シェイプ・オブ・ウォーター / The Shape of Water2018/03/14 07:17

 来月パシフィックリムの続編「パシフィック・リム: アップライジング / Pacific Rim: Uprising」が公開にされるギレルモ・デル・トロ監督の昨年の作品「シェイプ・オブ・ウォーター / The Shape of Water」を観てきた。
 先日のアカデミー賞で4部門、作品賞、監督賞、作曲賞、美術賞を受賞したことで話題になりましたが、アカデミー賞以外にも様々な映画祭などで約50個の賞を受賞しています。しかも面白いって評判だったのと、デル・トロ監督の作品も好きなので観ないわけにはいきませんな。
シェイプ・オブ・ウォーター / The Shape of Water
 デル・トロ監督が子供の頃に見た映画「大アマゾンの半漁人 / Creature from the Black Lagoon」のラストが悲しすぎるってことで、この映画を作ったとか作らなかったとか...。冷戦下のアメリカで実験動物として扱われていた半漁人と発話障害の女性の清掃スタッフのイライザの恋物語。冷戦時代なので、ソ連のエージェントや、朝鮮戦争、黒人を差別の話など時代を感じさせるエピソードが出てきます。
 イライザと半漁人のふれあいのシーンは、まるで舞台でも見ているようなほのぼのとした場面が多いのですが(ちょっと、エロチックなシーンもあるんですけどね)、研究所やソ連のエージェントとのやり取りのシーンなど暴力的なシーンがあってそのギャップに途中ついていけないところも...。最後の埠頭のシーンはホントどうなることかとはらはらしました。でも、ちゃんと張ってあった伏線を回収してハッピーエンド?ですからね、さすがデル・トロ監督。実は、観終わった直後は、ちょっと納得がいかないというか腑に落ちない感じだったのですが、映画館からの帰り、歩いているときにじわじわとその良さがこみ上げてきた...不思議な感覚の映画でした。
 舞台となる研究所の造作も時代を感じさせるつくりでいいのですが、自分は、イライザの部屋とその部屋がある映画館の感じが好きでした。アカデミー賞の美術賞を取ったのも分かる気がします。これ、言葉では伝わらないので、映画観てもらいたいなぁ...。
 もちろん、セットだけじゃなくて出演者の皆さんの演技も素敵なんです。イライザ役のサリー・ホーキンスさん、ジャイルズ役のリチャード・ジェンキンスさん、ゼルダ役のオクタヴィア・スペンサーさんの3人のやり取り、本当に可愛らしいんですよ。これも言葉では伝わらないので、映画を観てもらいたいなぁ...この映画、単なるSF映画じゃないですよ。あっ、そうそう、時々出てくるサリーさんのダンスもカワイイんですよ。

 映画館のチケットブースの横にいた。 
シェイプ・オブ・ウォーター / The Shape of Water
 ブラックパンサー、カッコいい。でも、マーベルの映画、どうも観る気にならないのよね...。

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