トップリーグ 2020 第6節2020/02/24 07:02

 秩父宮に行ってきた。

 応援しているリコーブラックラムズ...第2節に宗像サニックスブルースに勝利して以来、勝利が無い...早く勝って欲しいなぁ。

 ということで、JRFU会員の選考入場が始まる1時間前に秩父宮に着いたら、この場所...イチョウ並木のハンバーガー屋さんの前。昨季までだったらイチョウ並木側の入り口から3本目のイチョウのあたりだったんだけどなぁ。
トップリーグ 2020 第6節
 第一試合は、ここまで勝利の無いNECグリーンロケッツと1勝のみのリコーブラックラムズの試合、当たり前だけど、どちらも勝ちが欲しい試合。
 この日は強い春一番が吹いていて、コンディションとしてはあまりいい日ではなかったのですが、前半に風上を取ったリコーが先制。というか、そもそもキックオフのボールが風で思いっきり戻されてしまうような風。風上はこれをうまく利用できるけど、風下側はほとんどキックを使えないという不利な状況。ということで、NECは苦しい闘いを強いられてました。自陣ゴール前からもボールをまわさざるを得ない状況。力が均衡しているチーム同士ではちょっと厳しいですよね。
 そんなこんなで、リコーが前半2トライのリードで折り返すことに、この2トライ、NECはディフェンスが伝統的にいいチームなのでよく抑えたって感じかな...。
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 両者、そんなに大きな差は無かったと思うのですが、圧倒的に違ったのはスクラム。スクラムはリコーが圧倒してました。ここで競れていれば、試合も違ったものになっていたかもしれません。そもそも、ラインアウトは風のせいでどっちも精度が落ちてましたからね。ということで、ペナルティでスクラムを選択できて、しかも優位に立てるリコーのほうが有利なのは当たり前ですよね。
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 そんなNECで気を吐いていたのは、ベテラン36歳のスティーブン・ドナルド選手。NEW ZEALAND代表キャップを23持っていて、2011年のワールドカップの優勝メンバーの一人でもあります。
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 ランやキックでチャンスを何度も作ってました。特に、後半風上に立ってからのキックは神がかってましたね。さすが元オールブラックスは伊達じゃありませんでした。しかも、36歳とは思えないキレやパワー、本当に凄かったですね。でも、裏を返すと、彼が目立たないくらい周りががんばっていれば、試合もわからなかったってことですね。
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 その対面のリコーのマット・マッガーン選手もキックにランに活躍してました。前に見た第4節の試合のときよりもチームにマッチしていたと思います。選手同士のコミュニケーションも積極的に取ってましたし、特にハーフのマット・ルーカス選手とのコンビネーションは前回見たときよりも良かったと思います。
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 ちなみに、ゴールキックは、この日、コンバージョンを1本はずすまでは、100%の成功率だったそうです。彼とフルバックのロビー・ロビンソン選手のコンビネーションも良かったと思います。
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 そして、この日もこの選手が目立ってました。ウイングのキーガン・ファリア選手。先制トライもこの方でした。スピードと体幹の強さが魅力ですね。リコーは、フォワードががんばってボール確保して、スピードのある大外の選手でフィニッシュを決めるっていう意図がこの日は徹底されていたように思います。
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 共同主将のNo8の松橋選手率いるフォワードがセットプレーにルースプレーに本当に献身的に仕事をしていたと思います。特に上にも書いたけど、セットプレーで圧倒していたのがこの日の勝利の要因のひとつでしたね。
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 チームとしての強み(フォワードとスピードのあるバックス)を生かすことができたので、後半30分のタラウ・ファカタヴァ選手のアングルを変えたスピードのあるランが生きてトライに繋がったんですね。
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 ということで、26対12で、リコーが今季2勝目をあげることができました。

 NECは今季初なのですが、フォワードこんなだったかなって感じでしたね。バックスにいい形でボールを供給できないのでスピードのあるバックスが生きなかったって感じかな。
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 前回見た試合より、チームとしてのいい形になってきたと思います。一つ一つのプレーの精度がもう少し上がるともっと勝てるようになると思います。応援してるからがんばってね。
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 第2試合は、日野レッドドルフィンズとサントリーサンゴリアスの試合。日野もいい選手が集まってるんですけどね...。
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 個々のプレーは日野も負けていなかったのですが、チームとしての成熟度に圧倒的な差がありました。サントリーのスピードとテンポの速いラグビーに、日野が翻弄されていました。
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 この日のスタンドオフは田村選手、隣にはワラビーズのマット・ギタウ選手とJAPANの流選手。英才教育の賜物というか、冷静な試合の組み立てで、チームをコントロールしていたと思います。以前より落ち着いてプレーしていたと思います。下の写真、パスアウトされたボールでちょうど流選手の顔が隠れちゃってますねwww。
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 サントリーは強力フォワードで相手を内に集めて、フィニッシュはスピードのあるバックスが決めるという戦略を全員で体現してました。で、フォワードもパワーだけじゃなくてスピードもあるのがサントリーの強みですね。
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 ロックのトム・サベッジ選手はペネトレイターとして、No.8のショーン・マクマーン選手はタックラーとして献身的に仕事をしていました。特にマクマーン選手は、ありとあらゆるポイントに顔を出しているという感じの仕事っぷりでした。
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 前半だけで7トライ、サントリーの独壇場でした。中靍選手はハットトリックですもんね。
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 日野もポイントでは良い仕事をする選手がいたんですけどね...ニリ・ラトウ選手は相変わらず強力なペネトレイターでしたし、ウイングの竹澤選手のランはスピードもステップもすばらしいものがあったし、もう一人のウイングのチャンス・ペニー選手のスピードも凄かったんですけどね...チームとしてのまとまりというか方向性が見えなかったですね。
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 スクラムも前半はサントリーにやられまくりでしたが、後半、リザーブの選手が入ってから対等に闘えるようになりました。特に後半11分に、元JAPANの木津選手が入ってからのスクラムは良かったですね。
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 これで、少しゲームを作れるようになってきました。サントリーの攻撃を抑えられるようになりましたし、ディフェンスを崩すこともできてました。
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 とはいえ、細かいミスも多いし、攻めても最後はノッコンという場面も多くてまだまだですね。人材は集まっているので、チームの色をはっきりさせて全員がそれに向かっていくようにすることが必要だと思います。そういえば、キックのチェイスでもミスが起こったときのバックアップまで考えた動きが取れていないって、秩父宮FMの民辻さんが指摘してたもんね。
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 14対69とサントリーの圧勝でした。

 後半、少しディフェンスの穴があったので、修正して欲しいですね。そういえば、日本選手権が5月末に行われるので、それに向けて精度を上げてもらいたいですね。
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 日野は上に書いたとおり、まだまだ、これから...
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 いい選手がたくさんいるので、チームとしての完成を目指して欲しいですね。