殿、利息でござる!2016/05/24 07:05

 「アイ・アム・ア・ヒーロー」と同じく、予告編にやられちゃいました。阿部サダヲさん主演ってことで「謝罪の王様」や「舞妓Haaaan!!!」、あと、時代劇つながりで、前に観た「超高速!参勤交代」みたいなコメディーだと思ってたんですけどね。実は、無茶苦茶シリアスで、家族愛をテーマにした映画でした。殿様にお金を貸して利息を得るって話もそうですが、下のポスター見たって、そんな映画だって思わないですよね、普通...。
殿、利息でござる!
 「武士の家計簿」の原作者で、歴史学者の磯田道史さんの「無私の日本人」に収録されている三人のうちの一人、穀田屋十三郎さんのお話で、仙台藩の吉岡宿という宿場町で、宿場町から宿場町に荷物を運ぶ、いわゆる「継き送り」に経費がかかり、疲弊している(=貧乏)ため、そこから抜け出すための資金を得るために仙台藩にお金を貸し出して利息を得るっていう話。宿場町で事業を行っている百姓あがりの商人が、自分のためではなく、町の人たちのために資材をなげうつ、これに、親子のつながりが絡んでくるっていう感動物語、これが、実話だって言うから面白いですね。
 ところで、俳優陣は、かなり、有名どころで固めてあるのですが、フィギュアスケートの羽生結弦選手が殿様の伊達重村役で出演しています。さすが、多くの観客の前で演技しているだけあって、出演シーンが短かったってこともあるのかもしれないけど、堂々とした演技でした。

 ということで、笑いあり、ほろっとくるところありと素敵なエンターテイメント作品でした。磯田さんの原作も、Kindleで早速、購入しました、読んだら、また、書きますね。

 そういえば「超高速!参勤交代」、続編が映画になりましたね。これも観にいこっと。

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