横浜でテストマッチ ― 2018/10/30 07:04
日産スタジアムに行って来た。

9年ぶりの日本でのブレディスローマッチ、そう、ニュージーランド代表のオールブラックスとオーストラリア代表のワラビーズのテストマッチを見てきました。9年前は、オールブラックスが32対19でワラビーズに勝利しました。当時は、高額なチケットの値段に見に行かなかったんだけど、今回は、来年のワールドカップの前哨戦ということで、大枚はたいていって来ました、といっても一番安い席だけどね。

試合前のオールブラックスのハカ、やっぱりカッコいい23人の声が静まり返ったスタジアムに響く様は、カッコいい以外に表現できない。そういえば、生ビールのオールブラックスは初めてだったな...ちょっと、感動した。

試合は、立ち上がりからオールブラックスがワラビーズゴール前に迫ってました。それを、ワラビーズが鋭いタックルでかわすという展開。ここまで、今年のチャンピオンシップでは、いまひとつの結果で、タックル成功率は4チーム中最下位だったのですが、この日は頑張ってたんじゃないですか。特にペナルティーでゴール前のオールブラックズのラインアウトという場面が何度かあったのですが、それを凌いだのは価値があると思います。

ただ、得点が...オールブラックスゴール前までいくけどトライまでなかなか持っていけない。チャンピオンシップのチームスタッツでもトライ数は最下位(オールブラックス33、スプリングボックス21、プーマス18、ワラビーズ16)。これが試合の結果に直結しなければいいけどな、なんて思いながらみてたけど。やっぱり、攻撃力の差が結果に出てしまいました。

オールブラックスはアタックもディフェンスも至ってシンプル。体をあてて、早売りロードする、空いている選手にボールを回していく。基本に忠実で、立ってプレーする、これを80分間続けることができるのがオールブラックスの強さですね。

ワラビーズも良くないところばかりじゃなかったです。特に接点での働きかけは、オールブラックスよりワラビーズの方が秀でてましたね。その立役者はキャプテンのマイケル・フーパー選手と、パナソニックでも活躍したデービッド・ポーコック選手の二人。最近の国代表では大きいのが当たり前になりつつあるバックローの選手としては体は大きくありませんが、ボールへの働きかけは「神」の領域ですね。オールブラックスの接点での反則を引き出していたのは、ほぼ、この二人のジャッカルでした。

試合のスタッツが会場のビジョンで開示されてましたが、ターンオーバーはワラビーズの方が断然多かったです。

New Zealand – 37
Tries/トライ: Liam Squire/リアム・スクワイア, Kieran Read/キアラン・リード, Beauden Barrett/ボーデン・バレット, Ben Smith/ベン・スミス, Rieko Ioane/リコ・イオアネ
Cons/コンバージョン: Beauden Barrett/ボーデン・バレット 3/5
Pens/ペナルティゴール: Beauden Barrett/ボーデン・バレット 2/2
Australia – 20
Tries/トライ: Sefa Naivalu/セファ・ナイヴァル, Israel Folau/イズラエル・フォラウ
Cons/コンバージョン: Bernard Foley/バーナード・フォーリー 2/2
Pens/ペナルティゴール: Kurtley Beale/カートリー・ビール 1/1, Bernard Foley/バーナード・フォーリー 1/1
あまり力の差が無いように見えたんだけど、オールブラックス強いな。チャンスのときの集中が違うんだろうな。ワラビーズは技で対抗してるけどチャンスを生かせなかったって感じかな。あぁそうか、ジェイミー監督が目指してるアンストラクチャーからのアタックって、この日のオールブラックスみたいな感じなんだね。

ところで、上にも書いたけど、ビジョンでスタッツが開示されてたり、試合中ずーと画像が流れているのは、いいと思う。秩父宮でも、放送の内容と同じ画像をビジョンに流すこと検討してもらいたいなぁ。
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