逆ソクラテス2020/07/19 19:07

 前に読んだの、もう5年前になるんだ...ゴールデンスランバーとグラスホッパー、ジャンルでいうとミステリーになるのかな。

 今回は、少年の日常をつづったもの。ミステリ要素もあるけど、少年達に身近な教師との確執「逆ソクラテス」、いじめ「スロウではない」、学級崩壊?「非オプティマス」、友情「アンスポーツマンライク」、DV?「逆ワシントン」と身近な話題を軸に、5つの短編で構成されています。で、この短編、実は微妙につながりがあって、1冊通して一つの小説とも取れるものになってます。
逆ソクラテス
 ん~、やっぱり伊坂さんの作品は面白い、月並みだけどね...。読み進むと、登場人物たちに感情移入して、そういえば子供の頃こんな感情あったよなとか、これに似たようなことあったよなとか思うこともあって、そして、大人になってみて、大人の目線から読むと、ちょっと目頭が熱くなっちゃうようなエピソードもあったりします。これ、伊坂マジックにまんまとはめられたって感じですね。「スロウではない」の高城さんのこと、「非オプティマス」久保先生のはなし、「アンスポーツマンライク」と「逆ワシントン」のつながり、こんな展開あるんかって、読んでてグっときちゃった。

 「僕はそうは、思わない」

 子供の頃、言えてたらなぁ...。