THE CRUX OF THE BISCUIT / Frank Zappa2016/08/02 07:03

 アルバムの製作過程に作られた、別テイクやミックス違いを集めたProject/Objectシリーズの1枚。これまで、デビューアルバムのFreak Outや、We're Only In It For The MoneyLumpy Gravyで発売されていますが、今回はゴールドディスクを獲得した18作目のApostrophe(')のもの、これまで、このシリーズは買ったことなかったのですが、Apostrophe(')って結構好きな1枚なので、買っちゃいました。
THE CRUX OF THE BISCUIT / Frank Zappa
 ジャケットの写真は、Apostrophe(')同様師匠のアップ、ケースを開けるとApostrophe(')のジャケットと同じ写真。
THE CRUX OF THE BISCUIT / Frank Zappa
 CDトレイの下には、CDタイトルのイラスト。なんかアメリカ~って感じのイラストだね。ちなみに、このアルバム、2年位前に発売する予定だったそうなのですが、やっと日の目を見たんですね。
THE CRUX OF THE BISCUIT / Frank Zappa
01 Cosmik Debris
 1曲目はApostrophe(')の5曲目に収録されている曲。自分の持ってるApostrophe(')の曲に比べると音圧とそれぞれの音の粒がよく聞こえます。
02 Uncle Remus (Mix Outtake)
 Apostrophe(')に収録されているものより演奏時間が長い、ってことは、リリースされたものは、削ってあるってことね。この曲、ジョージ・デュークさんのピアノがむっちゃカッコいいのね、特に2分10秒くらいからの短いソロがホント、カッコいい。ティナ・ターナーのコーラスもカッコいい。
03 Down In De Dew (Alternate Mix)
 この曲はApostrophe(')には収録されてません。リリースされたのはLatherですね。自分はウネウネしたこの曲結構好き。
04 Apostrophe' (Mix Outtake)
 クリームのジャック・ブルースさんと、デレク&ドミノスのジム・ゴードンさんとのトリオの曲。これ、ジャックさんのブリブリなベースがカッコいい。Apostrophe(')に収録されている曲の倍くらいの長さがあります。もっと聴いてたい...。
THE CRUX OF THE BISCUIT / Frank Zappa
05 The Story Of Don't Eat Yellow Snow/St. Alphonzo's Pancake Breakfast
 これはZappa師匠のインタビュー。自分の英語力では理解できない...。
06 Don't Eat Yellow The Snow/St. Alphonzo's Pancake Breakfast (Live)
 1973年6月24日オーストラリアはシドニーで収録されたLIVE演奏。メンバーは、FZ guitar, lead vocals、George Duke keyboards, Vocals、Tom Fowler bass、Ralph Humphrey drums、Sal Marques Trumpet, Vocals、Ian Underwood Reeds, Synth、Jean Luc Ponty Violin、Ruth Underwood Percussion、Bruce Fowler Trombone。このチームの演奏もタイトでカッコいいですな。
07 Excentrifugal Forz (Mix Outtake)
 Apostorophe(')に収録されている短い曲。残念ながら、あまり思い入れが無い...。
08 Energy Frontier (Take 4)
 Down In De Dewの別テイク、で曲名も異なります。Latherでは、師匠とジムさんしかパーソネルとして書かれていないのですが、このテイクはベースがジャックさん、ギターにトニー・デュランさん、アコースティック・ベースにデイブ・パーラートさんと後名前のクレジットが無いフルート奏者が参加しています。どんどん、整理していったら、自分とジムサンだけ残ったって事なんでしょうね。
09 Energy Frontier (Take 6 With Overdubs)
 これもDown In De Dewの別テイク、Take4からアコースティック・ベースを除いた演奏。こうやって聴いてると、フルートが目立ってた曲なんですな。
10 Energy Frontier (Bridge)
 で、この曲は、Apostorophe(')の別テイク。前の曲と同じ曲名ってことは、Apostorophe(')Down In De Dewはもともと一曲だったってことなんだね。こういう発見ができるのがこのシリーズのよいとこってことなのかな?それにしても、このヘビーな曲を1日演奏してるんだもんね、好きじゃなきゃできないな。
THE CRUX OF THE BISCUIT / Frank Zappa
11 Cosmik Debris (Basic Tracks / Take 3)
 歌の入ってないベーシックトラック、でも、最終的に仕上がった曲とはやっぱり違いますね。
12 Don't Eat The Yellow Snow (Basic Tracks / Alternate Take)
13 Nanook Rubs It (Basic Tracks / Outtake)
 この2曲もタイトルはベーシックトラックだけど、歌がしっかり入ってます。演奏途中で切れちゃうけどね。
14 Nanook Rubs It (Session Outtake)
 これは、曲の一部だけ。
15 Frank's Last Words...
 パーカッションのラスさんの失敗?をみんなでからかってる...って感じかな。
THE CRUX OF THE BISCUIT / Frank Zappa
 ところで、CDのブックレットにビルボードのチャートの写真が載ってました。Apostorophe(')って、10位まで行ってるんですね。ちなみに、2位がポール・マッカートニーさんのBAND On The Run、このアルバム、小学生の頃に買ったな。JETが入ってるアルバムだよ。ちなみに1位はゴードン・ライトフットさん、日本人にはなじみが無いよね、ググったら、シンガーソングライターって書いてあった。アメリカ人が好きなカントリー系の歌手かな?8いがエルトン・ジョンさんのGoodbya Yellow Brick Road、12位がデビッド・ボウイさんのDiamond Dogs、時代を感じますね。
THE CRUX OF THE BISCUIT / Frank Zappa
 音も演奏もいいので、買って正解でした。