RWC2019 準々決勝2日目 WALES vs FRANCE2019/10/25 07:04

 今年の6Nationsで優勝したWALES、プールD1位で、ランキングは2位。FRANCEは、プールC2位通過で、ランキングは8位。実力的には、WALESだけど、若いメンバーをそろえるFRANCEがどこまでいけるかに期待。

 WALESの23人はこちら。
 01 WYN JONES
 02 KEN OWENS
 03 TOM FRANCIS
 04 JAKE BALL
 05 ALUN WYN JONES
 06 AARON WAINWRIGHT
 07 JUSTIN TIPURIC
 08 JOSH NAVIDI
 09 GARETH DAVIES
 10 DAN BIGGAR
 11 JOSH ADAMS
 12 HADLEIGH PARKES
 13 JONATHAN DAVIES
 14 GEORGE NORTH
 15 LIAM WILLIAMS

 16 ELLIOT DEE
 17 RHYS CARRE
 18 DILLON LEWIS
 19 ADAM BEARD
 20 ROSS MORIARTY
 21 TOMOS WILLIAMS
 22 RHYS PATCHELL
 23 OWEN WATKIN

 FRANCEの23人はこちら。
 01 JEFFERSON POIROT
 02 GUILHEM GUIRADO
 03 RABAH SLIMANI
 04 BERNARD LE ROUX
 05 SEBASTIEN VAHAAMAHINA
 06 WENCESLAS LAURET
 07 CHARLES OLLIVON
 08 GREGORY ALLDRITT
 09 ANTOINE DUPONT
 10 ROMAIN NTAMACK
 11 YOANN HUGET
 12 GAEL FICKOU
 13 VIRIMI VAKATAWA
 14 DAMIAN PENAUD
 15 MAXIME MEDARD

 16 CAMILLE CHAT
 17 CYRIL BAILLE
 18 EMERICK SETIANO
 19 PAUL GABRILLAGUES
 20 LOUIS PICAMOLES
 21 BAPTISTE SERIN
 22 CAMILLE LOPEZ
 23 VINCENT RATTEZ

 FRANCEの攻撃力はすごいな~、早いし強い。開始5分のVAHAAMAHINA選手のトライまで、WALESは防戦一方。FRANCEはトーナメントのギアの上げ具合がすごすぎる。その3分後のOLLIVON選手のトライもすばらしかった。サポートプレーこうあるべきっていうプレーで、基本中の基本ですよね。フォワードもバックスもとにかくシンプルにボールを持っている選手をサポートするっていうことが徹底されてます。0対12、WALESはここまでいいところが無かったです...。
 12分にディフェンスからの切り返しで、タックル後のこぼれ球(FRANCEのGUIRADO選手のノッコン)をWALESのフランカーWAINWRIGHT選手が拾い上げてトライ。コンバージョンも決まって7対12と追い上げます。
 さらには、19分にゴール正面でペナルティをもらってBIGGAR選手がペナルティーゴールを決めて10対12とWALESがさらに追い上げます。
 この両チームの力、思いっきり拮抗してますね、自分の見立てでは、FRANCEのほうが少し上回ってる。若いハーフのDUPONT選手、スタンドオフのNTAMACK選手のハーフ団の思い切った仕掛けが攻撃のリズムを作ってます。不安要素といえば、ペナルティが多いことかな...。
 それにしても30分のVAKATAWA選手のトライまでのペナルティーを挟んだ数分間のFRANCEの攻撃、面白かった。WALESのしつこいディフェンスもすごいけど、とにかく湧き出るようなフォローはすごいし面白い。10対19、FRANCEのゲーム見る機会が少ないけど、自分はそのプレースタイル好きだな。
RWC2019 準々決勝2日目 WALES vs FRANCE
 前半終了2分前のFRANCEのNTAMACK選手のペナルティゴールが決まっていれば...。結局、追加点無く10対19、FRANCEのリードで折り返し。

 後半立ち上がり、WALESがいいテンポで攻撃していたのですが、FRANCEのディフェンスが良かった。WALESはペースがつかめなくてイライラしてるんじゃないかなぁ。でもなぁ、そのFRANCEの悪いところ出ちゃったな...VAHAAMAHINA選手、WALESゴール前のモールでのWALESのWAINWRIGHT選手の頭部への不要なプレーでレッドカード。後半10分だからな...残り30分、この競った試合で一人足りないのは、むちゃくちゃ厳しいと思います。
 FRANCEも耐えてたんですけどね...WALESはFRANCE陣に入って、フォワードでゴリゴリ行って、ペナルティ取れればペナルティーゴールでじわじわと点差を詰められる...まさしく、そんな図式になってしまいましたね。レッドカードの3分後にはFRANCEゴール前のペナルティで、BIGGAR選手がペナルティーゴールを決めて13対19と1トライ1ゴールで逆転できるところまで点差を詰めました。
 このあと、FRANCEがすばやい球出しと縦につくフィジカルなプレーで、WALESゴール前に迫ったのですが、最後はノッコンで攻め切れませんでした。このときのプレーはすごかったな。残り、20分強、このまま行けばFRANCEがそのまま逃げ切れるかって感じでした。ところで、このときLOPEZ選手がドロップゴールを狙うっていう手もあったんじゃないかなぁ...決まっていればWALESは1トライ1ゴールでは追いつけなくなるし、決まって無くても、22mからのWALESのドロップキックからのリスタートなのでチャンスをつなげられたような気がするのですが...。それにしてもFRANCEは強い、この強度の試合で一人少ない中、残り10分までWALESの攻撃を抑えるのはもちろん、何度もゴール前まで迫る、そして、ベテランのフルバックのMEDARD選手がロングキックでWALESを下げる、すごいチームです。よく考えると、台風19号でENGLANDとのプール戦が中止になったけど。この試合も、もし行われていたら歴史に残る試合になっていたかもしれません。
 一方、WALESはなかなか、FRANCEを崩すことができませんでした。いい局面まで持っていくんですけどね...最後の最後の詰めが粗くて、どうにも取りきれませんでした。このまま行くとFRANCEの勝利って感じだったんですけどね...。
 後半残り7分でFRANCEゴール前でFRANCEボールのスクラム、ここでWALESが意地を見せました。WALESがスクラムを押し込み、No.8の位置に入ったOLLIVON選手が持ち上げたボールにWILLIAMS選手が絡み、浮いたボールにTIPURIC選手が反応してトライ、ゴールも決まって、1点差のリードをものにしました。
 20対19、残り6分で逆に1点を追う立場になったFRANCE...結局、そのまま追いつくことができず、WALESが劇的な逆転勝利をおさめました。
RWC2019 準々決勝2日目 WALES vs FRANCE
 勝ったWALES、このままだと次は難しそうなので、一週間でどこまで精度を上げられるかが見ものです。
 トーナメントでのFRANCEのプレー、好きなんですけどね...勝てた試合を落としてしまいました。
 
 それにしても、すごい試合だった。