外人天国 / 大村憲司2016/02/06 07:14

 結局、買った、大村憲司さんの「外人天国」。
外人天国 / 大村憲司
 大学生の頃、発売してすぐにLP(若い人はなんだか分からないよね~)を買いました、今も、実家においてあるはずです。で、「春がいっぱい」でポップよりになっていた憲司さんの音、ふたたびフュージョンよりになっているんじゃないかと期待して買ったのですが、見事にはぐらかされました。パーソネルを見ると、そんな音が出てきてもおかしくないんですけどね...見事にロックしてます。ということで、フュージョンポップロックって変遷ですね。この後、結局、ソロアルバムを出していないので実質的にこれが最後のアルバムになりました。ポンタセッションのMCで、アルバム作ってるって言ってたんですけどね...。
外人天国 / 大村憲司
 全般的にトーンが暗めで、ギターも弾きまくってるって感じではありません。最初に買ったときは正直、この良さ分からなかった、あれから30数余年、やっと良さが分かるようになったかも。
外人天国 / 大村憲司
 基本的に、2曲を除いて憲司さんのオリジナル曲、ボーカルも憲司さんです。
01.SLEEP SONG
 シンセベースとシンセの感じがテクノなんだけど、テクノではない、ん~、これはなんだろう、ロック歌謡って感じかなぁ。60年代の曲をテクノポップバンドがやるとこうなるって感じ。この曲を1曲目に持ってくるあたり、憲司さんの趣味が分かるような気がする。
 Guitar, Vocal:大村 憲司
 Drums:青山 純
 Keyboards:中村 哲、坂本 龍一
 Trumpet:兼崎 順一
 Chorus:吉田 美奈子
02.リキの電話番号 (Rikki Don't Lose That Number)
 スティーリー・ダンの曲。当時は、元の曲、聴いたことなかったんだけどね、南部っぽい香りのする曲ですね。憲司さんのアレンジはレゲエ、声もフェイゲンさんは軽い感じ、憲司さんはちょっと重い感じ、曲のイメージがかなり違うと思う。そんなこんなで、当時はあまり好きじゃなく、自分のスティーリー・ダンに対するイメージも悪くしてた。今、聴くと、これはこれで、結構、おしゃれなんですけどね。特に、ギターの重ね具合がカッコいい、エンディングなんてかっこよすぎる。
 Guitar, Vocal:大村 憲司
 Drums:青山 純
 Bass:富倉 安生
 Keyboards:中村 哲
 Chorus:吉田 美奈子
03.BOTTOM OF THE BOTTLE
 高水さんのスラップベースがカッコいい、この方の重いスラップの音、自分は好き。効果的なタムのフィルは、ポンタさんかな?パーソネル見ると二人で叩いてるみたいだけど...。ここまで、どちらかというとスローテンポな曲が続くので、最初聴いたとき結構、「?」って思ったんだよね~。今聴くと、ギターソロ、カッコいい、特にロングトーンのビブラートなんて憲司さんの十八番ですもんね。
 Guitar, Vocal:大村 憲司
 Drums:青山 純、村上'ポンタ’秀一
 Bass:高水 健司
 Keyboards:中村 哲、難波 正司
04.DANCE YOUR WAY TO GOD
 4曲目で、初めてちょっといい感じのインストの曲。イントロのギターがtofuさんの「POSITIVE」のイントロにちょっと似てるんだよね。で、この曲のベースは後藤次利さん、氏のフレーズと音が出まくってます、これ、何も知らずに聴いても次利さんだって分かる。ブレイクのときのベースのフレーズとかね、きっと手癖なんだ、これ。ギターソロとその後のシンセソロがカッコいいし、エンディングのギターの重ね方がやっぱりカッコいい。
 Guitar:大村 憲司
 Drums:青山 純
 Bass:後藤 次利、富倉 安生
 Keyboards, Sax:中村 哲
 Percussion:浜口 茂外也
05.TI VOGLIO BENE
 スローなレゲエ。シャドウズみたいなかわいいメロディの曲。前作の「春がいっぱい」みたいな感じだね。結局、ブルースだけでなく、こういう曲も好きなんですね。
 Guitar:大村 憲司
 Drums:青山 純
 Bass:後藤 次利、富倉 安生
 Keyboards:中村 哲
 Percussion:ペッカー
 Chorus:大貫 妙子、EPO
外人天国 / 大村憲司
06.外人天国 (Gaijin Heaven)
 アルバムタイトル曲。ベースの音が健司さんだ、4曲目と比べるとプレイヤーで音が違うことが良く分かるよね。吉田美奈子さんのコーラスがヤバイくらいカッコいい、もちろん、憲司さんのギターもね、最後弾きまくってるもんなぁ。
 Guitar, Vocal:大村 憲司
 Drums:青山 純
 Bass:高水 健司
 Keyboards,Sax:中村 哲
 Percussion:浜口 茂外也
 Chorus:吉田 美奈子
07.AT LAST I AM FREE
 ナイル・ロジャースとバーナード・エドワーズって、シックってことね。今回、初めて原曲を聴いたけど、いかにもの黒い曲ですな。ナイルさんのギターと、バーナードさんのベースがカッコいいバラード。憲司さんのアレンジは黒さ控えめで、おしゃれなバラードになってます。この曲も健司さんのベースがいい感じ。
 Guitar, Vocal:大村 憲司
 Drums:青山 純
 Bass:高水 健司
 Keyboards:中村 哲
 Percussion:浜口 茂外也
08.CRAZY LOVE
 この曲も、ちょっと、テクノポップぽいなって思ったら、しっかり、教授が参加してた。このアルバムの中ではかなりポップな曲。
 Guitar, Vocal:大村 憲司
 Drums:青山 純
 Bass:後藤 次利
 Keyboards:中村 哲、坂本 龍一
 Percussion:ペッカー
 Chorus:吉田 美奈子
09.THE MAN IN WHITE
 この曲のベースが好きなんだけど、パーソネルにプレイヤーが書いてないからシンセベースなんですね。ノリのいいインストです。とにかく、いろんな音のギターが楽しめます。
 Guitar:大村 憲司
 Drums:青山 純
 Keyboards:中村 哲
 Percussion:浜口 茂外也、ペッカー
10.THE RING
 インストのバラード。憲司さんがLIVEでよく演奏していた「LOCAL HERO」につながるような綺麗な曲。
 Guitar:大村 憲司
 Drums:青山 純
 Keyboards:中村 哲、坂本 龍一、清水 信之
 Percussion:ペッカー

 決して、ポップで万人受けするアルバムじゃないと思うけど、自分は好きです。