読書感想文 ― 2016/11/28 07:07
先日、ほぼ40年ぶりに中学校のクラス会があって、担任の先生が、2年生のときに書いた読書感想文を持ってきてた。
で、40年以上前の自分の読書感想文がこちら...
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タワーリングインフェルノを読んで
まず、なぜこの本を読むことにしたのかというと、映画タワーリングインフェルノと見くらべるというか読みくらべてみたいと思ったからである。この本は夏休みころかって、ページ数も多く、字も小さいのでときどき読むことにしたが、なかなかはかどらないので春休みを利用して読むことにした。
この本のかんたんなあらすじは、高層ビルが火事になってその火を消すまでのことが書いてある。まず火がつくところでは映画だとヒューズがとんで火がつくのだけど、本を読んでも、どうして火がついたのか、はっきりしないというかぼくにはよく意味がわからない。この本を読み進んでいくうちに現実的にこういうことがおこったらどうなるだろう、と思うようになってきた。事実、高層ビルのたちならぶ新宿に近いしあの辺をあるくこともある。いつこういった火事、地しんにあうかわからない。ぼくの家もマンションであるしいつこういったことがおこるかもしれないというへんな気持ちにおそわれた。
しかし、けっきょく火は消える。本も映画も、ちょ水タンクを爆発させて火を消すのである。とにかく火は消えてめでたしめでたしで終る。
読み終って感じることは、こういった火事が現実におこるかもしれないのに、
競争のように、いくつも高いビルをたてるのだろうか?というぎ問が感じられた。
最後にたまには映画の原作と映画をくらべてみるのも、おもしろいと思った。こんどからどんどん映画の原作を読んで映画とくらべてみたい。
おわり
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「星の王子さま」を読んで
この本は小学生の下級生のときにもらったもので、そのときは、読めなかったというか読まずぎらいで、中学一年になってはじめて読んだわけなのです。読み始めたきっかけは、今年、星の王子さまが映画になってその映画を見てから読んだのです。
この本の一番最初に、ぞうをのみこんだうわばみの絵をおとなたちに見せると、それは帽子の絵だといってしまう。ここで作者が、物事のうわべだけしか見ず、物事をあるがままに見ていない、今の多くのおとなたちに、子どものころのあどけなさを失わず物事を、こだわりなく見る事が、たいせつであると、よびかけて、そして、いつまでも子ども心を失わないおとなこそ、ほんとうのおとなであるといっているように思える。
バラの家との、ちょっとしたいさかいで、王子さまは、自分の星をはなれて、ほかの星へ旅だった。そして、いく人もの人にあうが、この人と思う人に、出あわない。六番目にあった地理学者に「はかない」ということは「いずれそのうちに消えてなくなる」ということだと聞かされ、星にのこしてきた。花も消えてなくなってしまうのだと思うと、胸がいたむ、しかし地球にやってきて、キツネに、「そのバラの花は、そこらにさいている花とはちがう、あなたにとっては、この世に一つしかないバラだ。」とおしえられ、いよいよバラの花がなかしくなる。そして、めんどうを見た物の責任があることを感じる。こうして王子さまは、星へかえっていく。
作者は、「星があんなに美しいのも、目に見えない花が一つあるからだよ」とか、「家でも砂漠でも、その美しいところは、目にみえないのさ」、というようなことばで、心で見なければ、物事のかんじんなものはみえないといっている。作者の心がひしひしと感じられた。この本のような美しい童話を書いた作者こそ、ほんとの人間、であるべき人物だと思う。
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当時、書かれたままの文章を書いているので、漢字で書けばよいところもひらがなになっていたりで読みづらい...漢字くらい書けよって感じですね。
で、やってることは40年経った今でもあまり変わってないし、文章構成力もあまり変わってないって事なのね...(T^T)。