トップリーグ 2018-2019 リーグ戦 第2節 2日目 ― 2018/09/10 07:17
秩父宮に行ってきた。
空と風は秋なんですけどね...日差しはまだまだ夏でした。
1試合目は、前節でパナソニックワイルドナイツに15対11と4点差で惜敗したクボタスピアーズと、コカコーラレッドスパークスを43対3と6トライの猛攻で40点差を付けて突き放したヤマハ発動機ジュビロの試合。強豪ヤマハ発動機にクボタがどこまで食い下がるかって思ってみてたんですけどね...。
なんと先制したのはクボタでした。今季、新加入した南アフリカ出身のロックでシャークスのキャプテンのルアン・ボタ選手、南アフリカ代表40キャップのNo.8のドウェイン・フェルミューレン選手が要所でいい仕事をしてました。ヤマハのNo.8も南アフリカ代表のクワッガ・スミス選手との南アフリカ代表の新旧No.8のマッチアップは、フェルミューレン選手に軍配が上がりました。接点でボールに絡む、ボールキャリアでは必ず前に出る、さすが、40キャップのプレーでした。
攻撃のリズムも良かったけど、一番はセットプレーの安定ですね。強かったはずのヤマハ発動機のスクラムを圧倒してましたし、ラインアウトのモールは完璧でした。前半終了時、ヤマハ発動機は五郎丸選手のペナルティゴール1本のみの3点、クボタは15点リードの18点とクボタ圧勝の流れでした。
ところが、後半のヤマハ発動機のキックオフから流れが変わりましたね。すばやいアタックでデューク・クリシュナン選手が大きくゲイン、スクラムハーフの吉沢選手がトライ、このプレーを皮切りにヤマハ発動機はクボタのディフェンスを翻弄し、一方のクボタは足が止まって、ヤマハ発動機にやられっぱなしでした。まるで、前半後半でチームが入れ替わったようでしたね。
圧倒していたスクラムもヤマハの前列にベテランの山村選手と仲谷選手の二人に交代したところで形勢が逆転しました。結局後半、クボタの得点は「0」、後半、クボタはほとんど攻撃する時間がありませんでした、しかも、攻撃だけでなくディフェンスも悪かったですね。ディフェンスラインががたがたでオフサイドの反則を何度も繰り返してました。フィットネス不足なのか足が止まり、反則を繰り返すという残念な感じになっちゃってました、前半、好調だっただけに残念でした。
一方、ヤマハ発動機も後半は圧倒したとはいえ、セットプレーが安定しなくて後一歩で敗戦というところまで追い詰められました。強みだったスクラムで思うような試合運びができなかったのが苦戦した原因ですね。ヤマハもここが修正できないと厳しいですね。
18対20、ファンデンヒーファー選手のペナルティゴールが決まってたら、再逆転だったんですけどね...。
勝てた試合でしたね。後半の一発目で取られたので、リズムを崩したのか、前半でスタミナ切れしたのか分かりませんが、明らかに自滅ですね...。こういう試合をモノにできないのがなかなか、上位にいけない理由ですね。もっと、頑張って欲しいなぁ。
圧倒的な強さが見られませんでした。スクラムも良くなかったのですが、バックスのディフェンスも強みだったように思うんだけど、これもいまひとつだったな。まずは、スクラムの修正が急務ですな。
ファンサにスッピーも出てました。スッピー単純に可愛い。
2試合目は、先週、豊田自動織機シャトルズに逆転負けしたNECと、これまた、サントリーサンゴリアスに試合終了のホーンがなった後のペナルティートライで逆転負けしたトヨタ自動車ヴェルブリッツの試合。トヨタ自動車は今季、有力大学出身のルーキーの入部や外国からの補強もあって、戦力アップしているはずなので期待ですね。
前半の立ち上がり、NECがテンポのいい攻撃でトヨタ自動車ゴール前に迫りました。この勢いで行ったら面白い試合になるかもって思ってみてたんだけど、その勢いも10分頃まで。
ここから、トヨタ自動車が巻き返します。南アフリカのチーターズから来たロックコンビのレニエル・ヒューゴ選手とカール・ウェグナー選手やアジア枠のシュネル・シン選手、キャプテンの姫野選手に帝京大学の後輩のルーキーの吉田選手が接点で体を張ってボールを確保し、パワーとスピードのあるバックスがそのボールを大きく動かしてNECディフェンスを翻弄していました。
とにかく、トヨタ自動車の一方的な試合になっちゃいましたね。NECもタックルは良かったんだけど、最後の最後の詰めが甘い。ラインはがたがたでオフサイドしまくり、ラックからのボールを前に蹴りだす反則を何度も取られてリズムを作れませんでした。
1試合目のクボタ同様に自滅しちゃった感じですね。昨季キャプテンの瀧澤選手が何度も「ディシプリン(規律)」って大きな声でチームに注意をしてましたが、結局、最後までディシプリンを貫くことができませんでした。
タックルは良かったんですよ、タックルは、そもそも、伝統的にディフェンスのチームだったはずなんですよ、ディシプリンがね...。ディフェンスのラインなんて自分で気をつけてればすむことだし、ラックのボールを蹴るなんて、確信犯以外のなにものでもないです。
とにかく、基本に返って、1人目がタックルして、2人目がボールに絡むっていうプレーを続けていれば、いやでも相手が崩れてチャンスが生まれるはずなんですけどね。そんなチームの強みを生かして本来の強さを取り戻して欲しいです。
そうそう、この試合、スクラムは良かったです。開幕から6試合みましたが、この2チームのスクラムが一番良かったですね。低くていいスクラムでした。そういう意味でも、NECはもったいなかったです。
5対29、残念ながらNECは猛省して欲しいですね、まずはディシプリンからだと思います。
トヨタ自動車はいいですね。ルーキーも新外国人もよくチームにフィットしていると思います。サントリーに惜敗しましたが、今季、期待できますね。そういえば、ベテランのフルバックのアプロン選手は体も柔らかいし体幹も強いしで、サイズは小さいですが、みていて安心感あるし面白いです。
ライガーはやっぱり、可愛くない。
そういえば、トヨタ自動車は、ジャージの色がファーストとセカンドで入れ替わったんですね。しかも、呼び方も「ファースト」「セカンド」じゃなくて、カンパニーカラーの赤のジャージが「カンパニージャージ」、以前のファーストジャージの緑のジャージを「チームジャージ」と読んで区別してるそうです。いろいろと変化を取り入れて次のステップに進もうとしてるんですね。そんな意味でも、今季のトヨタ自動車に期待したいです。
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