香港vsベルギー 第2戦2013/12/22 07:15

 HAPPY VALLEYにあるHONG KONG FOOTBALL CLUBに行ってきました。香港代表とベルギー代表のテストマッチの第二戦の観戦です。

 会場に着いたら、練習が始まってました。円陣を組むベルギー代表。でかいっ!
香港vsベルギー 第2戦
 今日のレフリーは、麻生さんでした。火曜日の試合は久保さん、お二人とも日本協会公認A級レフリーですね。
香港vsベルギー 第2戦
 香港は、スタンドオフがRimene選手だったので、一試合目とは異なり、バックスのランを中心に攻撃を組み立てていました。バックスもスピードと切れのある選手が多いので、うまく機能していたと思います。
香港vsベルギー 第2戦
 一方、ベルギーは大型フォワードの強みを生かし、モールを中心に攻撃を組み立ててきました。モールで、20mくらいは簡単に押し込んでましたね。先日の試合の観戦記録でも書きましたが、体格が一回りくらい違いますからね、チームの強みを生かしてきたということですね。
香港vsベルギー 第2戦
 両チームとも、一試合目とは攻撃の方法を変えてきましたが、ベルギーもその体格差を最後まで生かしきれてなくて、なかなか、トライまでもっていけませんでした。
香港vsベルギー 第2戦
 香港は、落ち着いた試合運びで、きちんとランで敵陣までボールを運び、相手の反則(今日は、タックルした後に相手をはなさない反則や、ノットロールアウェイが多かったです)で得たペナルティをRimene選手のゴールキックで得点するという作戦で加点していきます。フォワードが劣勢なので無理にタッチに出してトライを狙うより、ゴールが狙えるところからはきっちりと狙うというセオリーどおりの硬い攻撃でした。
香港vsベルギー 第2戦
 ベルギーは力わざと言うかフォワードで、ゴリゴリいく感じだったのですが、プレーの精度というか、粗さがあって、きちんと取りきれません。結局、ノッコンやノットリリースで反則になってしまってました。ゴールキックを狙ったほうがよい場面でタッチにだしたり、タッチに出してフォワードでゴリゴリ行ったほうがいいところで、取り切れなかったり、ちょっと、ちぐはぐな印象でした。
 前半は、ペナルティーをきっちり得点にした香港が9点、香港のタックルミスから取ったトライとペナルティーで得点したベルギーが8点と、一戦目とは異なりロースコアの試合でした。
香港vsベルギー 第2戦
 後半も、香港は、バックス、フォワードがとにかく走る。キックをほとんど使わずに前進を図ります。
香港vsベルギー 第2戦
 ベルギーはやっぱり力技で行くのですが、反則でなかなかリズムが作れません。どうも、麻生さんのレフリングに対応できていないという感じでした。
香港vsベルギー 第2戦
 そのためか、かなり苛立っていたというか、ストレスを感じているように見えました。そういう意味で、プレーが粗くなっていた感じがありましたね。
香港vsベルギー 第2戦
 この試合は、自分たちの戦力を把握し、取れるところで得点をしっかりとっていた香港の作戦勝ちという感じでしょうか?
香港vsベルギー 第2戦
 香港は、後半も、ペナルティゴールで得点を重ねていきます。1トライ1ゴールで同点の15対8にしたときのペナルティキックを選択した、キャプテンのHewson選手はさすがという感じでした。タッチに出してモールでトライという選択肢もあった距離で、きちんとペナルティキックを選択していましたので。
香港vsベルギー 第2戦
 この後、ベルギーにトライを返され同点になってしまうのですが、この後の香港の攻撃が凄かったですね。フォワード、バックス一体になって何度フェーズを重ねたかわからない怒涛の攻撃。最後は、後半、交代でセンターの位置に入ったスタンドオフのMcAdam選手の技ありのドロップゴールが決まりベルギーを突き放しました。ノーサイドの瞬間はモールサイドを突いたプロップのWei選手のタッチキックでしたからね。結局、体格差をスピードと運動量と作戦でカバーした香港に軍配が上がりました。
香港vsベルギー 第2戦
 香港18点、ベルギー15点。2試合とも、ランキング4つ上のベルギーを、香港が破りました。
香港vsベルギー 第2戦
 ベルギーは攻守ともに、どこかちぐはぐでしたし、プレーの粗さが目立った2試合でした。今日の試合も、ゴールが全部決まっていたらベルギーが勝ってましたからね。

 香港代表の皆さん、試合後もうれしそうでした。
香港vsベルギー 第2戦
 やっぱり、香港は、バックスがそろうと強いです。すべてのキックオフボールをチェイスしたSalom選手。ボールを持つと必ずラインブレイクしていたセンターのJones選手。体は小さいが、体幹が強いRowan選手。この方のラックからの球出しは、ものすごく丁寧、今日は目の前で確認しました。今日の香港は、春のASIAN5NATIONSのときとは別のチームのようでした。
香港vsベルギー 第2戦
 人に強くてスピードのあるRimene選手、キックが抜群にうまいMcAdam選手、2人のスタンドオフもその持ち味をきちんと発揮していました。
香港vsベルギー 第2戦
 やっぱり、応援しているチームが勝つと気持ちがいいです。ほんと、最後のドロップキックが決まるまでの数分は興奮して思わず立ち上がってみてしまいましたもんね。ラグビー好きの自分にとっては、素敵なクリスマスプレゼントでした。

 昨日の香港代表のメンバーです。
 1. Jack Bennett (WhichWay Valley)
 2. Alex Harris (Abacus Kowloon)
 3. Stephen Nolan (Newedge Club)
 4. Charles French (Newedge Club)
 5. Paul Dwyer (Leighton Asia HKCC)
 6. Nick Hewson (Captain) (WhichWay Valley)
 7. Matt Lamming (Leighton Asia HKCC) 
 8. Pale Tauti (Leighton Asia HKCC)
 9. Andrew McCulla (Borrelli Walsh Tigers)
 10. Ben Rimene  (WhichWay Valley)
 11. Yiu Kam Shing Salom (WhichWay Valley)
 12. Lee Jones (WhichWay Valley)
 13. Jake Phelps (Newedge Club)
 14. Alex McQueen (Leighton Asia HKCC)
 15. Tom McColl  (Newedge Club)
 16. Tom Bolland  (Newedge Club)
 17. Leon Wei  (Abacus Kowloon)
 18. James Cooper  (Leighton Asia HKCC)
 19. Bill Brant (Leighton Asia HKCC)
 20. James Hood  (Newedge Club)
 21. Chris McAdam (Abacus Kowloon)
 22. Rowan Varty (Borrelli Walsh Tigers)
 23. Andrew Bridle  (WhichWay Valley)
 若干、1戦目と先発が入れ替わってますが、基本的には、ほぼ同じメンバーでした。

 ここ香港では、セブンズや国際大会で試合の途中、選手の怪我などで時計が止まっているときによく音楽が流れます。前にもライオンズ戦のブログのコメントでもたずねられていたのですが、「Hey hey baby (hu ha) I wanna know if you'll be my girl~」という歌詞の曲のこと、やっとわかりました。1960年代の曲で、ビートルズのリンゴ・スターもカバーしていました。曲の名前はそのまんまで「Hey Baby」でした。会場で流れているのは、きっと、オーストリアのDJ Otziという方のバージョンだと思います。

<おまけ>
 クリスマスで、お取引先に色々頂戴しました。で、agnès b.のワイン。まだ飲んでないんだけど、ちょっとおしゃれやね。特別な夜に...。