テネット / TENET2020/10/01 16:07

 一度見ただけじゃ、理解できないかも...正直、自分は置いてけぼりをくらった。

 クリストファー・ノーラン監督の話題の新作TENETを観て来た。基本はタイムトラベルものなんだけど...単純ではないのね。なんてったって、時間をさかのぼる(順行)のはもちろんのこと、時間をさかのぼってさらに逆行する(テープの逆回転みたいなものね)っていうのと、通常の時間の流れの3つの時間軸が同時に進行するので、これが、話をややこしくさせてます。これまで、同時に二人存在するってのはあったけど、この映画では、同時に三人(過去の自分、現在の自分、現在の逆行している自分)が登場するシーンもあるので、もう、常人にはわけがわからん状態になるんですね。
テネット / TENET
 キモになるストーリーは、未来人が過去の人類をアルゴリズムという兵器を使って抹殺しようとしているのを阻止するっていう、とってもシンプルなサスペンスものなんだけど、この時間の流れがね...。いろんなところですでに語られてますが、出演者たちもノーラン監督に何度も説明をしてもらいながら演じていたそうです。きっと、時系列で撮影して無いだろうから余計こんがらがるよね。

 以前は、バック・トゥ・ザ・フューチャーに代表されるタイムトラベルで過去を変えると未来が変わる、たとえば、おじいさんの若い頃に戻って殺すと自分の存在そのものが矛盾する(おじいちゃんが死ぬと自分も生まれない)「祖父殺しのパラドクス」が主流だったけど、今は違う未来にずれていくだけで自分が生きていたのとは別の世界に繋がっていくっていう考え方も出てきてます。ん~、これもややこしいな...。

 ということで、面白かったけど見落としていた伏線をきちんと確認しないとダメだな...また、見に行かなくちゃ。とはいえ、逆行と順行が交錯するラストの戦闘シーンと、カーチェイスシーンはみもので、これ観るだけでも価値があると思う。それにしてもこのシーンを考え出したノーラン監督の頭の中、どうなってるんだろう...。

 注目の作品と言うことで、ネタバレ、ネタ解説の記事や動画がたくさんアップされているようなので、詳しく知りたい方はそちらをみてくださいね~。