Live in Toronto / KING CRIMSON2016/04/26 07:04

 やっと、聴くことができました。それにしても、さすがですな、この音。

 1曲目の「Threshold Soundscape」の演奏中の諸注意のアナウンス。これ、日本公演と同じであればフィリップ翁の声ですね。「演奏中のビデオ撮影やレコーディング、写真の撮影は控えていただき、あなたの目と耳で楽しんでください」、「演奏後は撮影OK、トニーがカメラで撮影を始めるのが合図です」、「それでは、キング・クリムゾンとのパーティーを楽しみましょう」だって、いいこといいますね。これまでだと、フィリップ翁のギターシンセの音だけだったのですが、2分11秒からのメルさんのフルートカッコいいっす。
 2曲目は太陽と戦慄から「Larks' Tongues In Aspic: Part One 」、パーカッションのアンサンブルからテーマが始まるそのへヴィな音が凄い。それにしてもドラムス3台いて、7人で音を出しているのに音がクリア。音の粒を感じることができます。これやっぱり生で観たかったなぁ。昨年の来日公演、気がついたときはチケットSold Outだったからな...。この曲も、6分20秒くらいからのメルさんのフルートがカッコいい。
Live in Toronto / KING CRIMSON
 続いて、ポセイドンのめざめから「Pictures Of A City」、やっぱり、メルさんのサックスが効いてますね。3人のドラムとメルさんのサックスの絡みが良いですな。
 4曲目は「VROOOM」、ダブルトリオ時代の曲。それにしてもハードなテーマと中盤のメローな部分の対比が良いですな。この曲もメルさんのサックスが効いてるぅ。
 続く3曲「Radical Action (To Unseat the Hold of Monkey Mind)」、「Meltdown」、「The Hell Hounds of Krim 」は、新曲ですね。3ドラムスのThe Hell Hounds of Krim 」これも生で見たい、生でこのリズムの渦に飲み込まれたい...なんでも、それぞれ片手に2本ずつスティック持ってるそうなんだけど、ホントかな...。
 8曲目は「The ConstruKction of Light」ダブルトリオからリズム隊がトレイ・ガンさんと、パットさんになった、2000年発売のアルバムのタイトル曲。この曲も、メルさんのフルートとサックスがいい感じ。新しいクリムゾンは3人のドラマーとメルさんが売りって感じ。
 9曲目は「RED」、こういったハードな曲も良いなぁ...でも、この曲は、どの時代の演奏もオリジナルを超えられない...と思う。
 DISC1の最後は、彼らのデビューアルバムの「クリムゾンキングの宮殿」から「Epitaph」、オリジナルとほぼ同じアレンジ、ジャッコさんのボーカル、良いんでないの。
Live in Toronto / KING CRIMSON
 DISC2の1曲目は「Banshee Legs Bell Hassle」、ギャヴィンさんの新曲。エキゾチックなパーカッションの曲です。
 2曲目は太陽と戦慄に収録されている名曲「Easy Money」、10年位前、TVCFでも使われてました。この曲もジャッコさんのボーカルが前面に出てていい感じ。この曲は、公式YOUTUBEチャンネルで聞くことができます。
 3曲目は最後のスタジオアルバムのザ・パワー・トゥ・ビリーヴに収録されているLevel Five」。自分は、この曲のテーマに入ってからのドラムが好き。この曲はエレクトリックに収録されているバージョンの方が好きかも...
 次の2曲は、4作目のアイランズに収録されている「The Letters」と「Sailor's Tale」。前の曲から打って変わってスローで静かなボーカル曲と、フリージャズっぽいメルさんのサックスソロがカッコいい曲。
 このアルバムで一番の注目曲はこれかな?レッドに収録されている「Starless」。ジャッコさんのボーカル、ウェットンさんのような色気はないのですが、本当にいいです。この曲が終わったあとの観客の盛り上がり具合がいいっすね。
 最後の2曲は、1作目に収録されている「The Court of the Crimson King」と21st Century Schizoid Man」。The Court of the Crimson King」は原曲のアレンジのまま、一方、21st Century Schizoid Man」はアレンジそのものは原曲に近いけど、へヴィさが増してるかな。それも、3ドラムスのおかげだね。4分20秒くらいからのドラムソロも歌ってるな~。
 ということで、CD2枚、18曲、約2時間、これは買って損がないCDでした。

 DISCにはメンバーの写真、この風貌であの音ですからね、人は見かけによらないってことですか...。DISC1には、左からドラムスのビル・リーフリン(Bill Rieflin)さん、ギターとボーカルのジャッコ・ジャクスジク(Jakko Jakszyk)さん、ベースとスティックのトニー・レヴィン(Tony Levin)さん、リーダーでギターのロバート・フリップ(Robert Fripp)さん。
Live in Toronto / KING CRIMSON
 で、DISC2には、左からドラムスのギャヴィン・ハリソン(Gavin Harrison)さん、サックスとフルートのメル・コリンズ(Mel Collins)さん、ドラムスのパット・マステロット(Pat Mastelotto)さん。それにしてもやっぱりこの風貌からあの音、想像できないな。
Live in Toronto / KING CRIMSON
 中皿の写真のポスターに書かれているのが、CDの冒頭に収録されている諸注意です。
Live in Toronto / KING CRIMSON
 秋には、DVDも出るそうなので、それも要チェックだね。あっ、そうそう公式YOUTUBEチャンネルでこのCDのプロモーションビデオ見られるますよ。

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