上田昭夫のプライド2016/01/04 07:04

 自分は、ラグビーに目覚めたのが遅くて上田さんの現役時代を知らない...自分の知ってる上田さんは、慶応ラグビー部を日本一にした監督、フジテレビのキャスター、秩父宮FMのメインパーソナリティー。

 特に、秩父宮FMでの、的確で軽快なコメントを聞くのが好きでした。つまらない試合やプレーははっきりとつまらないと言い、よい試合、プレーはとことん褒める。放送中も試合がつまらなくなると差し入れの食べ物の話題に...。そして、慶応ラグビー部出身選手への辛口コメント、そうそう、今やJAPANの中心選手になった山田選手も良くいじられてましたね。試合を見た後、自分の見た試合をどのように上田さんが総括しているのか確認するために、上田さんのホームページもいつもチェックしてました。
 トップリーグの2014-2015シーズンのプレーオフ決勝、秩父宮での最後の放送楽しみにしてたんだけど上田さんの声を聞くことはできませんでした。その後、ホームページを見てたら、どうも、体調が思わしくなく入院をしたとの事で心配してたんですけどね...昨年の7月に突然の訃報。2015-2016プレシーズンリーグで声を聞けることを楽しみにしてたんですけど...かないませんでした。ワールドカップでのJAPANの活躍へのコメント聞きたかったんですけどね、SAMOA戦での山田選手のトライ、どんなコメントしたかなぁ。

 「アミロイドーシス」、こんな病気があるって知りませんでした。アミロイド(繊維状のタンパク質)が臓器の細胞外に沈着する病気で、難病指定されています。病気との闘い大変だったんじゃないかと思います。ホームページのコメントに時折書かれていた、闘病の状況からそれが伺えました。
 62歳、若すぎます、本当に残念です。
上田昭夫のプライド
 大元よしきさんの書いた上田さんの本、読みました。
 上田さんのラグビーに対する思い、リーダー(指導者)たるものどのように考えるか、そして行動するかということがこの一冊に詰まっています。後半の組織論も良かったのですが、自分は、慶応大学の監督時代と、元JAPANの石塚武生さんとのエピソードが特に良かったですね。まじめだけど不器用な石塚さんと、明るく器用な上田さん、きっと対照的なお二人だったからうまくいったんでしょうね、お二人の人柄が文中からあふれ出てました。そういえば、ラグビーを始めたころ、伊勢丹のラグビー部と練習試合をしたことがあって、その中に石塚さんもいらしたんですね。当時、自分はあまりラグビーの選手のこと知らなくて、気がつかなかったんですけど、というか石塚さんのことも知らなかったので。帰りの車の中で、高校の頃からラグビーをやっていた後輩が「石塚さんと試合ができた」って大騒ぎをしてました。伊勢丹さんは、当時、一部リーグ入りを狙って強化をしていた時期、その日も午前中に横河電機ラグビー部と試合を行った後で、しかも、フォワードとバックスを入れ替えての対戦。結果はもちろんボロ負け、当たり前ですよね、こちらは、半分が初心者でしたから。

 この本、ラグビーが好きな人はぜひ読んでもらいたい一冊です。もちろん、ビジネス書としてリーダーはどうあるべきかってことを考えるのにも良い本です。

 お正月、家族で銀座を歩いていたら...
エディさん
 三越さんの懸垂幕にエディさん。そういえば、大学選手権の準決勝を秩父宮で観戦されていたのがテレビに映ってましたね、隣にはアマナキ選手がいました。すでにEngland代表監督ですから、Japanを助けてもらうことはできないと思いますが、やっぱり、もったいないですねぇ。