トップリーグ 2017-2018 第1節 2日目 ― 2017/08/20 07:05
秩父宮に行ってきた。
第1試合は、東芝ブレイブルーパスとNECグリーンロケッツの試合。東芝は親会社のごたごたがありましたし、NECは主力がごそっと抜けたので(選手名鑑で確認したら13人、トップリーグのチームで一番多かったです)、この2チームが今季をどう迎えるのか無茶苦茶気になります。
NECは、やっぱりディフェンスのチームですな。東芝のスピードとパワーのある攻撃を堅い防御でしのいでいました。いや、ホント、えげつないタックルをしますよね。でもね...粗いんだよな...規律=ディシプリンが甘すぎます。反則が前半8個に後半9個の計17個、これで、リズムを崩してるといっても言いすぎじゃないですね。
あとは、昨年同様、決定力が足りません。こうやったらトライをとれるっていう攻撃のパターンがなくて、敵陣に入ってもトライを取って帰ってくるように見えない。ちょっと、致命的な感じがします。昨年は茂野選手、田村選手のJAPANの司令塔コンビがいたにもかかわらずゴールラインを中々超えることができませんでしたよね。今年は、どうするつもりなのかなぁ...この日のスタメンのジョーダン・ペイン選手とマリティノ・ネマニ選手の両センターがいい仕事をしてたんですけどね。どうも、組織で取りに行くと言うところが見えない。セブンズで活躍した後藤選手や、竹中選手みたいにいいウイングがいるんですけどね。なんかちぐはぐなんだよね。
後藤選手も何度かいい走りのアタックがあったんですけどね...。
東芝は、さすがに昨年に比べると動きは良かったですね。バックローの徳永選手、山本選手、藤田選手は運動量も豊富でよくボールに絡んでました。山本選手は後半にトライも取りました。でも、この日も強かったときの勢いはなかったです。親会社の状況がよくないですからね...選手は頑張ってると思いますよ。
昨日は、前半の終わりくらいから降りだした雷雨のせいで、約1時間半の中断がありました。長いことラグビーを観戦していて、雨の観戦も何度も経験していますが、中断をしたのは初めての経験でした。
この日も第1試合は、ピッとしない試合だったなぁ...。中断後の後半は、40分の試合時間に対して、総時間は約1時間、と言うことは、約20分は反則のチェックやTMOで時計が止まってたってことだもんね。もっと質の高い試合を期待したいですね。
20対0、東芝がNECを零封して快勝、と言うことなのですが、決して快勝ではなかったです。
ファンに挨拶しているNECの選手の前を走ってるのは、リーチ選手です。きっと、次の試合のパナソニックの関係者(たぶん、コリーのお母さん)に挨拶しにいったんだと思うけど、タイミング悪くない?
第2試合は、クボタスピアーズとパナソニックワイルドナイツの試合。パナは選手が充実してるもんなぁ...安泰だよな。クボタはJAPANの立川選手が復活して久しぶりの試合、やっぱ彼の力強いランが見たいよね。
クボタ良かったですよ。バックスはレベル高いです。JAPAN の立川選手はやっぱり「凄い」の一言です。タックルを受けても簡単には倒れません。あのパナソニックの選手のタックルがヘナチョコに見えるくらい、前へでてました。天理大の同期の井上選手のスピーディな球捌きも良かったですし。合谷選手、近藤選手、この日は、高橋選手の怪我で前半早々に交代したマット・サンダース選手のバックスリーは、スピードがあって、ゲームを面白くしてました。とにかく、アタックのときのスピードは上位チームにも引けを取らないと思います。ホント、昨季12位だったとは思えないです。
まぁ、しいて言えば、フォワードが弱いかな。もっと、フォワードで崩してからバックスで攻撃するか、バックスのスピードのある攻撃で敵陣に入って、フォワードでゴリゴリいくとかね...そんなことができるようになれば、もっと強くなるんじゃないかなぁ。とはいえ、前半30分くらいまではほぼ互角の試合をしてましたもんね。
パナソニックは、試合の入りがやっぱりピっとしませんでした。反則は無いのですが、ノッコンなどの細かいミスが目立ちました。まぁ、チャンスのときにノッコンしてたのコリー選手なんですけどねwwwてことで、先制はクボタ、そのあとも攻めあがってたのに、堀江選手のミスでライオネル・マプー選手にインターセプトされてトライされちゃいました。堀江選手もあの場面で、あの小技を出す必要があったのかちょっとね。身体を当てるか、普通にまわしても良かったんじゃないかなぁ...。
そうは言ってもやっぱり、パナソニック、運動量豊富なフォワード陣はやっぱりすごいの一言。運動量豊富なのは、フォワードだけじゃなくてバックスも凄い。まぁ、充実してるよね、9番から田中選手⇒ベーリック・バーンズ選手⇒福岡選手⇒松田選手⇒笹倉選手⇒山田選手⇒森谷選手、こんなに贅沢なバックス無いよね。リザーブが内田選手、ディグビー・イオアネ選手、山沢選手だもんね。代表暦が無いのは森谷選手だけ、その森谷選手もジュニア・ジャパンで活躍してますからね。で、ノンメンバーもJAPANの藤田選手に児玉選手、トップリーグ通算100トライの北川選手、彼ら以外にも他のチームであれば絶対にスタメンをはれる選手がゴロゴロしてます。そういえば、運動量だけど、近くの席で見ていた観客が「パナソニックは18人か、20人くらい人がいるみたいだ」って言ってた。寝てる選手ほとんどいないもんね、ホント、そんな感じでした。
山田選手は相変わらずキレキレだったし、チャンスのときの嗅覚は凄いの一言、後半30分のトライは、山田選手ならではトライでした。後半14分の福岡選手のスピードも驚異的、圧巻は、以前にも書きましたが、イオアネ選手のアタックはエグい、スタッツが分からないけどボールキャリアの距離数凄いんじゃないかなぁ。オーストラリア代表キャップ35は伊達じゃないです。ルーキーの松田選手も良かったな、バーンス選手のトライに繋がるゲインのときに、上半身の動きだけで相手を振り切ったり、目の前で見てたけど上手いの一言。これからのJAPANになくてはならない存在になると思います。
あと、パナソニックは圧倒的に反則が少ない。昨日の試合は後半に2個だけ。2個って!?クボタは前半4個、後半3個で7個です。ん~...。これが、パナソニックの強さの秘密だと思います。
ところで、昨日の試合、パナソニックの展開が速くて、クボタの選手が戻りきれなくて、接点周辺で何度もオフサイドの位置から戻らず、そのまま田中選手に働きかけていた選手がいたんだけど、これって、オフサイドの反則じゃ無いのかなぁ?なんか結構、流されちゃってたように思うのですが...どうなんですかね?
45対21、パナソニックは取られすぎちゃった感がありますが、クボタも良かったってことで。
それにしてもパナソニック本当に強い。反則が少なくて、試合が締まっていて、かつボールも良く動いて面白い試合でした。無駄な時間もほとんどなかったのであっという間でした。
MOMはキャプテンでフランカーの布巻選手が取りました。ホント、良くタックルいってたし、接点でボールに絡んでたもんね。そうそう、同じくフランカーのベン・ガンター選手も良かった。今年10月の誕生日で20歳、まだまだ、楽しませてもらえる選手の一人です。
来週の金曜日は仕事で秩父宮にはいけないので、土曜日にNECとパナソニックの応援をしに熊谷に行く予定です。