ウルトラマンG(グレート)2017/01/11 06:04

 昨年末、作者の島本和彦さんのTwitterで発売を知って買った。

 1990年、円谷プロがオーストラリアで製作したウルトラマン。自分は大人になっていたし、息子もまだ生まれていなかったので、その存在は知りませんでした。オーストラリア製ってことで、出演者も外国人、日本ではテレビ放送の前にビデオ(当時はビデオだったんですね)で公開されたって言う異色の作品。ちなみに、「グレート」の名付け親は、俳優の京本政樹さんなんだって、日本版の主人公の声も担当されてます。
ウルトラマンG(グレート)
 で、この作品ですが、島本さんが講談社の「テレビマガジン」に連載していた作品をまとめたもので、2回目(たぶん)の新装版になります。島本さんのヒーロー愛が伝わってくる作品で、ウルトラマンと怪獣の戦いが迫力ある画で描かれています。基本映像作品をベースにして描かれていますが、ドラマ丸々1本分ではなく、後半のウルトラマンと怪獣の闘いがメインになっています。ウルトラマンといえば、この闘いがメインだと思うのですが、うちの息子は幼稚園の頃、このシーンになるとチャンネルを変えてました。ウルトラマンに出てくるメカは好きだったのですが、どうもこの闘いの部分は彼には刺激的だったようです。当時、胸が苦しくなるって言ってました(今は、仮面ライダー楽しそうに見てますけどね...)。

 それにしても、カッコいい。帯に描いてある「勝てなくては意味は無い!たとえ命を失ってもだ!」のセリフ、島本さんらしくて良いなぁ...最終話の12話と13話を読むためだけでもこの本を買う価値があると自分は思う。そして、この作品のメッセージもこの2話に込められてる、どんなメッセージなのか知りたい人は買って読んでね。

 って、宣伝みたいになってるな...。