トップリーグ 2020 第1節2020/01/13 07:05

 秩父宮に行ってきた。
トップリーグ 2020 第1節
 今季は、昨年秋にワールドカップが開催されたため、変則的なスケジュールになっています。昨日から5月9日まで総当りで試合が行われ年間の優勝チームを決定する大会方式となりました。
 秩父宮での開幕戦は、日野レッドドルフィンズとNTTコミュニケーションズシャイニングアークスの試合と、東芝ブレイブルーパス対サントリーサンゴリアスの試合が行われました。ちなみに、この試合のチケットを入手するのがムチャクチャ大変で、公式サイトでは入手することができず、NTTコミュニケーションズのファン倶楽部の抽選でやっと手に入れることができました。シャイニングアークスさんありがとうございましたっ!
 
 ということで1試合目。
 代表経験者が渋滞してるな...今回のワールドカップに出場した選手はNTTコムのフッカーのマルコム・マークス選手(SOUTH AFRICA)、No.8のアマナキ・レレイ・マフィ選手(JAPAN)、SOのクリスチャン・リアリーファノ(AUSTRALIA)と3人ですが、代表経験者も含めると、日野はギリース・カカ選手(NEW ZEALAND SEVENS)、オーガスティン・プル 選手(NEW ZEALAND)、村田毅選手、佐々木隆道選手、堀江恭佑選手、久富雄一選手、浅原拓真選手、北川俊澄選手(以上JAPAN)、ディネスバラン・クリシュナン選手(MALAYSIA)の9選手、NTTコムは前述の3選手のほかに、ロス・アイザック選手(NEW ZEALAND)、石橋拓也選手、小倉順平選手、金正奎選手、山田章仁選手と5名、登録選手の1/3は代表経験者ということになります。こんな試合見られるのすごいよね。
トップリーグ 2020 第1節
 NTTコムどうしちゃったのかなぁ...後半20分までピッとしなかったなぁ。日野のフォワードのプレッシャーが良かったってこともあるのかもしれないけど、なんかなぁ...。
トップリーグ 2020 第1節
 世界最高フッカーともいわれるマークス選手も、ガッツリ仕事してるって感じじゃなかった。マークされちゃってたというか、結構、止められちゃってた。要所でジャッカルを決めて日野の攻撃を封じてはいましたけどね...。
トップリーグ 2020 第1節
 マフィ選手もペネトレイターとしての役割でいうとあまり機能していませんでした。あたるときの姿勢が高いからかなぁ、あまり効果的なゲインになってなかったですね。日野の攻撃的なディフェンスが良かったってことかな?
 全体的に、フワフワした感じで、昨季までのバックスがワクワクするような攻撃をみせるシーンがほとんど見られませんでした。チームとして、まとまってない感じでしたね。
 そんな中、試合を絞めていたのはキャプテンの金選手でしたね。開始10分の絶妙な位置から走りこんでのトライと、後半38分のインターセプトからのゴールポスト真下へのトライ、この2本で試合が締まりました。ほんと、後半20分に池田選手がトライするまでは、勝てる気がしなかったですからね。
トップリーグ 2020 第1節
 一方、負けてしまいましたが、日野は昨季よりチームとしてまとまってたと思います。強力フォワードで相手の攻撃を封じ、ボールを得るとスピードとフィジカルの高いバックスが展開していくということが、チームとしてしっかり意識されていたと思います。
 チーフスから来たSOのジャック・デブラシーニ選手が193cm、100kgというフィジカルを生かして接点での競り合い、縦に強いランと攻撃の軸として活躍していました。共同主将のハーフのオーガスティン・プル選手も仕事してましたし、同じく今季参加したウイングのチャンス・ペニー選手、NEW ZEALANDセブンズ代表のカカ選手も要所でいいランをみせてくれてました。日野のほうが昨季のNTTコムみたいでした。
トップリーグ 2020 第1節
 20対29、どちらが勝ってもおかしくない試合でしたね。
 日野は、補強もあると思いますが、チームとして完成しつつあると思います。
トップリーグ 2020 第1節
 NTTコムは、なかなか、チームとしての完成がみられないなぁ...こちらも確実に補強できてると思うんだけどな...秩父宮FMの民辻さんも、NTTコムは「固さが見られるな」って言ってましたが、自分もそう思いました。
 応援しているチームのひとつなので、ボールを大きく動かして高速バックスが走りまくるっていうNTTコムらしい攻撃を早く見たいですね。
トップリーグ 2020 第1節

 2試合目も1試合目に負けず、昨年のワールドカップで活躍したJAPANの選手が出場していて、東芝はキャプテンのリーチ・マイケル選手、サントリーは流大選手、松島幸太朗選手が先発しました。ちなみに、この試合も代表選手が渋滞していて、東芝は、三上正貴選手、梶川喬介選手、小瀧尚弘選手、小川高廣選手、知念雄選手、山本浩輝選手、森太志選手、橋本大吾選手(JAPAN)、マット・トッド選手、リチャード・カフイ選手(NEW ZEALAND)でリーチ選手を入れて11選手、松岡久善選手、桑山聖生選手、豊島翔平選手、中尾隼太選手、ジョネ・ナイカブラ選手はセブンズの代表でした。サントリーは、西川征克選手、テビタ・タタフ選手、梶村祐介選手、尾崎晟也選手、金井健雄選手、石原慎太郎選手(JAPAN)、マット・ギタウ選手、サム・ケレビ選手、ショーン・マクマーン選手(AUSTRALIA)に前述の2名とあわせて11名の代表選手、ジョーダン・スマイラー選手、江見翔太選手はセブンズ代表でした。両チーム合わせると、1試合目より多いですね、6割が代表で活躍している選手でした。
トップリーグ 2020 第1節
 日野とNTTコムには申し訳ないけど、この試合はやっぱり次元が違いましたね。同じ80分ですが、内容はこの試合のほうが濃密でした。ホント、あっという間の80分でした。
トップリーグ 2020 第1節
 とにかく、一つ一つのプレーのスピードと強さが違ってましたね。前半8分に東芝の新人のシオネ・ラベマイ選手のトライから、20分のサントリーフランカーの西川選手のトライまで、目まぐるしく攻防が入れ替わり本当にあっという間でした。
トップリーグ 2020 第1節
 東芝は、NEW ZEALAND代表のマット・トッド選手、ラベマイ選手、JAPANのリーチ選手のバックローの仕事ぶりがすごかった。ラベマイ選手は、何度も縦に大きくゲインしていましたし、トッド選手は接点での仕事ぶりが光ってました。リーチ選手はやっぱり「華」がありますね、接点で、ラインでと本当によく仕事してました。
 そうそう、リーチ選手がボールを持つと、例の「リーチ」コールがあって、密集とかで誰がボールを持っているかわからなくても、リーチ選手だけはわかるようになりましたwww。
トップリーグ 2020 第1節
 サントリーも新人が活躍してました。ウイングのテビタ・リー選手は何度も縦にいいランをみせてました。そして、やっぱり現役AUSTRALIA代表のワラビーズは違いました。サム・ケレビ選手はディフェンスに、攻撃に「さすが」というプレーを見せてくれました。とても間に合わないだろうという相手を、ものすごいスピードで仕留めてましたし、攻撃でも力強いランで何度も東芝の防御を引き裂いてました。
 「やっぱ、すげ~」でしたね。
トップリーグ 2020 第1節
 残念だったのは、前半29分のレッドカードになった西川選手のプレーですね。ノーバインドの首から上へのぶちかまし。昨年のワールドカップでも、このプレーは厳しくとられてましたらね...。トップリーグでもこれがスタンダードになるってことですね。
 結局、これで一人減ったことによって、試合が決まっちゃいました。
トップリーグ 2020 第1節
 一人少なくなったサントリーですが、東芝の猛攻をよくしのいでいたと思います。というか全然、負けていなかったと思います。一人少なかったはずなのに、少ないことを感じさせなかったですね。そういう意味でも、一人少なくなかったら試合もわからなかったというか、サントリーが勝利していたと思います。
トップリーグ 2020 第1節
 前述のケレビ選手も凄かったですが、JAPANの松島選手も凄かったです。ハイパントキャッチ、豊島選手とのキックチェイスの時のディフェンス、後半7分のリー選手のトライにつながる股下からのパス、それ以外にもランやキックに大活躍でした。
 松島選手もラグビーIQが高い選手の一人ですな。
トップリーグ 2020 第1節
 東芝は、一人少ないサントリーに苦戦していました。あともう少しというところでノッコンやパスミスなどのハンドリングエラーでなかなか、得点を重ねることができませんでした。というか、やっぱり、サントリーのプレッシャーがきつかったってことなんでしょうね...。
トップリーグ 2020 第1節
 26対19、まさか、同点?が見えるところまで、この強度の試合で一人少ないなか追いつくサントリーは凄いの一言です。そういう意味でも、西川選手のレッドカードが勿体無かったですね....

 今季も上位は確実だと思います。つくづく、レッドカードが...。
トップリーグ 2020 第1節
 東芝は勢いはあるんですけどね...細かいミスが多すぎました。どうも、ノッコンやパスミスのハンドリングエラーが多いのはなかなか変わりませんね。ここが修正できれば、低迷した(11位)昨季を超えられるのは確実だと思います。
トップリーグ 2020 第1節
 いや~、開幕からいい試合をみることができました。