Asia Rugby Championship 2017 - Japan vs Hong Kong ― 2017/05/08 07:02
秩父宮に行ってきた、Asia Rugby Championship 2017のJapan対Hong Kongの試合。
試合を見終わった後、「こんな試合して」って、かなり腹が立っていたのですけどね...よくよく考えると香港のレベルアップが著しいってことでもありました。昨年の3月でしたっけね、香港協会がセブンズに引き続いて15人制のスコッドもプロ化するって発表したの。
両国国歌斉唱のときには、こんな試合運びになるなんて思ってもいなかったんですけどね...でも、いまさらだけど、昨年も苦戦してたよな...。
この試合、Hong Kongのプロ化の成果が出てきた試合でした。後半はあきらかに息切れしてきてはいましたが、これまでのような粗いプレーもなく、固いディフェンスに、切れ味のあるランにとHong Kongの15人が活き活きとプレーしていました。
一方、JAPANは、攻め込んだ後のノッコン、密集で絡まれてのノットリリースザボール、タックル後のノットロールアウェイとことごとく反則やミスでなかなかリズムが作れませんでした。しかも、レフリーとのルール解釈のズレもあったんですかね、かなりイライラしていたというか、落ち着いたプレーで無いことが見ている観客にも伝わってきてましたね。
とはいえ、若手の野口選手、尾崎選手、松田選手は良かったですよ。特に野口選手と尾崎選手の相手のキックをキャッチした後のランは見ていて気持ちよかったです。でも、これが、ゴールラインまで続かない、Hong Kongが上手かったってことだと思います。Hong Kongの方が経験値のある選手が多かったというのもありますよね。
あとHong Kongは、JAPANのこと相当、研究してきたんじゃないでしょうか?Hong Kongのヘッドコーチのリー・ジョーンズさん、エディジャパンのディフェンスコーチでしたからね、相手がアングルを変えて縦に切れ込んだときにディフェンスのコンビネーションのズレが生まれることしっかり抑えてましたよね。Hong Kongの2本のトライ、まさしくこのギャップを突いたトライでした。このディフェンス時の阿吽の呼吸的なものというか、瞬時のコーリングと反応なんでしょうねぇ、これJAPANの課題ですね。
この、局面を切り替えるきっかけを作ったのは、ベテランというか2015ワールドカップ経験者の堀江選手、立川選手、山田選手でした。立川選手は勇気を奮い立たせるような果敢なアタック、堀江選手は飄々としながらもつぼを押さえたプレーとさすがの動きでした。山田選手も2トライといい走りを見せてくれました。
でもね...山田選手、後半の安易なクイックスローインと2本目のトライはいただけませんでしたね。クイックスローインは明らかに判断ミスだったように思います。仲間がそれに対応できるかどうかと、そのプレーが有効か、ちょっと、疑問でした、まぁ、結果は案の定な感じでしたけどね。あと、2本目のトライ、相手を振り切るランまでは良かったのですが、最後は、ノーマークだったのだから、ゴール裏に回りこむべきでしたね。そこまでの試合の流れで考えたら、たとえ2点でも取っておいたほうがその後の試合運びが楽になったと思います。
試合後のインタビューでヘッドコーチのジョセフさんもキャプテンの立川選手も、「若手が流れを切り替えてくれた」と言っていましたが、若手の選手、先にも書いたけど、頑張ってたと思います。山田選手の2本目のトライも、この日センターで初キャップの鹿尾選手のタックルから。タックルされた相手のノッコンのボールを松田選手が拾って、山田選手に繋いだことで生まれたトライでしたからね。
で、その鹿尾選手。初キャップで、バックスとフォワードの両方を経験するという初めての選手となりました。フランカーの松橋選手が傷んでしまったからというのもあるのですが、後半終了までの約8分間、フランカーの位置でプレーしました。
ということで、29対17でJAPANが勝利、でも、後半の21分に山田選手がトライするまでは、Hong Kongにリードを許す時間もありました。今週末は香港での試合、リベンジするつもりで快勝して欲しいですね。
ところで、この日の試合のレフリー、香港協会の方だったのですが、韓国協会はテストマッチ吹けるレフリーいないんですかね?
ファンの声で、一人、こちらに走ってきた谷田部選手、やさしいですね~押忍。
この日の試合内容をお知らせするボードですが、正面口と東入場口(外苑の銀杏並木側)で違ってました。
これが正面口側。
で、こちら側が東入場口。
自分はエンブレムの東入場口側の方が好きかなぁ。
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