Cruising With Ruben & The Jets / Greasy Love Songs2014/11/26 06:06

 音楽の話題が続いてますが...。

 フォーシーズンズつながり(コーラスってことね)で、Zappa師匠が大好きなドゥーワップのアルバムを久しぶりに聞いてみました。実は、最初に買った師匠のアルバムはこの「Cruising with Ruben & the Jets」だったんです、Ruben & the Jetsという架空のバンドのアルバムという設定のアルバム。実は最初聞いたとき、Zappa師匠といえばアバンギャルドという先入観があったので、ドゥーワップ満載で面食らったというか、何が起こっているのかわからなかったというのが正直な感想でした。
 マザースとしては4枚目のアルバムで、この大胆なコンセプトアルバム、天才の考えてることにはついていけませんな。ちなみに、1枚目から順番に聞いていったらこのアルバムで路線変更したのかと感じると思います。ちなみに、Zappa師匠の場合、様々なジャンルの作品があるので、今はびっくりしないですけどね、当時のファンは、何があったんだと驚いたんじゃないですかね。
Cruising With Ruben & The Jets / Greasy Love Songs
 初回版が発売されたのが1968年ですから46年前のアルバム。で、1985年のCD化に伴い、リズムトラックが差し替えられています。ドラムはChad Wackerman、ベースはArthur Barrow。Scott Thunesっていう情報もありますね...ほんとは、どっちなのかな。ちなみに、最初にCD買ったときはそんな情報も知らず、Jimmy Carl BlackとArthur Dyer Tripp Ⅲの二人のドラマー結構テクニックあるじゃん、1968年の音とは思えないって思ってたんですけどね。ちなみに、クレジットにはDrumsとはかかれておらず「lewd pulsating rhythm=卑猥な脈打つリズム」とかかれています、なんのこっちゃ?
Cruising With Ruben & The Jets / Greasy Love Songs
 ということで、CD化されてからZappa師匠のアルバムを聞き出した自分は、オリジナルの音を聞いたことが無かったのですが、2010年にオリジナルのリズムトラックでのCDが発売になりました、それが「Greasy Love Songs」、一番上の写真の右側のアルバムです。
Cruising With Ruben & The Jets / Greasy Love Songs
 これを、聞くと、CD化にあわせてZappa師匠がリズムトラックを差し替えたかった気持ちがわかるような気がします。まぁ、全体的に音がモコモコしているのですが、とにかく、せっかくのドゥーワップなのに、はねた感じというか、楽しい感じがしません、特に、シンバルの音がさびしいです。でも、決してダメではありません、自分はこちらのオリジナルのリズムトラックのほうも結構好きです。
Cruising With Ruben & The Jets / Greasy Love Songs
 で、今回聞いて改めて感じたのですが、ボーカルパートは確かにドゥーワップなのですが、曲そのものや、バックの演奏はかなり凝ったつくりになっています、これ、絶対だまされるよな。曲の最後のほうに軽くギターソロが入っている曲があるのですが、ドゥーワップから離れたZappa節全開なつくりになってます。最後の曲の「Stuff Up The Cracks」の後半のギターソロ聞いていると、あぁ、そうかZappa師匠のアルバム聞いてたんだって引き戻される感覚があります。これって、1曲目からドゥーワップで、違う世界に連れて行って、最後のギターソロでZappa師匠の世界に舞い戻るっていう巧妙な仕掛けになってるような気がする。やっぱり、天才の考えていることは違うな...。

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