Guitar is Beautiful KW45 / Kazumi Watanabe2016/05/16 07:05

 渡辺香津美さん、プロ生活45周年記念のアルバムです。

 前作がフラメンコギタリストの沖仁さんとのデュオライブ盤、その前が、ジェフ・バーリンさんとのエレクトリックトリオ、ということで、45周年記念盤はどういうものを持ってくるかと思っていたら、曲ごとにパートナーを変えたギターデュオアルバムでした。もちろん、アコースティックあり、エレキありとバラエティにとんだ組み合わせになっています。帯に書かれているように「おやつ」から始まった、ギターミュージックの延長で今回は、「おつまみ」って、イメージで作ってるって事なんですね。
Guitar is Beautiful KW45 / Kazumi Watanabe
 ギターで楽しそうに会話をしている様が、12曲収められてます。当たり前のことだけど、これだけ弾けると楽しいはずだよね。ちなみに、右チャンネルが香津美さんです。

 01 The Curve of Life  生形真一(Nothing's Carved In Stone)
 生形さん、ロックバンドNothing's Carved In Stoneのメンバーなんですね。このバンドの音聞いたこと無かったので、YOUTUBEで聞いてみたけど、結構、へヴィな音作りしてますな。この曲のイメージからはちょっと離れてるかもね。
 02 Flamenco Blue  沖仁
 フラメンコギターとエレキギターの競演。この組み合わせ、ちょっと、面白いですね。曲は、谷川公子さんのオリジナル。
 03 Tico Tico 三浦拓也(DEPAPEPE)
 DEPAPEPEさんも聞いたことありませんでした。YOUTUBEで聞いてみたけど明るくていい感じですね。
 04 Jammi 井上銘
 井上さんも聞いたことありませんでした。JAZZの人なんですね?YOUTUBEみたらメローでおしゃれな曲弾いてました。 ソロのときのサポートプレイがそれぞれ個性が出てていいですね。それにしても、このスイング感すばらしいな。
 05 Round Midnight SUGIZO
 SUGIZOさんもLUNA SEAもX-JAPANもちゃんと聞いたことが無いので、よく分からないのですが、JAZZのスタンダードいっちゃうところが良いですね。同じJAZZなのに、井上さんのアプローチとはまた違っていて面白い。
 06 Triste 伊藤ゴロー
 伊藤さんはボサ・ノヴァの人なんですね。それで、ジョビンさんの曲ってことね。自分はこの曲好きだな。
 07 Hilltop / 丘の上 高田漣
 高田さんは、フォーク歌手の高田渡さんのご子息なんですね。ということで、この曲だけ唯一、歌が入っています。ちょうど真ん中なので、箸休めのような感じの曲になってます。
 08 Bolero 押尾コータロー
 クラシックの名曲。押尾さんといえば、アコースティックギターでオーケストラのような音を奏でる異色のギター奏者です。デュオも良いですね。
 09 Here, There and Everywhere Char
 ビートルズの曲を演るのは、同年代のギタリスト、Charさん。方やRock、方やJAZZと異なるジャンルながら何度か競演している(CD音源は無いと思いますが)二人。今回はアコースティックだけど。二人のエレキのデュオも見てみたいな。
 10 Ripple Ring Lee Ritenour
 自分のフュージョン初体験は、中学のとき聞いたリトナーさんのキャプテンフィンガーズ、ほぼ40年前ですもんね。当時、こんなカッコいいジャンルの音楽があるんだって思ってた。今回は、アコースティックデュオ、この二人のエレキのデュオも見てみたい。
 11 Soleil Mike Stern
 自分がマイクさんのギターを最初に聞いたのは、マーカス・ミラーさんと一緒のマイルス・デイヴィスさんのバンドでのギター。バリバリに弾きまくる人ってイメージがあるんだけど、このデュオはメローな感じな曲に仕上がってます。二人で、弾きまくってるデュオってのも聞いてみたいな。そういう意味では、フェードアウトした後の盛り上がりを聞いてみたい。
 12 Island-Hop ゲスト全員&ミノ・シネル(per)、谷川公子(key)
 最後は、ESPRIT、One for Allで競演しているパーカッションのミノ・シネルさん、キーボードの谷川さんを迎えての全員での競作。明るくてカワイイ曲です。

 大人の音楽だなぁ...ということで、今月20日の45周年LIVEが楽しみです。