トップリーグ 2021 第6節 ― 2021/04/04 07:56
秩父宮に行って来た。

イケイケで隙の無いサントリーサンゴリアスと、今季、絶好調でノリノリのクボタスピアーズの全勝対決。得失点差はサントリー221点、クボタは114点、トライ数で比較するとサントリー42本、クボタ26本と得点力はサントリーが断トツ。

数字を見ると力的にはサントリーが上だけど、クボタがどこまで対抗できるかがこの試合の見所ですね。個人的な注目選手は、やっぱりマルコム・マークス選手かな、あと、ラピース選手もね。二人の接点での活躍は注目したいですね。

試合序盤は一進一退だったんですけどね。そんな中、サントリーのすばやい出足に対抗するべく、オフサイド気味に飛び出すクボタのペナルティから、ボーデン・バレット選手がペナルティゴールで点を重ねる中、トライを最初に獲ったのはクボタ。

サントリーのペナルティからゴール前のラインアウトからの攻撃でした。
フォワードのセットプレーはクボタでしたね。スクラムはマルコム・マークス選手、ラインアウトは、199cmのデーヴィッド・ブルブリング選手と205cmのルアン・ボタ選手を擁するクボタが有利にゲームを進めてました。よく考えると、この3人は南アフリカ出身の選手、フランカーのJAPANのラピース選手も南アフリカでしたね。

ただ、やっぱり、ボールを動かすと速いのはサントリー。クボタはいいところまでいくんだけど、ポイントの二人目が遅れると即ボールに絡まれる。そして切り返される。サントリーの脚の速いバックスリーと、強いセンター陣がボールを動かして25分から立て続けに3本のトライ、前半の試合巧者は明らかにサントリーでした。

前半38分の時点で23対7、クボタとしては追加点をあげて折り返したいところ、前半終了間際にサントリー陣でペナルティゴールのチャンス、このゴールを決めておきたかったんですけどね...。前半30分にキックを蹴ったバレット選手に危険なチャージをしてしまったフォーリー選手がシンビンでいなかったので、このゴールキックを蹴ったのはゲラード・ファンデンヒーファー選手、残念ながらボールはゴールを外れてしまいました。

後半も、このままサントリーペースで行くと思いきや、後半のクボタは前半とまったく動きが違ってました。特に12分に岸岡選手、クロッティ選手、末永選手の3人が交替出場してから動きが良くなりました。
逆にサントリーの動きが悪かったですね。守ってはクボタに差し込まれる、攻めても単調にボールをまわすだけで有効な攻撃になっていないっていう場面が続きました。

クボタは、体の大きい選手が多いクボタの中で一際小さく見える(といっても身長1174cmですからね、そんなに小さくは無いですよね)明治大学出身の山崎選手が何度もいい走りを見せてました。クボタは、山崎選手だけでなく、接点で前に出る場面が多くなりました。後半最初の得点は、バレット選手のペナルティゴールでしたが、クボタは30分までに3トライ、19点を獲って同点に追いつきました。

この後は、最初に点を獲ったチームが勝利を手にするという状況。流れはクボタだったんですけどね...最後に試合を決めたのもバレット選手でした。試合終了前2分、クボタゴール前の攻防、フェイズを重ねたサントリー、スタンドオフに入った田村選手からのパスを、フルバックの位置に入ったバレット選手が受けて、するするっとディフェンスの間を抜け出し、ゴールラインを超えてポスト寄りにトライ。最後のコンバージョンキックも自ら決めて7点のリード。
逆転の目がなく、同点狙いのクボタが怒涛の攻めを見せるも最後は、サントリーゴール前のラインアウトからのモールをタッチに押し出されてノーサイド。

前半、クボタが加点出来ていればわかりませんでしたね...33対26、クボタを応援していたので、悔しかったですな。

サントリーのラグビーは隙が無いな...で、バレット選手を獲得したのは大正解だったと思います。サントリー、パナソニック、神戸製鋼が抜きん出てるかな..トーナメントの優勝はこの3チームが絡むことになりそうですね。

それにしても、今季のクボタの出来は凄いな、フラン・ルディケヘッドコーチ5年かけて作り上げたチームはすばらしいチームだと思います。トーナメントもそうだけど来年以降も、また楽しみですね。

<おまけ>
応援ベースボールシャツを着たスッピー。

カワイイですな。