MUJI式 世界で愛されるマーケティング2018/03/17 07:00

 先日、MUJIの海外戦略について経営者側から書かれた本を読みましたが、続けて、現場側から書かれた本を読んだ。
 元MUJIの商品開発担当者だった現千葉商科大学の准教授の増田明子さんが2年前に出版した本。
MUJI式 世界で愛されるマーケティング
 MUJIが世界中からいかに愛されているか、MUJIの商品開発のベースになっていることは何かが現場目線で書かれてます。
 ところで、自分が知りたかったのは、MUJIがいかに世界に日本で開発している商品を販売しているかってこと。もちろん、企画面のこともあるんだけど、それは、MUJIがコンセプトにしている無駄なものを省いていくシンプルさとかを、理解してもらってファンになってもらえば乗り越えられること(この本にもそう書いてあります)だと思う。自分が知りたかったのは、それぞれの国の規制や言語、マーケットニーズをどうやって乗り越えてきたかってこと。

 MUJIも最初は、国外での企画、要するに本社開発じゃない商品があったんですね。それを、日本の本社で開発するように変えたこと、日本向けの商品を開発してきたスタッフを、世界を意識した商品を作るようにする、簡単に言うけど、そのマインドチェンジって結構、大変だったと思う。世界中の良いものを商品化していくって言う仕組みがあった(これも、この本にそう書いてある)からできたのかもしれないけど、海外現地の企画開発⇒MUJIらしさがない⇒日本から開発者が現地に赴任⇒日本の本社に業務を移管したとか、タグに各国語を入れるなどして国際化したりとか、これに「ほんの10年ほどの間に見直した」って書いてあったけど、10年だからね、やっぱり大変だったはずだよね。

 今、自分も会社で同じような事業を進めているので、最後の章のイタリア出店の話とか、この商品の国際化のはなしとか、ちょっと自分の仕事とも重ねてちょっとうるってきちゃいました。10年かかったけど、MUJIができたんだから自分たちができないことはないよね...まだまだ、頑張らなくちゃ。

 ということで、増田さんに実際に会って話をしてみたいなぁ...。

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