タイム・マシン / The Time Machine2015/07/30 23:02

 ヴェルヌドイルときて、SFの巨匠H・G・ウェルズの短編集「タイム・マシン」を読みました。

 創元SF文庫版のこの本には、以下の6つの作品が収められています。
  塀についたドア(1906)
  奇跡をおこせる男(1898)
  ダイヤモンド製造家(1894)
  イーピヨルニスの島(1894)
  水晶の卵(1897)
  タイム・マシン(1895)

 タイトル作品のタイム・マシンで、今から120年前の作品、ヴェルヌさんにしろ、ドイルさんにしろ、100年近く前にこんな作品が作られてたんですね。というか、100年って、そんな昔じゃないってことなのかなぁ...。
タイム・マシン / The Time Machine
 この本に収録されている6作品とも、文学としてすばらしく、単なるSFではない面白さがあります。特に「塀についたドア」はSFというジャンルにくくれない美しさがありますね。ん~、なんで、もっと若いうちに読んでおかなかったのかなぁ?
 あと、日本の星新一さんや筒井康隆さんのルーツがここにあったんですね。「奇跡をおこせる男」、「イーピヨルニスの島」、「水晶の卵」は、お二人の作風に少なからず影響を与えていると思います。
 翻訳ものなので、翻訳者の文章にも左右されるのでしょうが、最近読んだ3人の作品の中では一番読みやすかったですね。

 チャレンジャー教授ものの前にウェルズさんの作品を少し読んでみようかと...、いやその前に、先日、芥川賞を取った、お笑い芸人のピースの又吉さんが書いた「火花」読んでみるかな。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック