トップリーグ 2020 第2節2020/01/20 07:02

 秩父宮に行ってきた。

 朝は雨が降っていて 試合開始の頃には雪に変わったムチャクチャ寒い一日でしたが、前節同様、沢山のファンがスタジアムに詰めかけていました。メインスタンド側の入口も神宮球場方面に入場の列が途切れなく続くという状況。前々回のワールドカップまでは、雨の日にスタジアムに来るなんてよっぽどのラグビー好きくらいしかいなかったんですけどね...。
トップリーグ 2020 第2節
 1試合目は前節で勝利できなかった、三菱重工ダイナボアーズとキヤノンイーグルスの試合。キヤノンは、昨年のワールドカップのJAPANのハーフ団、田中選手と田村選手が先発、センターにはSOUTH AFRICAのジェシー・クリエル選手という豪華な布陣。一方、三菱重工もロックにNEW ZEALAND代表のジャクソン・ヘモポ選手、センターにはSUNWOLVESでも活躍したマイケル・リトル選手がいます。彼らがどんな試合を見せてくれるか期待していたんですけどね...。
トップリーグ 2020 第2節
 正直、一人一人のプレーは凄かったんだけど、なんかまったりとした試合でした。キヤノンは三菱重工のペナルティからゴール前に迫り、ラインアウトモールで前半14分に占部選手、30分にはサウマキ選手が同様にモールからトライをして定石通り、得点を重ねていったのですが、なんかね...。
トップリーグ 2020 第2節
 両チームともスピードのある展開とか、縦に切り裂く突進とかラグビーの醍醐味的なプレーがそんなにみられなかったんですよね。前半20分にはキヤノンゴール前で田村選手のキックがチャージされて、三菱重工ルーキーのプロップの細田選手にトライされたり、35分にはキヤノン同様、三菱重工もラインアウトのモールからヘモポ選手のトライがあって、双方ともトライ2本で15対10と三菱重工のリードで折り返しました。
トップリーグ 2020 第2節
 2試合目をみて思ったんだけど、雨が降っていたってこともあってか、キックで陣地をとるといったプレーが続き、グランドを大きく広く使ったランニングプレーやフェイズを重ねてチャンスを作るといった攻撃がみられなかったことも試合をまったりさせていた要因かもしれません。
 後半に田村選手の絶妙なキックパスから山田選手のトライが生まれ、最後は、ホーンが鳴ったあとのペナルティで、三菱重工の7点差以内の敗戦のボーナスポイントを奪うペナルティーゴールを、田村選手が決めキヤノンが今季1勝目を手にしました。このポイントへのこだわり、2試合目もみることになろうとは、このときには思いませんでしたね。
トップリーグ 2020 第2節
 15対23

 三菱重工も悪くなかったんですけどね、もっと、ボールを動かしていっても良かったんじゃないかなぁ。リトル選手の様な力強いランを持った選手もいるんだからね。
トップリーグ 2020 第2節
 なんか、ピッとした感じがなかったなぁ、田中選手も田村選手もさすがって感じだったんだけど、攻撃に力強さとスピードが無かったように思う。サウマキ選手くらいかな、人に強いプレーを見せてくれたの。最後の最後で、三菱重工のポイントを潰したことは良かった...けどねぇ。
トップリーグ 2020 第2節

 2試合目は、1勝目が欲しいサントリーサンゴリアスと連勝で決めたいNTTコミュニケーションズシャインニングアークスの試合。
 前節で、少しまとまりの無かったNTTコムがどこまで仕上げてくるのかが、ファンとしては気がかりでした。
トップリーグ 2020 第2節
 好きなチームではないけど、やっぱりサントリーのプレーは面白いや...1試合目よりボールがダイナミックに動いて面白かった。サントリーは自陣からもキックを多用せず、ラインでボールをまわしてくる、しかも接点でのスピードが速い、この方が試合としては面白いですよね。
トップリーグ 2020 第2節
 象徴的なプレーが、前半9分の梶村選手のトライ。NTTコムゴール前でのペナルティーからリー選手がタップキックで速攻、これに反応した梶村選手がトライをしたのですが、スピーディに判断して動けるって言うのは、日ごろの練習と日ごろからの意識の賜物だと思います。
 ボールをダイナミックに動かすということでは、前半41分のリー選手のトライですね、フェイズを重ねてポイントに人を集め、梶村選手が大外にいた、タタフ選手に長いパス、最後はその外にいたリー選手がフリーでトライを決めました。
トップリーグ 2020 第2節
 で、やっぱり松島選手だな...前節も目立ってたけど、この日は本当によく動いてましたし、何度もチャンスを演出してました。それにしても、本当に強いな、タックルを受けてつぶされても、何事も無かったように立ち上がってすぐに次のプレーに走っていく、一度だけ、ちょっと痛んでましたが、それでも、すぐにプレーに参加してました。体幹が強いというのもあると思いますが、あたりのときに瞬時にポイントをずらしたり、倒れるときに受身をきちんととってるんだと思います。それにしても強いな...。
トップリーグ 2020 第2節
 あと、ケレビ選手ですね、人に強いし、献身的なプレーで、とにかく攻撃時もディフェンス時も誰よりも走ってましたし、体を当ててました。後半19分の中靏選手のトライも、松島選手が立てに大きくゲインしてできたポイントからのボールを田村選手がケレビ選手にパス。ケレビ選手はタックルを受けながらも倒れずに前に出て、タタフ選手にパス、タタフ選手からフリーな位置にいた中靏選手にパスが通って独走のトライ。この一連の攻撃にサントリーらしさが出てました。そういう意味ではタタフ選手もがんばってましたね。
トップリーグ 2020 第2節
 あえて言うなら、ラインアウトが全然決まらなかったことかな。上位の試合では、厳しくなるので(まぁ、この試合もラインアウトがもう少し決まってたら、もっと楽に勝てたと思うんですけどね)、次節以降の修正に期待です。
トップリーグ 2020 第2節
 一方、NTTコムも前節より、チームとしてのまとまりが出てきたというか、前節で見られたようなちぐはぐな感じが無かったですね。
 マルコム・マークス選手が目立ってましたね。ポイントにも早く行ってましたし、献身的に走ってました。チームになじんできたというか、トップリーグの試合になじんできたんじゃないかな。それにしてもよく走ってました。後半、サントリーが裏に出たとき、ポイントで一番遠い位置にいたので、あきらめるかなと思ったら、ゴールポストを目指してちゃんと走ってましたからね。
トップリーグ 2020 第2節
 スクラムも安定してました。NTTコムは、スクラムがいまひとつだったのが弱点だったのですが、彼が加入したことでムチャクチャ安定してました。合計体重で負けているサントリーにも負けてなかったですからね。
トップリーグ 2020 第2節
 マフィ選手も前節より機能していましたし、池田選手のトライも、スクラムのペナルティから速攻を仕掛けたのが基点になってますからね。これは、池田選手のアングルチェンジのランもよかったけど、マフィ選手が2人ひきつけたのが大きかったと思います。このプレー以外も攻撃もディフェンスも献身的にプレーしていたと思います。
トップリーグ 2020 第2節
 あとは、バックスのコンビネーションかな...小倉選手とリアリーファノ選手のダブルSOの攻撃はいいんだけど、どうしてもラインが浅くなって、ラインのスピードが出せないのが玉に瑕でした。両翼にスピードランナーがいるので、サントリーのように、もっとボールを大きく動かせばいいんだけど、そうなってませんでしたね。
 二人のプレーを生かせる攻撃のパターンができるといいのかもしれませんね...。
トップリーグ 2020 第2節
 22対10 80分過ぎの、7点差以内のボーナスポイントが欲しいNTTコムと、4トライのボーナスポイントが欲しいサントリーの、ポイントを獲得しようという攻防が面白かったけど、最初から、これ続けてたらもっと面白い試合になったと思うのは自分だけじゃないと思う。

 まだまだ、この強度の試合で得点を重ねられるイメージが見えないなぁ...。上述したように、高速バックスが生かせるようなプレーが安定してできるようになるとフォワードが安定してきた分、期待できると思います。
トップリーグ 2020 第2節
 とにかく、ラインアウトの安定ですね。NTTコムよりラインアウトジャンパーの背が高いのにボールを確保できないのは、ちょっと理解できなかったですね。まぁ、ジョー・ラタ選手もトム・サベッジ選手も今季加入なので、タイミングが合わないのかなぁ...。早く、修正して欲しいです。
トップリーグ 2020 第2節
 今回から、デジカメ使って撮ってるんだけど、やっぱり、スマホより綺麗に撮れるな。世界のギタウ選手の顔もはっきりわかるもんね。まだ、ピンボケになったり手ぶれがあったりするので、もう少し研究をしたいと思います。
トップリーグ 2020 第2節
 マークス選手は、結構お茶目かも...。ラインアウトのボールを、タオルを風呂敷のようにして運んでました。雨が降っていたって言うのもありますけどね。
トップリーグ 2020 第2節

 チームキャラとラガマルくんのそろい踏み、カワイイ。
トップリーグ 2020 第2節
 ダイナくんも来るって行ってたけど、いなかった...なぜなんだろう?