ギャラクシー街道2015/10/27 07:05

 三谷幸喜監督の最新作「ギャラクシー街道」を観に行ってきた。

 前作は、時代劇の「清須会議」、今回は、SFロマンチックコメディー、監督の引き出しの多さが伺えます。前回は、清洲城の中で起こる話で、野外ロケもあったのですが、今回は、セットの中で物語が進んでいきます、まるで、舞台演劇でも見ているような感じかな。
 2265年スペースコロニーと地球をつなぐ道路、ルート246666の道路沿いにあるハンバーガーショップ「サンドサンドバーガー」で繰り広げられるシチュエーション・コメディー。イメージとしては監督の「THE 有頂天ホテル」と似た感じですが、ホテルよりさらに狭いレストランの中で、いくつかの話が同時に進行していって、最後はひとつの話になるって話、監督ならではの作品ですね
ギャラクシー街道
 オープニングから、60年代の米国の代表的なシチュエーション・コメディーの「奥様は魔女」や「かわいい魔女ジニー」のオープニングアニメーションと同じようなタッチのアニメーションでスタートします。監督も自分と同年代なので、きっと、子供のころにこのドラマ見てたんだろうなぁ。

 さて、お話ですが、ちょっと、きわどいエピソードなんかもあるのですが、ほのぼのとしてて、クスって笑ってしまう、そんなエピソードがちりばめられています。自分は、香取慎吾さんの主人公の設定がいまひとつ好きになれなかったのですが、綾瀬はるかさんのキャラクターは良かったですね。綾瀬さんのほのぼのとしてとぼけた感じが彼女のエピソードにピッタリ合ってて、彼女のために監督はこの作品を書いたんじゃないかって思ってしまいました。最後のネタばらしのシーンなんて、かわいらしくて男性だったら思わず抱きしめたくなっちゃうくらいかわいらしかったですからね。
 自分が好きなエピソードは、小栗旬さんのヒーローのエピソードかな、変身もののヒーローの寂しさがにじみ出てて良かったなぁ。しかも、最後は颯爽とヒーローに変身したのに、なんか尻つぼみで、そのままどっかいっちゃうし、なんともその情けない感じがなんか良かった。小栗旬さんのエピソード、一緒に観てた奥様、途中の複線に気がつかなかったようですが、自分は想像通りで、逆に笑っちゃいました。あとは、遠藤憲一さんの出○のエピソードかな。これは思いっきりはずらかされました。そんでもって、気持ち悪いのになんか笑っちゃうっていうとこ、三谷監督らしいというかなんと言うか...。

 大爆笑するコメディではありませんが、クスっと笑えて、ほのぼのと優しい気持ちになれる映画でした。

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