TOKYO WANDERER / 渡辺香津美 with ストリングス2017/10/31 07:05

 先日のLIVEに間に合ってればなぁ...。

 前作はジャンルの異なるギタリストとのデュオだった渡辺香津美さんの今度のアルバムは、ストリングスとの共演。オーケストラとの共演は「ロマネスク」や「Dear Tokyo」の2枚のアルバムがありましたが、ストリングスは初めてじゃないかな?
 で、ストリングスって聞いていたので、弦楽四重奏との室内音楽みたいな感じかなと思ってたら、総勢10名の重厚な音で圧倒されちゃいました。バイオリン5、ビオラ2、チェロ2、コントラバス1、管楽器のいない小さなオーケストラですな。ギターもアコースティックギターではなくエレキのフルアコでした。ストリングスチームのリーダーの奥村愛さんのこと、存じ上げなかったのですが、中学生のころから活躍されてたんですね。で、公式ホームページでお顔を拝見してその美しさにびっくり。天はニ物を与えちゃうのね~。そして、レコーディングに参加したグループの皆さんもみんな若くて、またまたびっくり。
TOKYO WANDERER / 渡辺香津美 with ストリングス
 「TOKYO WANDERER」のタイトルどおりジャケットには、東京の名所がずらり、でも、どうせなら下に映ってるマンホールの蓋、東京都のイチョウマークのものにすればよかったのにね。
TOKYO WANDERER / 渡辺香津美 with ストリングス
 収録されている曲は、以下の11曲。ロックからジャズまでスタンダードな曲がたくさんあって、聴きやすいと思います。ワインでも飲みながらゆったりとおしゃれに聴きたいですね...って、あまりお酒飲めないけどwww。

 01 哀愁のヨーロッパ / Europe
 ストリングスにフルアコ、ベタな選曲だけど、やっぱり、この曲いいですね~。こういうアレンジというか編成にピッタリなんじゃないかなぁ。
 02 バードランド / Burdland
 ウェザー・リポートの名曲、ベースのジャコ・パストリアスさんのハーモニクス奏法が当時センセーショナルでした。ほぼ原曲に近いアレンジで、明るく弾けた感じがいいですね。
 03 フラメンコ・レッド / Flamenco Red
 香津美さんのパートナー谷川公子さん作曲の曲。映画音楽のような趣のある曲です。香津美さんのギターよりストリングスが主張していますね。
 04 マイ・フェイヴァリット・シングス / My Favorite 
 JR東海のコマーシャルでも知られてる、映画「サウンド・オブ・ミュージック」の楽曲。いろんな人がカバーしてますよね。ジャズの人だとサックス奏者のジョン・コルトレーンさんのカバーが有名ですね。
 05 君の瞳に恋してる
 フォー・シーズンズの名曲、ボーイズ・タウン・ギャングさんのカバーでも有名ですよね。自分、この曲も好きです。フランキー・ヴァリさんのハイトーンボイスがいいんだよね。
 06 これからの人生 / What Are You Doing The Rest of Your Life
 映画の主題歌としてミッシェル・ルグランさんの作った曲。この曲もいろんな方がカバーしてるスタンダードナンバー。この曲は聴いたことあるって感じかな。香津美さんのギターソロがおしゃれなナンバーになってます。
 07 ハヴァナ / Havana
 ん~、この曲いろんなCDに入ってるけど、こんなに明るくて弾んだ感じのアレンジで来るとは思わなかった...ちょっと、中華風も入ってるよね。6曲目までは、正統派のアレンジだったので面白いですね。
 08 スリー・ヴューズ・オブ・ア・シークレット / Three Views Of A Secret
 やっぱり、この曲は美しい。天才ベーシスト、ジャコ・パストリアスさんの曲、初めてジャコさんのソロアルバムで聴いたときに感動しましたね。実家にレコードあるけど、CD買っちゃおうかなぁ。「Word Of Mouse」は名盤、この曲にが終わって次の「Liberty City」のイントロに入るところもカッコいいんだよね。
 09 スペイン / Spain
 この曲も名曲だよね、チック・コリアさんの曲。先日の沖仁さんとのアンコールでも演ってました。いろんな人が演奏してるけど、自分は1990年のライブ・アンダー・ザ・スカイでアル・ジャロウさんがボーカルで歌ってるのが好き。YOUTUBEで観られるので是非探してみてください、ガッドさんのドラムもカッコいいですよ。
 10 ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス / While My Guitar Gently Weeps
 ビートルズの名曲。もともと美しいこの曲がさらに憂いを帯びて、涙出ちゃいそうです。
 11 花ごよみ~七つの水仙 / Hanagoyomi ~ Seven Daffodils
 香津美さんのオリジナル曲のイントロからブラザース・フォーのハーモニーが美しい曲「七つの水仙」に...歌うのは、「時には母のない子のように」のカルメン・マキさん。マキさんといえば、自分はOZの「閉ざされた町」や「私は風」が好きでした。自分の子供の頃から現役で歌い続けてるの凄いなぁ。

 ということで、ジャズ好きな人だけでなく、いろんな人に聴いてもらいたい1枚です。

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