Asia Rugby Championship 2016 - Japan vs Hong Kong ― 2016/05/29 09:04
秩父宮に行ってきた。
Asia Rugby Championshipの香港とのホーム戦、昨年は0封だったのですが、前半3トライしか取れなくていいように言われちゃってましたからね、今年は。スッキリ決めて欲しいですよね。ここまで3勝しているJAPAN、この日の試合に勝てば今年も優勝が決まります。ていうか、格下のHONG KONGに負けるわけにいかないよね(本日時点の世界ランキングは、JAPAN 10位、HONG KONG 23位)。

この試合の前に女子の代表戦もあったのですが、女子もレベル上がりましたね。その件は、また改めて。ところで、やっぱり国歌斉唱のときに帽子を脱がない人がいるの、やっぱり、気になるな...。

序盤からJAPANが、ガツガツ行くのかと思っていたら...。HONG KONGの堅い守りと、すばやい切り返しに、JAPANはミスを連発。アタックだけでなく、ディフェンスもバタバタしてダメダメ、セットプレーもスクラムでいきなりペナルティーを取られたり、はっきり言って前半20分までのプレーは最低でした。

完全にレフリーに合わせられていないって感じ。スクラムも接点もかなり解釈に違いがあったようで、あわせるのに苦労していたように見えました。このペースでそのまま行ったら、負けてもおかしくない展開。

でも、PG1本、トライ1本で10対0になったところから、JAPANが切り返しました。キックで敵陣深く攻め込み、最後は、サポートしていた宇佐美選手から小瀧選手にパスが通ってトライ。両ロックの献身的なフォローから逆転ののろしを上げることに。

このトライからJAPANの動きが良くなってきました。この日2トライをあげたセンターの石橋選手が何度もいい角度で走りこみラインの裏に抜けるようになってきました。そして、これを両フランカーが献身的にサポートする。JAPANの良いプレーが見られるようになって来ました。特にフランカーの金選手は、とにかく走りまくってましたね。ボールのあるところには必ず顔を出しているんじゃないかと思うくらい良く走ってました。これで、サイズがもう少し大きければ完璧なんですけどね...。そういえば、1本目のトライにつながるプレーにも、この二人が絡んでましたね。おっ、よく考えたら、NTTコムコンビじゃない!?

ということで、前半、24対10で折り返し。後半も立ち上がりが良くなかったですね...。前半、両フランカーの突進でノーホイッスルトライをとったところまでは良かったんですけどね。この後、あっさり、1トライ返されてしまいます。ただ、前半と違ったのは、この後の建て直しですね。またまた、石橋選手の鋭いランでトライを返し、この後、認定トライを含む3トライを奪って、前後半あわせて8トライの猛攻で59対17で勝利し、今年もAsia Rugby Championshipの優勝を決めました。ところで、この日、石橋選手は、自身2本のトライのほか、3本のトライに絡んでました。でも、6月のJAPAN候補に選ばれてないんだよね...。

香港も、良かったんじゃないかな?リー・ジョーンズ監督が、昨年、エディーさんと一緒にJAPANのスタッフになった影響があるんじゃないかと思う。アタックにスピードがあるので、組織的な攻撃と、献身的なサポートプレー、ディフェンスの規律が向上すればもっと強くなるんじゃないかなぁ...。アジアのレベルが上がればJAPANにもプラスになると思うな。
で、この日の試合で、目立ってたのは、フルバックのアレックス・マックイーン選手とローワン・バーティー選手、二人ともセブンズの代表でもありますね(下の丸の中の選手)。

二人とも、スピードのあるランと切れのあるステップでJAPANを苦しめました。ローワン選手、身長173cm、体重81kgと、サイズは小さいのですが、体幹が
強いし、タックルされてからの体のコントロールが抜群です。複数人に囲まれても、抜群のボディコントロールで前に出てボールを生かすプレーをしてました。そういえば、香港でもいいプレーしてたもんなぁ。サイズがもう少し大きければね...。

あと、自分のお気に入りのカド・リー選手。少し、体が、大きくなったかな?この日も、いい球出しでHONG KONGのアタックにいいリズムを作ってました。

さて、今回のJAPANはここまで。U20代表として、ワールドラグビーU20チャンピオンシップ2016に参加する選手と、新生JAPANとして6月のカナダ遠征とスコットランド代表の来日戦に参加する選手、どちらにも選ばれなかった選手に別れます。いずれにしても、今回のJAPANに参加した選手たち、2019年のワールドカップに向けて活躍して欲しいなぁ。