CZ122012/12/27 20:31

 ジャッキー・チェンの新作映画「CZ12」を見てきました。

 CZとはChinese Zodiacいわゆる十二支のことで、その昔、中国に十二支の像があり、ヨーロッパ人に略奪されたその頭を探し出して中国にもって帰るという話が大きな柱になっています。この映画、「アジアの鷹」シリーズの3作目なんです。1作目は、1986年に製作された「サンダーアーム/龍兄虎弟」なんですね。この映画、見に行きましたよ、もう、27年も前なんですね。ジャッキーがインディ・ジョーンズのようなトレジャー・ハンターで秘宝を盗むというか探し出すという話なんですが、冒頭のジャングルのシーンの撮影中にジャッキーが頭蓋骨骨折の大怪我をしたといういわくつきの映画でした。

 で、ジャッキー、今回もやってくれます。冒頭から、全身ローラーブレードスーツでのチェイス、ドーベルマンとの追いかけっこ、ジャングルでの落っこち?、工場での大立ち回り、最後は、スカイダイビングでの格闘と58歳とは思えないアクションを見せてくれます。こういうアクションのアイデアも、毎回、感心させられます。龍の頭の争奪戦は、なるほどそのために、このアクションだったのねぇと...これは、映画を見て楽しんでもらいたいですね。
CZ12 暗くてうまく取れない..
 アクションだけではなく、相変わらず、シリアスなシーンにも笑いの要素が満載、パイレーツ・オブ・カリビアンのパロディ?的なものもあったりして...。

 ストーリー自体は、たいしたことは無いのですが、娯楽作品としては楽しめます。まぁ、ちょっと、CGがしょぼかったのが、玉に瑕でしたが...。
こっちも
 クォン・サンウやその他のメンバーも良かったですよ。トレジャー・ハンターグループの紅一点ジャン・ランシンのテコンドーの格闘シーンも格好よかったですもん。
 後、娯楽要素だけじゃなくて、ヨーロッパの博物館にある展示物が過去の略奪によって奪われたものだって言うメッセージもこめられてました。

 しかし、広東語に北京語(マンダリン?)、英語、フランス語とめまぐるしく言葉が変わるので、英語の字幕を追っかけててもちょっと、ついていけないところがありました。英語のシーンなのに字幕追っかけてて分けわかんなくなったりね...。途中で、日本語も出てきたりするのですが、これまた、字幕を追っかけるのが一生懸命で、「あれ、今の日本語だったな」と後で気づいたり。この映画を見て改めて、複数の言語を操れる人は、すごいなと思ったしだいです。

 先日の「Life of PI」とは、また、違った方向性の映画でした。でも、そんな感じで、いろいろあるから面白いんですよね、映画って。
 日本公開は来年の4月、邦題は「ライジング・ドラゴン」です...何で?