MOBO ― 2015/07/06 07:03
先日買ったペッカーさんの「i・RASTA -Rebooted by Makoto Kubota -」のリズム隊Sly DunbarさんとRobbie Shakespereさんの参加しているアルバムを引っ張り出してきた、私のギターヒーロー渡辺香津美さんの「MOBO」。ペッカーさんのアルバムの3年後、1983年のリリースです。当時、「KYLYN」からフュージョンバリバリの「TOCHIKA」を経て、JAZZとヘビーメタルの融合の「KAZUMI BAND」ときて、次はどこへいくのかと思い、アルバム(当時は2枚組みレコードでした)を買って、針を落として...やられました。ここまではぐらかされるとは、当時マイルス・デイビスバンドにいたMarcus Millerさんとウェザー・リポートにいたOmar Hakimさんのリズム隊の曲はこれまでを踏襲させる曲が収録されているのですが、Sly DunbarさんとRobbie Shakespereさんが参加されてる曲は、これまでの香津美さんの曲とは、一線を画す、アバンギャルドなギターを聞くことができます。
ほんと、最初聞いたときは、正直、よく分からなかったですね、でも、聞き込んでいくうちにこれは凄いアルバムだと、複雑なコード進行なんて無くて、コード数個だけでも、こんなに演奏に表情がつけられるっていうのは凄すぎます。特に、Marcus MillerさんとOmar Hakimさんのリズム隊とSly DunbarさんとRobbie Shakespereさんのリズム隊が競演する4曲「SHANG-HAI(MOBO#1)」、「YATOKESA(MOBO#3)」、「MOBO#2」、「ALL BEATS ARE COMING(MOBO#5)」は鬼気迫るものがあります。地を這うようなRobbieさんのベースとMarcusさんのパーカッシブでバチバチなベースこの対比を聞くだけでもぞくぞくします。当時はMarcusさんがベースヒーローだったのでMarcusさんのベースラインをひたすら追っかけていたのですが、あれから30年、Robbieさんの切れ目の無いブリブリなベースラインのかっこよさがわかってきたような気がします。
最初、CDは2枚のレコードを1枚ずつCDにして発売されていたのですが、最終的に2枚組みになりしかも、レコードでは切られてしまった部分も収録するなどたまらないサービスもありました。特に、「MOBO#2」と「ALL BEATS ARE COMING(MOBO#5)」のレコードでは切られてしまったところからの演奏が凄い。これ、レコードというフォーマットの限界でしょうがないんでしょうが、こんな凄い演奏を切ら無くちゃならないなんて、香津美さん苦渋の思いだったんじゃないかなぁ...なんて思うのはファンだからか?
あと、自分がすきなのはMichael Breckerさんのテナーサックス、ん~、カッコいい。
DISC 1
1.SHANG-HAI(MOBO#1) 6:19 (Kazumi Watanabe)
Kazumi Watanabe: Guitars
Michael Brecker: Tenor Sax
Marcus Miller: Bass
Omar Hakim: Drums
Robbie Shakespere: Bass
Sly Dunbar: Drums
2.YATOKESA (MOBO#3) 15:29 (Kazumi Watanabe, Marcus Miller)
Kazumi Watanabe: Guitars
Michael Brecker: Tenor Sax
Marcus Miller: Bass
Omar Hakim: Drums
Robbie Shakespere: Bass
Sly Dunbar: Drums
3.ALICIA 5:42 (Kazumi Watanabe)
Kazumi Watanabe: Guitars
Don Grolnick: Synthesizer
Robbie Shakespere: Bass
Sly Dunbar: Drums
Shigeki Otani: Brush
4.VOYAGE 4:50 (Kazumi Watanabe)
Kazumi Watanabe: Guitars
Kei Akagi: Piano
Marcus Miller: Bass
Omar Hakim: Drums
5.HALF BLOOD 5:33 (Kazumi Watanabe)
Kazumi Watanabe: Guitars
Kei Akagi: Piano
Marcus Miller: Bass
Omar Hakim: Drums
6.YENSHU TSUBAME GAESHI 6:40 (Kazumi Watanabe)
Kazumi Watanabe: Guitars
Kei Akagi: Piano
Marcus Miller: Bass
Omar Hakim: Drums
DISC 2
1.AMERICAN SHORT HAIR 5:08 (Kazumi Watanabe)
Kazumi Watanabe: Guitars
Don Grolnick: Synthesizer
Robbie Shakespere: Bass
Steve Jordan: Drums
2.MOBO#2 15:50 (Kazumi Watanabe, Marcus Miller)
Kazumi Watanabe: Guitars
Michael Brecker: Tenor Sax
Marcus Miller: Bass
Omar Hakim: Drums
Robbie Shakespere: Bass
Sly Dunbar: Drums
3.WALK, DON'T RUN 3:37 (John Smith)
Kazumi Watanabe: Guitars
Robbie Shakespere: Bass
Sly Dunbar: Drums
4.ALL BEATS ARE COMING (MOBO#5) 20:14 (Kazumi Watanabe)
Kazumi Watanabe: Guitars
Marcus Miller: Bass
Omar Hakim: Drums
Robbie Shakespere: Bass
Sly Dunbar: Drums
とにかく、この最後の曲はカッコよすぎます。特に、7:35でBメロ(これ、Bメロなのかな...)が終わってからのリズム隊がかっこよいのだ。9:15からのベースとギターのソロの掛け合いなんて言葉では言い尽くせない凄さがあるのだ~、Marcusさんベチベチ弾きまくり、その裏でRobbieさん黙々とリズムを刻むみたいな...必聴です。
昨日、日本橋で行われたストリートラグビーのお片づけ現場に遭遇。人工芝、10人くらいで持ち上げてましたけど重そうだったなぁ。さて、昨日は秩父宮ではジャパンセブンズが行われていました、まぁ、残念な雨模様だったんですけどね。リコーの3連覇ならず、神戸製鋼が優勝しました。それにしても、帝京大学は強いね、7連覇も行っちゃいそうですね。
これから、2019年のラグビーワールドカップに向けていろんなイベントが行われるんでしょうね。まずは、この秋のイングランドでのワールドカップかな?それにしても国立競技場は間に合うのかなぁ...。