007 スペクター / 007 SPECTRE ― 2015/12/16 07:06
結局、この映画のために、これまでの映画があったのね...。
007の新作、「スペクター」を見てきた。
前作からちょうど2年、冒頭から前作を上回るド派手なアクションシーン、しかも、展開も速い。ここまでの作品の中でも一番面白かったかも。でも、ちょっとハリウッド臭さが鼻についちゃいますけどね...。
ここまでの悪役も何もかも、実は、ボンドが両親をなくしたあと、里子に行った先の家の息子(ブロフェルド)が仕組んでたって話が明らかになります。まぁ、前作の悪役のシルヴァもそうだったけど、ボンドに実の親を取られたので、嫉妬して、復讐するために悪の組織(「スペクター」のことですね)を作ってボンドに嫌がらせをするって言う、とんでもなくパーソナルで小さな理由なのに、それに反して組織や、やってる悪事が大きくて、そのアンバランスさにちょっと笑っちゃいました。
前作で揃った、M、マニーペニー、Q、タナーの活躍もあって、これまでよりチームとしての面白さも表現されてて、面白かったですね。
過去の作品のジョーズのようなたち位置の殺し屋、ミスター・ヒンクスも登場して、シリーズとしては、この作品で一段落だけど、ヒンクスは今後も敵役として登場しそうな消え方でした。
あと、過去の映画のオマージュっぽいシーンが多いのも良かったかな。アストンマーチンの座席が飛び出すギミックとか、雪山でのチェイスとか、列車でのアクションシーンとか、思わずニヤリってしちゃいました。そういえば、アストンマーチンの座席が飛び出すギミックのあるミニカー持ってたな。あれ、どこいったんだろう?
ということで、全体に暗~いトーンの映画なのですが、エンターテイメントとしては楽しめました。
で、今なら、銀座のソニービルに、映画の小道具?の展示がされています。なんてったって、ソニーの映画ですからね。
1階フロアの真ん中に、オーストリアの雪山のシーンでミスター・ヒンクスが運転していたレンジローバー。
映画では最終的に壊れちゃいますが、撮影に1台だけってことは無いですからね。
ソニーだから、スマホはiphoneじゃ無くて、もちろんXPERIA。これは、Z3かな?スマホを使うシーンは結構あったんだけど、今回は、目立たなかったかも...。
砂漠に向かう列車の食堂車でのディナーのシーンで、ボンドが着ていた白のタキシード。マネキンの右ひざをちょっと出したポーズが、ちょっと、ぽく無いな。
そういえば映画のトーンなのですが、混沌とした冒頭から、ブロフェルドの正体があかされて、最後のハッピーエンドまで、順に暗いトーンから明るいトーンになっているような気がしました、これ、読みすぎかな。