渡辺香津美ギター生活45周年祭 ~ Guitar Is Beautiful Special ~2016/05/21 09:05

 やっぱり音楽っていいなぁ。

 渋谷のBunkamuraオーチャード・ホールへ、渡辺香津美さんの45周年記念コンサートを観に行ってきた。
渡辺香津美ギター生活45周年祭 ~ Guitar Is Beautiful Special ~
 ホールのロビーには香津美さんの愛用のギターと、過去のコンサートのポスターが展示されてました。一番左のYAMAHAのギターは、香津美さんが若かった頃に使っていたものなんだそうですが、自分が一番最初に入手したベースギターも同じシリーズの同じカラーのものでした。こういう小さい偶然がファンとしてはうれしいよね。ちなみに、自分がよくLIVEに行ってた頃に香津美さんが弾いてたのは、真ん中のスタインバーガーでしたね。
渡辺香津美ギター生活45周年祭 ~ Guitar Is Beautiful Special ~
 香津美さんのコンサートは、この、ドラムスがビル・ブルーフォードさん(今まで、「ブラッフォード」って表記されてたけど、発音が近いのはこれなんだそうな)、ベースがジェフ・バーリンさんとのトリオ、スパイス・オブ・ライフの中野サンプラザでのコンサート以来、ということは、ほぼ30年ぶりってことね。
渡辺香津美ギター生活45周年祭 ~ Guitar Is Beautiful Special ~
 さて、コンサートの方...45周年記念のビデオから始まりました。高校時代のアコースティックギターを弾く香津美さんから始まり(この頃からめちゃ上手です)、生まれ育った街”渋谷”を歩く「ブラカズミ」へと続き、今回の会場、オーチャードホールの杮落としの時のコンサートのテーマ、ジャンゴ・ラインハルトさんの話題になったところで、エレアコを抱えた香津美さんがジャンゴ張りのギターを弾きながら舞台に登場。おおぅ、この曲は...「MOBO倶楽部」に入ってる「Σ」じゃないですか...まさかこの曲から始まるとは思いませんでした。バックをつとめるメンバーは、ステージの左からキーボードの笹路正徳さん、ベースの高水健司さん、ドラムスのオラシオ・”エル・ネグロ”・エルナンデスさん(メンバー紹介で、エル・ネグロではなく、トロ・マグロって行ってたな、何でも、トロとマグロが好きだからだってさ~)、パーカッションのヤヒロトモヒロさん、サックスの本田雅人さん。のっけから、ハードなリズムの曲で来ましたな、それにしてもカッコいい。
 席が前から6列目だったので、ライブハウスくらいの距離、生音も聞こえるし、ミックスされた音も両方バランスよく聞けて気持ちよかった。オーチャード・ホール、やっぱり音がいいのね。アンコールのときの拍手の音が綺麗だったもの。パシフィコ横浜ひどかったもんなぁ...。
渡辺香津美ギター生活45周年祭 ~ Guitar Is Beautiful Special ~
 2曲目は、「スパイス・オブ・ライフ」に収録されている「JFK」、この曲。ロックのフィーリングでカッコいいんだよね。高水さんがピックで弾くベース初めてみた。
 3曲目は「HAVANA」、オラシオさんとヤヒロさんのラテン魂のぶつかりがカッコよかった。この曲で、ウッドベースの井上陽介さん登場。
 続いて、サックスの菊地成孔さんが登場して「遠州つばめ返し」この曲の菊地さんのサックス、カッコよかった。本田さんと菊池さん、タイプが異なるのね、風貌もそうだけど、菊池さんのやんちゃな感じのサックスが自分は好きです。
 このあとは、「KYLYN LIVE」から「MILESTONES」と「INNER WIND」の2曲。やっぱり、香津美さんカッコいい。レコード(CDじゃありませんよ、レコードですよ)擦り切れるくらい聞いたもんなぁ。で、香津美さん、なつかしのアレンビック、弾きまくってましたね。ここで、1部が終了して15分の休憩。
渡辺香津美ギター生活45周年祭 ~ Guitar Is Beautiful Special ~
 2部は、クラシックギターの村治佳織さんと2人で登場。いきなり、おしゃれなカフェのテラス席でマイクでおしゃべり。ここに、DEPAPEPEの三浦拓也さんと伊藤ゴローさんが登場。で、2部の演奏が始まりました。
 最初は、三浦さんとの「Tico Tico」から、CDではギター2本のDUOですが、この日はバックのリズム隊が一緒、CDとは、また一味違ってよかったですね。それにしても、ギターってすごいなぁ、一人のオーケストラって言われるだけあるよね。
 続いて、伊藤さんの「Triste」、この曲は、2本のガットギターで、ギターの柔らかい音が楽しめました。大人のおしゃれなボサノバでした。
 村治さんは、トークのゲストかと思いきや、ちゃんと演奏がありました。で、ここで、ハプニング。ヤヒロさんの風の音のようなイントロから村治さんのギターのテーマが始まったのですが、アコギなのにアンプから音が出ない。どうも、配線トラブルだったようです。ちなみに、そのときのギターの生音すっごく綺麗でした、そのまま、聴いていたかったほどね。で、仕切りなおしで、村治さんのオリジナルの「BAGAMOYO」、バガモヨはタンザニアの都市名。この曲、村治さんがタンザニアに行かれたときに、その自然をイメージして作った曲なんだそうです。やさしい曲でした、井上さんの弓弾きの音が良かったですね。
渡辺香津美ギター生活45周年祭 ~ Guitar Is Beautiful Special ~
 CDで唯一ボーカルが入った「丘の上 / Hilltop」、高田漣さんの登場です。ここで、またまたハプニング、なんと香津美さんがイントロのポジションを間違えてミストーン。で、仕切りなおしで再スタートと相成りました。高田漣さんのボーカルは味があって良いです。お父さん(フォークシンガーの高田渡さん)譲りってことなんだね。
 このあと、村治さんが再登場と思いきや、なんと歌のゲストの紹介。あれ~、歌のゲストなんてあったんだ...で、誰かと思いきや歌手のMAY-Jさん、何でも、デビューのときから知り合いなんだそうな。で、曲は、アナ雪じゃなくて「いつか王子様が / Someday Prince Will Come」、白雪姫の曲ですね。で、よかったですよ~、MAY-Jさんやっぱ歌上手だね~。
渡辺香津美ギター生活45周年祭 ~ Guitar Is Beautiful Special ~
 歌ものが2曲続いた後は、エレギコーナーに突入。最初は、新鋭JAZZギタリスト井上銘さん、若干25歳、はにかみながら弾くところが可愛かった。曲は「Jammi」リズム隊がいることで、スイング感がさらに際立ってよかったな。
 続いて、Nothing's Carved In Stoneというロックバンドの生形真一さん、最初はアコギで、途中からセミアコのエレギで演奏、CDの1曲目を飾る曲です「The Curve of Life」、この曲もカッコ良くて好き。
 エレギコーナーの最後を飾るのは、Luna SeaやX-JAPANのメンバーのSUGIZOさん、やっぱりこの方は華がありますな。ほかの皆さんもカッコいいし、ギターももちろんうまいのですが、この方のオーラはちょっと別物ですね。立ち居振る舞いも含めてカッコよかったな。曲はJAZZのスタンダードナンバーの「Round Midnight」、バリバリロックのSUGIZOさんとJAZZのスタンダード、そのアンマッチな感じも良かったですね。
渡辺香津美ギター生活45周年祭 ~ Guitar Is Beautiful Special ~
 エレギコーナーが終わると、またまた、アコギコーナーに。で、アコギの激しいカッティングの音、これは、そう、フラメンコギターの沖仁さん。さんのフラメンコのカッティングにしびれました。イヤー、ほんと、カッコいいです(さっきからこればっかだ...)。曲「Flamenco Blue」が終わった瞬間に、一緒にいた奥様と同時に「カッコい~」って口にしてた。
 激しいフラメンコのあとは...押尾コータローさんの登場。曲はクラシックの名曲「Bolero」。この曲のクライマックスに、ゲストギタリストたちが順次参加。原曲の徐々に盛り上がっていくところと同様に最初はアコギ、続いてエレギと総勢10人のギタリストの競演、ここに、サックス2本、ベース2本、ドラムスとパーカッションにキーボード、イヤー、迫力ありましたな。
渡辺香津美ギター生活45周年祭 ~ Guitar Is Beautiful Special ~
 アンコールは、押尾さんも好きだって言ってた「Unicorn」。オラシオさんのドラムスと、この曲どうかなと思ったんだけど、決めるとこ決めてくれてて(当たり前ですね)カッコよかった。っていうか、カッコ悪いわけないよね~。
 最後はまた全員がステージ上に登場し、最新CDの最後を飾る「Island-Hop」。短いテーマの曲で、ソロを回すためにあるような曲。順番にソロを回していくのですが、自分は高田さんのスライドソロと、驚きの村治さんのエレギソロ(たぶん二度と見られないだろうな)と、高水さんの短いながらもきちんと起承転結のある、さすがのベースソロが良かったですね。
 ということで、素敵な音に包まれた3時間でした。一緒に観た奥様も「楽しかった、観に来てよかった」って言ってた。文字通り、ってしむだもんね。

 ところで、上の香津美さんのマスコット、カワイイ、500円、即買いだよね。

 来週の金曜日(27日)にも、渋谷のタワーレコードでミニライブがあるんだけど、観にいっちゃおうかなぁ...。

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