リポビタンDチャレンジカップ2015 第3戦 Japan vs Uruguay ― 2015/08/30 09:09
秩父宮に行ってきました。
来月、イングランドで行われるワールドカップの壮行試合のURUGUAY戦、ちなみに、4年前はUSA戦でした。世界ランキングは、JAPANが14位、URUGUAYは19位(8月24日時点)、先週、福岡のレベルファイブスタジアムで行われた第2戦は30対8でJAPANの勝利でしたし、この日の試合は、ワールドカップ前の最後の国内試合で、エディ・ジョーンズヘッドコーチが国内で最後の指揮をとる試合なので、圧倒的な差をつけて勝って欲しいと思いながらキックオフを待っていました。

練習中のURUGUAYの選手。背中になにやら書いてあります。

「LOS TEROS」、ラグビーURUGUAY代表のニックネームですね。

TEROとは、URUGUAY代表のエンブレムの鳥のこと、国鳥らしいのですがググってもはっきりしたことは分からなかった、どうも、オフィシャルではないようです。ちなみに、JAPANは、「BRAVE BLOSSOMS」、桜のエンブレムの勇敢な戦士って感じですね。

両国国家斉唱。

序盤からJAPANが果敢に攻めます。URUGUAYはJAPANのスピードについてこれないって感じでした。特に、松島選手と福岡選手の両ウイングのスピードに翻弄されていました。

特に、昨日の福岡選手は、攻守ともにいい動きをしてました。アタックでは、相手のディフェンスをかわして、タックルされてもすぐには倒れない、ディフェンスでも、タックルに行った後にすぐ立ち上がってジャッカルしたりと、自分が見た彼が出場した試合の中では一番よかったんじゃないでしょうか。

松島選手のスピードもよかったですね。センターでの松島選手もよいのですが、ウイングの松島選手のスピード、魅力的です。心配なのは、松島選手は体重が軽いのでウイングの場合、外に押し出されがちなので、スピードを落とさないようにして体重増やして欲しいですね。
二人が抜けたときの心配は、味方のフォローが遅れてしまうことがあること、昨日の試合でも何度かありました。力の差があるチームとの対戦の場合、ここでボールを押さえられてしまうと、せっかく抜けたのに意味がなくなってしまいますからね。まぁ、選手たちがそのことは一番分かっていると思いますけどね。

忘れてました。昨日出場していた選手では、ヘスケス選手もよかったですね。やっぱり人に強いもんね、センターもいいけど、スペースがある分、やっぱりウイングがいいんじゃないかな?
今のJAPANは、山田選手や藤田選手もいて、あとハーフの内田選手もウイングできるし、ベテランの廣瀬選手もいるしウイング充実してますね。
とにかく、イングランドでも思いっきり走ってきて欲しいですね。

フォワードは、決して負けてなかったのですが、URUGUAYがしっかりしたモールを作ったときには、かなり押し込まれてました。URUGUAYのモールは教科書どおりのモール、今からでは遅いかもしれないし、今のルールでは、しっかりしたモールを組まれるとそれを防ぐときに反則(モールコラプシングですね)になる可能性が高いのですが、モール対策は、再度、見直しして欲しいです。

スクラムは負けてませんでした。雨が降っていてやわらかくなっていて足場も悪かったと思いますが、低くていい姿勢のスクラムでした。JAPANのスクラムも強くなりました。
先々週の世界選抜戦で痛んだ平島選手に代わり、緊急召集された東海大学の渡邊選手も遜色ないプレーをみせてくれました。後半の福岡選手のトライは、彼がブレイクダウンで奪ったボールからでしたね。

とにかく、昨日はアグレッシブなJAPANを久しぶりに見たって感じです。アジアカップだと思いっきり格下なので、勝って当たり前って感じで、言い方は悪いですが、つまらない試合になることが多いのですが、昨日の試合は0封でしたが、面白かったです。

ここのところ、スーパーラグビーの準備問題や、新国立競技場がらみで2019年ワールドカップにも悪い噂が出たり、ワールドカップ前にエディ監督の退任の発表があったりと周りが騒がしくなってますが、選手たちには思いっきりプレーしてもらいたいです。

五郎丸選手のゴールキックも冴えてました、6回蹴って5回成功。イングランドでも、たくさんのゴール決めてきて欲しいですね。

プロップの三上選手。試合途中、疲れた顔もみせてましたが、最後までよく走ってました。

2月に怪我をしてから長らく戦列を離れていましたが、やっと復帰してくれました。やっぱり真壁選手のパワープレーが見られないと面白くないですからね。

昨日は手ごたえあったんじゃないでしょうか。メンバー全員、気迫のこもったプレーでしたし、田中選手のすばやい仕掛けにも周りがよく反応してました。あと、試合終了のホーンがなった後も、最後までトライを取りに行くために試合を切らなかったところにJAPANのこの日の気迫が感じられました。

試合後のインタビューを受けるリーチキャプテン。彼のプレーが目立たないほど、昨日はフォワード全員がよく走ってました。特に、ツイ選手、ブロードハースト選手の3列の動きがよかったです。

日本でエディ監督が指揮する試合が見られるのは昨日が最後、この場所にいれてよかった、しかも、勝ったしね。4年間本当に楽しませてもらいました。

ということで、試合後、選手たちとの記念撮影に参加するためにゴールポスト裏に移動。そのときの写真はまた後日。

さて、ワールドカップのメンバーは明日発表。誰が選ばれても、JAPAN WAYをみせてくれると思います。
ところで、昨日の試合、日テレとJSPORTのテレビクルーがバックスタンド側のタッチ際で撮影をしていたのですが、さすがに二組いると観戦するのにちょっと邪魔だった。以前、香港でLIONSとBARBARIANSの試合見たときはカメラマン一人だけだったよな...。いつもみてて思うけど日本はカメラのスタッフが多すぎる、技術大国なんだからなんとかならんのかな?