狂気の山脈にて2020/11/27 07:03

 原作の小説、まだ読んでないけど、H.P.ラヴクラフトさんの「狂気の山脈にて」の田辺剛さんのマンガを読んだ。
狂気の山脈にて
 お話としては、アメリカの大学(ミスカトニック大学という架空の大学)の探検隊が、南極大陸で未知の巨大山脈(これが狂気の山脈ね)に、地球上に生命体が生まれる前に作られたであろう古代遺跡を発見し、さらには、その古代遺跡を作った宇宙からの訪問者(末裔?)と遭遇し、その訪問者と別の訪問者(クトゥルフのことね)との戦いの歴史を知るっていう冒険譚。話自体も面白いんだけど、田辺剛さんの緻密な絵がいいんだよね、というか、見開きのページを使ったシーンが多用されていて、絵画の展覧会を見ているようでしたね。

 で、この作品、14年位前にパシフィック・リムのギレルモ・デル・トロ監督が映画化するって話があったんだけど、結局、実現しなかったそうです。田辺剛さんの絵見てたら、この映像をスクリーンの大画面で観たいって思っちゃったんだよね...是非実現してもらいたいなぁ...。南極の謎の山脈、古代遺跡、古の訪問者の歴史、訪問者達の闘い、どれをとっても映像化したら面白くないわけないと思うんだけどなぁ。でも、ギレルモ監督、この作品を映画化できなかった代わりにパシフィック・リム作ったんだもんね...そういわれてみれば、パシフィック・リムのKAIJUの設定って、この作品の訪問者の設定に似てるし、KAIJUの住処(改定の割れ目)のビジュアルもなんとなくこの作品の遺跡の感じに似てるんじゃないかと勝手に思ってる。きっと、この作品のために暖めていたアイデアを生かしたんじゃないかなぁ...って、やっぱりギレルモ監督にこの作品の映像化やってもらいたいなぁ。

 期待して待ってよっと。