第56回全国大学ラグビー選手権大会 決勝2020/01/12 07:04

 新しい国立競技場に行ってきた。
第56回全国大学ラグビー選手権大会 決勝
 もちろん、大学ラグビー選手権の決勝を観るために...。
第56回全国大学ラグビー選手権大会 決勝
 早稲田大学と明治大学の決勝戦は23年ぶり。23年前は、32対22で明治大学に軍配が上がりました。早稲田大学は、元早稲田大学の監督で、現日本ラグビーフットボール協会のコーチングディレクターの中竹竜二さん、明治大学は、現明治大学監督の田中澄憲さん、バックスコーチの伊藤宏明さん、ノーサイドゲームに出演されていた斎藤祐也さん、自分の応援しているリコーブラックラムズの現監督の神鳥裕之さんが出場されてました、そう思うと時の流れを感じちゃいますね。
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 すばらしい試合でした、とにかく、その一言に尽きます。学生なので、細かく言えば粗いところもあったと思いますが、不用意な反則も少なくノッコンやスローフォワードのような細かいミスも少なくて、締まったよい試合でした。大学生の試合でここまでの精度の試合をみられると日本のラグビー界もまだまだ捨てたもんじゃないなと感じましたね。
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 新しくなった競技場、満員の観客(公式発表で57,345人でした)、日本のトップ3のレフリー(レフリーは久保さん、アシスタントレフリーは麻生さん、戸田さん)、そして伝統校同士の対戦、こんなに恵まれた環境でラグビーができる46人の選手たちは本当に幸せだと思います。
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 前半は早稲田大学のゲームでした。明治大学も早稲田大学陣内に入ることは入るのですが、早稲田大学の堅いディフェンスに阻まれて前に進むことができませんでした。
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 一方の早稲田大学は、面白いように攻撃が決まり、12分のNo.8の丸尾選手のトライから始まり、26分の長田選手、34分の森島選手のラインアウトモールからのトライ、39分の相良選手のトライと4本のトライを上げ、12月1日の早明戦で一方的にやられた明治大学に対し、31対0と大量リードで折り返しました。
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 明治大学も決して悪くなかったと思います。ミスも少なかったですし、しっかり体を当ててタックルも行ってたんですけどね...早稲田大学のほうが一枚上手でした。
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 明治大学のアタックを正確なタックルでしとめ、思うように攻撃をさせていませんでした。準決勝で活躍していたロックの箸本選手も思うように動けてませんでしたからね。
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 かなり、明治大学を研究してきたんだと思います。スクラムも序盤は苦戦していましたが、修正して押し負けなくなりましたし、ラインアウトはほぼノーミスでした。
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 そういえば、25分頃の2回の早稲田大学のSOの岸岡選手のハーフウェイライン付近からのドロップゴールはすごかった。入れば得点となるのはもちろんですが、国立競技場はインゴールが狭いので、陣地を取るキックではゴールラインを割ると蹴った地点でのスクラムでのリスタートですが、ドロップゴールの場合は22m地点での相手ボールのドロップアウトで、相手陣内でリスタートできる可能性が高いのでそれを狙っていたとすると、岸岡選手はやっぱ非凡な才能を持っていると思います。
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 31対0、このまま、早稲田大学が楽に勝利すると思ったのですが...。
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 やっぱり、決勝までコマを進めるチームは違います、後半は明治大学の試合でした。開始3分で明治大学ウイングの山村選手のライン際を縦に走りぬけてのトライ、見事でした。
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 前半と後半で明治大学はまったく違うチームになってました。縦に走りこんでボールを運ぶ、シンプルに攻撃を組み立てていたと思います。
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 10分には、早稲田大学のウイングの古賀選手にトライを返されてしまいましたが、その6分後には箸本選手がゴールポスト真下にトライ、そのあとの、山沢選手の動きがすばらしかったですね。
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 早稲田大学の岸岡選手と同じく、明治大学のSOの山沢選手もラグビーIQが高いと思います。追い上げるために時間をかけないようにするために、ドロップゴールでコンバージョンを決めました。そして、その6分後には自らトライ、これもドロップゴールでコンバージョンを決めています。
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 このあと、明治大学は29分に山﨑選手、40分には雲山選手が、早稲田大学もウイングの桑山選手がトライを決め、10点差まで明治大学が詰め寄りました。
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 ホーンが鳴った後、1トライ1ゴールでも3点差でゲームをひっくり返すことができない明治大学が、あきらめずにボールをつないで攻撃を続けていたのが印象的でした。最後はノッコンで試合終了となってしまいましたが、最後までゲームをきらないで継続する明治大学の選手の姿は感動すら覚えました。
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 ペナルティも少なかったのもよかったですね、ペナルティキックになった反則は、前半は明治大学の3個、後半は早稲田大学の4個と一試合通して7個と少なかったですし、軽い反則のノッコンなどのハンドリングミスも少なかったと思います。
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 45対35で早稲田大学の勝利でしたが、明治大学もすばらしいラグビーを見せてくれたと思います。令和最初で、新しい国立競技場での最初の試合として最高の試合でした。
第56回全国大学ラグビー選手権大会 決勝
 さて、今日はこれから、秩父宮にトップリーグの開幕戦を見に行ってきます。第1節から東芝ブレイブルーパスとサントリーサンゴリアスの試合、開幕からワクワクがとまりませんな。