2020大学ラグビー 明治大学vs早稲田大学 ― 2020/12/07 07:01
今年もチケット手に入らなかった...ということで、おとなしく家でテレビ観戦。
昨年同様、対抗戦グループの優勝をかけた一戦。早稲田大学はここまで全勝、明治大学は11月1日の慶應大学戦で逆転負けを喫して5勝1敗。早稲田大学は引き分け以上で優勝確定、明治大学は勝たないと優勝とはなりません。さらに、昨年、明治大学は早明戦は制したものの、大学選手権決勝で早稲田大学に敗れ大学日本一になることは出来ませんでした。そういう意味では、明治大学は気合が入る一戦だと思います。
注目はやっぱり、両大学のキャプテン明治大学の箸本選手と早稲田大学の丸尾選手のマッチアップ、明治大学の192cmの大型センターの児玉選手、早稲田大学の相良選手、河瀬選手かな。
立ち上がりから、明治大学の動きが良かったですね。連続攻撃でスピードが落ちない、早稲田大学ゴール前まであっという間にボールを運んでいきます。開始7分のゴール直前でのノッコンになったシーンも、そこまでの攻撃はすばらしかったですもんね。
16分の箸本選手のトライまで、本当に明治大学の攻撃は良かったと思います。早稲田大学は防戦一方というか、いいところはほとんどなかったですね。タックルは行っていて前で止めてるんですけどね...ボールの動きが止まらないので明治大学の勢いがとまらない。
ゴールも決まって0-7。
その後も、早稲田大学は明治大学陣内に入れるんですけどね。明治大学の圧力にあっという間に押し戻されていました。
前半18分には、ラックからのボールを受けた箸本選手が抜け出し、フォローしていたフランカーの重松選手、ウイングの石川選手とつないでトライ。
これもゴールが決まって0-14、ここまで、早稲田大学はいいところがなかったですね。
23分には、早稲田大学のスクラムでのペナルティーからゴール前でのラインアウト。明治大学はモールを作って、そのまま押し込んで追加のトライ。
ゴールも決まって0-21、フォワードの体重差はほとんどありませんが、パワーは明治大学のほうが上回ってました。
その後、均衡した時間帯が続いていたのですが、38分に明治大学ゴール前のラックから早稲田大学のSH小西選手がパスダミーでラインの裏に出て、最後はフォローしていた3番の小林選手がゴールポスト真下にトライ、この一連の攻撃は明治大学の”縦”の攻撃みたいでしたね。
7-21、一本返したとはいえ、早稲田大学はフルバックの河瀬選手、フランカーの相良選手が個人技で大きくゲインするのですが、その後が続かないので攻めきれない。
テレビ画面で選手の顔がアップになると、明治大学はラグビーを楽しんでいて、早稲田大学は苦しそうに見えました。まぁ、リードしているチームとされてるチームの違いといってしまえばそれまでなのですが、明治大学の選手のほうがリラックスしているように見えましたね。それがそのまま、点差に現れていたように思います。
後半の立ち上がりも明治大学の動きが良かった。キックオフからの明治大学の攻撃もゴール手前でノッコンしなければノーホイッスルトライでした。
ラインアウトとスクラムのセットプレーが安定していたのが、明治大学が試合を有利に進められた一因だと思います。
この後、12分にペナルティのラインアウトからの展開で、最後は一人余らせて齊藤大朗選手がトライ。
7-26、ほぼほぼ、これで明治大学の流れが決定付けられた感じでした。
この後、早稲田大学も何度かいい攻撃で明治大学ゴール前に迫るのですが、明治大学が攻守でしのいでいました。
そんな中でも、早稲田大学の注目選手相良選手、河瀬選手はいいゲインをしてましたね。後半27分に、相良選手が大きくゲインして出来たラックから、またまた小西選手のパスダミーで裏に抜けてゴールポスト下にトライ。二人の個人技で意地のトライって感じでしたね。
14-26。
この後、ペナルティゴールで明治大学が点を追加、14-29。さらには、試合終了間際に明治大学がボールを展開し、最後は、セブンズの候補でもあるウイングの石井選手がダメ押しのトライ。
14-34、明治大学の圧勝でした。
早稲田大学は、セットプレーが安定せず、明治大学を崩すことが出来ませんでした。あと、終盤、早稲田大学は足が止まっちゃってましたね...。
ということで、伝統の一戦は今年も明治大学に軍配が上がりました。この感じだと、今年の大学選手権の決勝は、この2校が決勝に上がってくる可能性が高いですね、後は、リーグ戦を制した東海大学と関西リーグを制した天理大学が、ここにどう絡んでくるかって感じですかね。
来年の正月も楽しみだな...。