ネズミとカメ2021/02/01 07:29

 映画も観たかったのに...。

 気が付いたときにはすでに時遅し、観に行くタイミングを逸してしまいました。てことで秋葉原で行われていた「ネズラ展」に滑り込みで行ってきた。
 ネズラって何よって、自分も知らなかったんだけど、東宝ゴジラでヒットを飛ばす中、1963年に大映が対抗して企画された怪獣映画が「大群獣ネズラ」。ネズミが巨大化して街中を暴れまわるっていう内容なんだけど、この映画の撮影に本物のネズミを使ったために、思うように動いてくれなかったり(まぁ、当たり前といえば当たり前だね...)ノミやシラミが大量発生して(まぁ、当時の公衆衛生事情から考えるとこれも当たり前といえば当たり前だね...)撮影が続かずお蔵入りになった曰くつきの映画なんですね。
ネズミとカメ
 で、今回、その顛末を映画化したのが「ネズラ1964」。観に行きたかったんだけどね、1月16日から一週間という短い上映期間のため観に行けませんでいた。まぁ、そのうちどこかで観られると思うので、映画を観る前に、先週末まで開催されていた「ネズラ1964」の撮影に使われたプロップが展示されている「ネズラ展」を見てきたってわけ。
 会場の入り口に三尺のネズミのぬいぐるみ。実際の撮影では、生きたネズミとの繋がりが難しかったそうです。
ネズミとカメ
 当時のスチル写真を元に再現された高速道路のミニチュアセット。
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 遠近法で、高速道路が長く見えるように、手前の自動車の大きさと奥の自動車の大きさを変えているそうです。
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 これが上のセットを企画するためのミニチュア模型。このミニチュアでセットのバランスを検討したそうです。ミニチュアのセットを作るためのミニチュアってことですね。
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 これもスチール写真を元に再現したアパートの模型。
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 アパートの屋根にこのサイズのネズミがいたらさすがに怖いね。
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 ちなみに、1963年当時、フランキー堺さん主演の映画「末は博士か大臣か」の宣伝看板を使ってセットを作ったそうですが、今回そこまで再現しています。フランキー堺さん、若い人は知らないよね...。
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 イメージカットのみのシーンの再現用のミニチュア。国鉄の車両の再現だそうです。
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 イメージカットだと、ネズラに襲われる車両から人が逃げてるシーンになってるんですけどね。
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 当時も戦車のミニチュア使われていたそうです。これは、米国のシャーマン戦車ですね。そういえば、小学生のときにTAMIYAのプラモデル作ったな...。
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 これは破壊されたビルのミニチュアですね。壊れやすいようにノコギリなどで切り込みを入れておくそうです。
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 1963年当時の撮影時の写真です。こんな感じで実際のネズミを使って撮影してたんですね。
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 こちらは、「ネズラ1964」の美術担当の浅井さんのコンセプトアート。一番手前がマンモスネズラです。
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 wikiによると、マンモスネズラって、ネズラ対策の怪獣なんですね。これ、映画が完成してたら受けたと思うんだけどなぁ...。この画は、マンモスネズラをデザインした米山さんが描いた初期デザイン画です。
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 その米山さんが作成したマンモスネズラの雛形。これ、カッコいいよね。
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 こちらは、美術担当の浅井さんの作成した雛形。米沢さんの雛形のほうがスリムだね。
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 こちらは、製作中のギニョール。自分がお邪魔したときにもラテックスかな?を盛る作業されてました。これで、映画作って欲しいよね。
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 「ネズラ1964」のポスター。
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 美術担当の浅井さんのコンセプトアート。この画カッコいい。
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 「To LOVEる -とらぶる-」の矢吹健太朗さんの直筆色紙。これは、超貴重品じゃないかな?
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 「ネズラ1964」のチラシ。上のコンセプトアートを元にしています。
ネズミとカメ
 観に行きたかったなぁ...やっぱ、映画館で観ないとねぇ。
ネズミとカメ
 ということで、この映画がなければガメラは生まれなかったじゃないかなぁ...で、この映画が公開されてたら、生まれて無かったかも...そう考えると面白いよね。

 ちなみに、YOUTUBEに監督の横川さんと美術の浅井さん、特殊美術の石井さんのコメントつきの会場の様子が見られるので興味のある方はご覧ください。

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