン中に声をかけ握手してもらいました。カメラを向けたらピースサインをしてくれたのですが、シャッターのほうが早かったようです。左手が微妙にピースサインをしようとしてるのわかりますでしょうか?

<おまけ2> NECのネマニ・ナドロ選手です。
 こちらも、クールダウン中に握手してもらいました。しっかりポーズをとってくれてますね。とっても、フレンドリーな感じでしたよ。実は、帰りの地下鉄でナドロ選手、ラトゥ選手、マッキンタイアー選手、ツイタヴァキ選手と一緒になりました。地下鉄なので、声をかけずにいたのですが、電車を降りるときに目があったら軽く会釈してくれました。握手したの覚えてたのかな?「来週もがんばってくださいね」と降り際に言ったのですが、日本語だったから伝わらなかっただろうな...。