第57回全国大学ラグビー選手権大会 準々決勝2020/12/26 07:02

 秩父宮はチケット完売...行きたかったけど...。

 ということで、花園での関東リーグ1位の東海大学と関東対応戦Aグループ4位の帝京大学の試合と、関東リーグ2位の流通経済大学と関西リーグ1位の天理大学の試合をテレビ観戦。

 まずは東海大学と帝京大学の試合、この2大学は大学選手権の決勝で3回対戦し、帝京大学が3勝してます。東海大学は、大会直前に部員にコロナウイルスの罹患があって、リーグ戦の最終戦の日本大学戦を辞退したので、その影響がないといいんですけどね...。

 てな心配は必要なかったです。試合開始から両チーム激しいぶつかり合いでどちらも引かない五分の闘い、前に出るタックル、すばやいリロード、鋭いラン、一つ一つの体を張ったプレーのどれをとっても見応えのある試合でした。
 前半は、東海大学のペナルティーゴール、帝京大学のペナルティートライと両校ともペナルティーでの得点のみ。ゴール3点とトライ7点、同じペナルティーでもこの4点差が勝負を分けることになるかもしれないと感じるほど、均衡した試合内容。

 東海大学はバックローのレキマ・マサミラ選手、ジョーンズ・リチャード剛選手、吉田選手の3人が目立ってました。マサミラ選手のリロードは早くて、タックルした後にすぐタックルって言う場面が何度もありました。もちろん、リチャード剛選手、吉田選手も接点で仕事してました。帝京大学の選手が一歩遅れるとこの二人のどちらかがボールに絡むという感じ。まぁ、接点でのジャッカルについていうと帝京大学も負けて無かったですけどね。
 帝京大学は、怪我で長らく戦列を離れていたセンターのニコラス・マッカラン選手が攻撃、守備ともに活躍してました。ボールを持てば前に出る、守備ではバックローかと思うほどのタックルを何度も決めて、とにかく目立ってました。

 前半30分18フェーズに及ぶ東海大学ゴール前での攻防、見応えがありました。東海大学のディフェンス、本当に凄かったと思います。この後のスクラムでの攻防も力が入りました、ここで、スクラムの差がね...結局、ペナルティーでトライが帝京大学に。
 とにかく、ライン攻撃、モールもラックもどちらも一歩も引かないも引かない展開、両校の差があるとしたらスクラムですね、スクラムは帝京大学。スクラムを組むヒットの瞬間、帝京大学の1列がわずかながら東海大学より前に出て組んでるのが、テレビの画面でも分かるほどでした。
第57回全国大学ラグビー選手権大会 準々決勝
 後半、開始から東海大学がスクラムを修正してきました。ハーフタイム中に対策できるのが、やっぱりここまで来るチームってことなんですよね。後半だけみたらスクラムは東海大学が圧倒的に勝ってました。でも、東海大学陣内で試合が進む時間が長かったですね...実力的には均衡してるんでしょうけど、帝京大学が押してましたね。
 結局、両チーム1本ずつトライをあげたのですが、ゴールキックの差で後半の得点も5対7と帝京大学がリード、最終的に、8対14で帝京大学が準決勝にコマを進めました。
第57回全国大学ラグビー選手権大会 準々決勝
 スクラムは、修正できたのにもったいなかったな...後半、帝京大学のディフェンスが堅かったってことですな。それにしても、80分があっという間の面白い試合でした。

 2試合目は流通経済大学と天理大学の試合。
 流通経済大学も前でタックルしてるんですけどね...天理大学は展開が始まると速い。流通経済大学がセットする前にボールがポイントから動き出すので、天理大学は楽に攻撃できているようにみえますね。両大学とも留学生が起点になっていい攻撃と守備が出来てるんですけどね。天理大学のほうが一枚も二枚も上手でした。
 やっぱ、SUNWOLVESのスコッドに選ばれていたフィフィタ選手が要所で目立ってました。
第57回全国大学ラグビー選手権大会 準々決勝
 フィフィタ選手が抜けだしたところをきちんとフォローしていればチャンスになる、トライが取れるって感じでしたね。そしてフォワードも、明らかに流通経済大学の方がサイズが大きいのですが、天理大学の方がパワーもスピードも勝ってました。
 38対0、天理大学は前半だけで6トライ、流通経済大学も何度かいい場面があったんですけどね...無得点に抑えられての折り返しとなりました。

 後半も天理大学は手を緩めず、開始2分でトライ。このトライまでの一連のすばやい攻撃はすばらしかったと思います。流通経済大学は14分にインターセプトからトライ、26分の天理大学ゴール前のラインアウトモールでのトライ、終了間際のフルバックの河野選手の個人技のトライと3本のトライで意地を見せたって感じですね。
 それにしても天理大学強いな...後半、気を抜くところが無ければ優勝も狙えるかも。
第57回全国大学ラグビー選手権大会 準々決勝
 78対17、天理大学は後半も6トライと大量得点で勝利しました。

 秩父宮では、早稲田大学が29対14で慶応大学に、明治大学が34対7で日本大学に勝利し、結果、1月2日の準決勝は、早稲田大学と帝京大学、明治大学と天理大学がそれぞれ対戦することになりました。

 ここまでの勢いでいうと、決勝は昨年と同様に、早稲田大学と明治大学かなぁ...でも、天理大学も来てるかも...。