Rainbow in Your Eyes ~ best live tracks Ⅶ / 大村憲司2017/02/07 07:01

 ほぼ一年ぶりに大村憲司さんのライブ音源のCDが発売になりました。「GUITAR WORK SHOP Vol.2 LIVE 」を収録したときのライブで演奏されたレオン・ラッセルさんの曲「Rainbow in Your Eyes」をタイトルにしたbest live tracksの7枚目です。タイトル曲は、「GUITAR WORK SHOP Vol.2 LIVE」のコンプリート盤やベスト盤の「ニッポンのロックギタリスト」で既出ですが、残りの6曲は未発表音源です。
Rainbow in Your Eyes ~ best live tracks Ⅶ / 大村憲司
 で、1曲目と8曲目のタイトル曲「Rainbow in Your Eyes」は、坂本龍一さんのおしゃれなピアノソロで始まるのですが、軽い感じで西海岸のフレーバーがあふれてますね~(ちなみに、作曲のレオンさんはオハイオ州出身なので、西海岸出身ではありませんね)。憲司さんが弾いてるのはGibsonのES-335、楽曲自体は軽いタッチですが、憲司さんのソロは熱いですな。ドラムスは村上ポンタ秀一さん、ベースが小原礼さん、パーカッションはペッカーさん、このリズム隊も強力だな。8曲目が初日、1曲目が2日目の演奏、自分は初日の演奏かな...普通初日の方がタイトな演奏になると思うんだけど、伸び伸びと演奏してるように聞こえるんだよね、緊張感が逆に効を奏したのかなぁ。
Rainbow in Your Eyes ~ best live tracks Ⅶ / 大村憲司
 2曲目は、憲司さんのオリジナル「Tokyo Rose」、青木智仁さんの太いスラップベースが印象的な曲。伸びのあるギターのトーンが印象的な曲。カワイイメロディの曲なんですけどね、なんかちょっと哀愁もあるんだよね。
 3曲目は、デヴィッド・T・ウォーカーさんの「I Want to Talk to You」。ジャズとブルースのフレーバーがちりばめられた美しい曲。デヴィッド・T・ウォーカーさんの演奏も聴いたけど、この曲、名曲だね。後半のワウを使ったギターソロがカッコいい。そのまま、4曲目のB.B.キングさんの「Rock Me Baby」になだれ込みます。憲司さんのボーカルも聴けるシャッフルのブルース。ベースのパターンがジャコ・パストリアスさんが演奏している「CHICKEN」のものに似てるな。ちょっと、意識してリズムアレンジしたのかなぁ?
 5曲目は、Beatlesの「While My Guitar Gently Weeps」、ジョージさんの名曲でギターにエリック・クラプトンさんが参加したので有名な曲ですね。伊藤銀次さんとのアコースティックギターデュオでボーカルは銀次さん、ライナーノーツにも書いてあったけど、銀次さんがジョージで、憲司さんがクラプトンさんって感じかな? 
Rainbow in Your Eyes ~ best live tracks Ⅶ / 大村憲司
 6曲目はガーシュウィンさんの「Summertime」、自分の知ってるジャニスさんのSummertimeとはまったく別の曲のようなアレンジ、ファンク色の強いジャズロックになってる。
 7曲目も憲司さんのオリジナルの「Charlotte」、これまでのCDに収録されたテイクより疾走感があるかも...これまで発表されてたテイクはこのテイクの半年後のもの、半年間でここまで変わるんだね、短いポンタさんのドラムソロもカッコいい、自分はこのテイクの方が好きかも。

 なんか、憲司さんもZAPPA師匠みたいになってきちゃったなぁ...そういえば、前にも書いたかもしれないけど、生前、六本木PIT INNで見たPONTA SESSIONでアルバム録音してるっていってたんだけど、それどうなったのかなぁ...