祖父のノート2016/10/20 06:32

 実家の片付けで出てきた、筆で書かれた手作りノート。

 何気なく、書かれていた日付を見たら「明治四拾年」って!?...なんと、祖父が小学生の頃のノートでした。
祖父のノート
 「山口縣玖珂郡川越村立三瀬川尋常小学校」と書かれているので、ググったら、山口県の現岩国市あたりってことになりますね。この小学校、1879年(明治12年)に開校、1988年(昭和63年)に閉校していました。平成になる前に閉校したってことですね。
祖父のノート
 明治40年代ってことは、今から110年くらい前、それにしては保存状態が良いと思います。紙だと普通、化学変化(酸化や、酸による腐食)や、生き物(虫やカビ)による劣化があるのですが、しわになっている以外は、ボロボロになることもなく、とても綺麗でした。
祖父のノート
 それにしても、祖父の字、綺麗です。小学生にしてこの字、上から順に2年、3年、4年、5年と年を追うごとにうまくなっているのが良く分かります。
祖父のノート
 授業のノートと思わしきもの以外に、長期休暇の宿題もありました。これは、夏休みの宿題ですね。
祖父のノート
 課題の横に描かれている絵がかわいいですね。絵があるだけで、宿題なんだけど、ちょっと明るい感じに見えます。
祖父のノート
 英語の勉強もしていたようです。当時、6年生で英語の勉強をしていたんですね。でも、ABCがちょっといい加減www。
祖父のノート
 6年生の頃の冬休みの宿題。
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 地理に理科、地理は秋田県の説明、理科はイオウの説明が書かれています。理科のページの半分は、植物の絵がかかれています。アサガオ、ウメ、スイセン、イネって感じかな?イオウと全然関係ないけど、なんかかわいいな。
祖父のノート
 年明けのページも地理と理科。静岡県と石炭の記述。絵は、ツルかなぁ。完成度高いですね。
祖父のノート
 祖父は職業軍人で、父が3歳のときになくなりました。享年35歳、戦争ではなく肺炎だったそうです。なので、自分は、写真でしか見たことがありません。しかも1枚だけ。軍服を着て和室に家族で座っている写真でした。

 まぁ、一般人のノートなので、家族以外には価値も無いと思いますが、100年の歳月を超えて、触れ合えるのって、なんか凄いことだなって思います。

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