2013大学ラグビー 日本体育大学vs明治大学 筑波大学vs帝京大学 ― 2013/10/21 07:10
雨の降る中、秩父宮に行ってきました。
目的は、筑波大学と帝京大学の試合です。日本代表の選手を擁するこの2校がどのように戦うかに興味があったからです。
銀座線外苑前駅から地上に出ると城南信用金庫さんのビルの壁面に11月3日に行われる日本代表とオールブラックス戦の横断幕が。

秩父宮にもご覧の横断幕。日本に居たら見に行ったんですけどねぇ...。

さて、1試合目は、日本体育大学と明治大学の試合です。

一時期、低迷していた名門明治大学ですが、ここ数年は良い結果を残していると思います。今日も、試合は始終明治ペース。フォワードの縦突進と、スタンドオフの田村選手のキックで試合を組み立てます。

そういえば、この田村選手、なんか最初顔が似てるな~と、メンバーボード見て納得。明治大学OBで現NECの田村選手の弟くんだったんですね。U-17日本代表にも選ばれてるので、将来、兄弟で代表なんてこともあるかもしれませんね。

この試合、明治の圧勝だったのですが、明治も以前の強さはありませんでした。明治は縦に出るときのスピードが、フォワードもバックスもいまひとつでしたね。日体大のフォワード、セットプレー以外は互角といってもいいくらい健闘していたと思います。

爆発的に強い明治を見たかったんですけどね。
日本体育大学 0点 vs 明治大学 41点。

お目当ての、筑波大学対帝京大学。

試合開始前の第一印象は、帝京の選手のおおきさですね。フォワードは特に大きいというか、よく作られた体をしています。食事から筋トレまで細かく計算されているということを以前に聞いたことがありますが、それも、うそじゃないという感じです。

試合が始まって、やっぱり、この2校は格が違いますね。明らかに、前の試合とスピードが違います。帝京のピックアンドゴーなんて、ものすごいスピード、一方、筑波もよく反則もせずにそれを止められるなと感心しました。
帝京は、モールもラックもとにかく足をかき続けていましたね。だから、前に出れられるんです。昔の明治はこんな感じだったなぁ...。

先制は帝京大学。写真はゴールキックを決めた帝京の主将の中村選手。春には日本代表でがんばっていましたね。綺麗なキックでした。

筑波のフォワードは8人中7人が100Kg台という帝京のフォワード相手に互角にスクラムを組んでました。低い姿勢の良いスクラムです。

筑波は、バックスもよかったですね。特に日本代表の福岡選手はアタック、ディフェンスともにいい仕事をしていました。特に縦に出たときの強さは凄いの一言です。

あと、主将の内田選手もいいですねぇ。あのサイズのハーフ、魅力的です。帝京ボールのスクラムで、相手No.8の李選手を何度も止めてましたね。ポイントからのパスもやわらかくていいパスを投げてました。さすが、日本代表に召集されるだけあります。

筑波の強さは、セットプレーの確実性にもあると思います。体重のみならず、身長でも負けているのに互角に戦ってました。

80分が短く感じられるくらい面白いゲームでした。

ボールが止まることなく、とにかく動き続ける。いい試合でした。

そういえば、筑波大学ルーキーの山沢選手もよかったですね。彼のキックはヒットしたときの音が違います。途中から対面の中村選手のキックの音と比べていたのですが、明らかに違いました。ものすごい、重い音がするんですね。しかも、伸びがいい、将来楽しみです。

ちなみに、帝京はいい仕上がりです。今年も日本一狙えるかも。

一方、筑波も、負けはしましたが、後半、帝京を0点に押さえたのはさすがです。

筑波大学 3点 vs 帝京大学 10点。
この2校は、スピード、パワー、テクニックともに凄いの一言。トップリーグの下位チームであれば、ひょっとして勝てるかもと思わせるくらい良い試合を見せてくれました。