リポビタンDチャレンジカップ パシフィックネーションズ2019日本ラウンド JAPAN vs FIJI2019/07/31 07:03

 FIJI、TONGA、USAとJAPANの4カ国で総当りで戦うパシフィックネーションズカップの初戦、この日は、東日本大震災から復興した釜石の鵜住居復興スタジアムで、JAPANとFIJIの試合が行われました。

 ということで、この日のJAPANのメンバーは、
 01 稲垣 啓太 Keita INAGAKI パナソニック ワイルドナイツ
 02 堀江 翔太 Shota HORIE パナソニック ワイルドナイツ
 03 ヴァル アサエリ愛 Asaeli Ai VALU パナソニック ワイルドナイツ
 04 ジェームス・ムーア James MOORE 宗像サニックスブルース
 05 トンプソン ルーク Luke THOMPSON 近鉄ライナーズ
 06 姫野 和樹 Kazuki HIMENO トヨタ自動車ヴェルブリッツ
 07 ピーター・ラブスカフニ ◎ Pieter LABUSCHAGNE クボタスピアーズ
 08 アマナキ・レレイ・マフィ Amanaki Lelei MAFI NTTコミュニケーションズシャイニングアークス
 09 茂野 海人 Kaito SHIGENO トヨタ自動車ヴェルブリッツ
 10 田村 優 Yu TAMURA キヤノンイーグルス
 11 福岡 堅樹 Kenki FUKUOKA パナソニック ワイルドナイツ
 12 中村 亮土 Ryoto NAKAMURA サントリーサンゴリアス
 13 ラファエレ ティモシー Timothy LAFAELE 神戸製鋼コベルコスティーラーズ
 14 松島 幸太朗 Kotaro MATSUSHIMA サントリーサンゴリアス
 15 ウィリアム・トゥポウ William TUPOU コカ・コーラレッドスパークス

 16 坂手 淳史 Atsushi SAKATE パナソニック ワイルドナイツ
 17 三浦 昌悟 Shogo MIURA トヨタ自動車ヴェルブリッツ
 18 木津 悠輔 Yusuke KIZU トヨタ自動車ヴェルブリッツ
 19 ヴィンピー・ファンデルヴァルト Wimpie VAN DER WALT NTTドコモレッドハリケーンズ
 20 リーチ マイケル Michael LEITCH 東芝ブレイブルーパス
 21 流 大 Yutaka NAGARE サントリーサンゴリアス
 22 松田 力也 Rikiya MATSUDA パナソニック ワイルドナイツ
 23 レメキ ロマノ ラヴァ Lomano Lava LEMEKI ホンダヒート
という布陣。
 自分の注目選手は、一度はインターナショナルプレーヤーから退いたトモさんことトンプソン選手と、ワークレートの高さと献身的プレーが魅力のラピース選手。この日の布陣は、現時点のベストメンバーですね。

 立ち上がりからJAPANは、テンポの速い攻撃と前に出るタックルを連発していました。FIJIとはランキングが近い(JAPAN11位、FIJIが9位)のですが、過去3勝14敗と苦手とする相手、自分も何度か観戦しましたがオフロードパスに翻弄されるということが多かったのですが、今回のJAPANは、序盤から積極的にアプローチしていたと思います。

 最初のペナルティもJAPANのすばやい攻撃で、FIJIの選手がポイントからの戻りが遅れてオフサイドになったもの、ここまでの一連のプレーは本当に良かったですね。FIJIはポイントに人をかけないように意識をしていたようですが、JAPANの方がスピードで勝ってました。
リポビタンDチャレンジカップ パシフィックネーションズ2019日本ラウンド JAPAN vs FIJI
 前半7分の福岡選手のトライまでの一連のプレーも良かったと思います。キックオフからのFIJIのモールコラプシングから始まり、ゴール前での倒れこみ。その後のポイントからの球出しで、田村選手とのコンビネーションでのキックパスでのトライで、その間の多彩な攻撃にJAPANの進化をみれたような気がします。
リポビタンDチャレンジカップ パシフィックネーションズ2019日本ラウンド JAPAN vs FIJI
 それにしても、マフィ選手、ラピース選手、姫野選手の3列の運動量と前に出る力は本当に魅力的ですね。特に初キャップで初ゲームキャプテンのラピース選手の働きっぷりは、新生JAPANの貴重な戦力だと思います。
リポビタンDチャレンジカップ パシフィックネーションズ2019日本ラウンド JAPAN vs FIJI
 それにしても、FIJIはアンストラクチャーな状態からの攻撃はさすがとしか言うことがありません。JAPANの切り返しのキック処理からのFIJIの攻撃は、これぞ、FIJIという感じのプレーでした。12番→7番→9番→7番→12番とこの3人でハーフウェイライン付近から一気にトライまで持って行きました。さすが、セブンズチャンピオンの国だけあるプレー。JAPANは、FIJIのこのプレーを、どう封じるかがこの日の課題だと思います。
 この時点で8対7。

 あとは、スクラムかな...。スクラムが安定しないと、ワールドカップでは厳しいですからね。1本目はコラプシングを捕られてしまいましたが、松島選手のトライに繋がるスクラムはいいスクラムでした。そして、松島選手のアングルチェンジのスピードの乗った走りこみも良かったと思います。
リポビタンDチャレンジカップ パシフィックネーションズ2019日本ラウンド JAPAN vs FIJI
 前半23分までに3トライ。JAPANはFIJIに対し、いい試合の入りだったんではないでしょうか...ラファエレ選手のトライまでのマフィ選手→堀江選手→松島選手→ラファエレ選手と、トライまでのパス回しよかったですね。FIJIは少し疲れが出ているような感じでした。
リポビタンDチャレンジカップ パシフィックネーションズ2019日本ラウンド JAPAN vs FIJI
 その後も、JAPANは攻め続け、FIJIはほとんどいいところ無し。姫野選手がゴール前のモールから抜け出して4トライ。前半での大量リードは、JAPANにとってはいい試合運びだと思います、FIJI、油断できない相手ですからね。
 
 この後、ゴール前のモールから1本トライを返されて、前半は29対14、15点のリードで折り返しました。

 後半もいい感じで攻めてたんですけどね...姫野選手の幻のトライ、決まっていれば面白かったんですけどね。結局、TMOで、マフィ選手のノッコンでスクラムでのリスタートとなりました。この後も、お互いに攻守ともに細かいミスが続き、得点が動かない一進一退の状態が続きました。JAPANは、特にタックルで細かいミスが目立ちましたね。
 均衡を破ったのは、ルーズボールを足に引っ掛けて、個人技でトライまで持っていった松島選手の技ありのトライでした。最後、FIJIの選手が来る方向と逆にボールを蹴って、相手からボールを離してのトライ、さすがという感じですね。
リポビタンDチャレンジカップ パシフィックネーションズ2019日本ラウンド JAPAN vs FIJI
 この時点で34対14の20点差、でも、FIJIはこのまま終わらせないですよね...。この後、FIJIが1トライ返しましたが、JAPANがリードを守りきりました。ん~、確かに、3列の活躍も良かったですが、最後までワークレートが落ちなかった両ロックのムーア選手とトンプソン選手の献身的なプレーが光りましたね。
リポビタンDチャレンジカップ パシフィックネーションズ2019日本ラウンド JAPAN vs FIJI
 トンプソン選手38歳ですよ、まさに鉄人ですな。
リポビタンDチャレンジカップ パシフィックネーションズ2019日本ラウンド JAPAN vs FIJI
 ということで、34対21、前半のリードをJAPANが守りきり、パシフィックネーションズカップの初戦を勝利で飾りました。ちなみに、この前の勝利は、8年前のパシフィックネーションズカップでの1戦でした。2年前のヨーロッパ遠征で対戦したときは惜敗でしたからね。新生JAPANの船出としてはいい滑り出しだったんじゃないかなぁ。

 次は、大阪でTONGA戦。次も勝ってワールドカップに繋げてもらいたいですね。

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