リポビタンD TOUR2021 JAPAN vs IRELAND2021/11/10 07:58

 今年の夏のウインドウマンスに続いて2回目のIRELANDとの試合。といっても、前回はIRELANDの主力がLIONSの南アフリカツアーに参加していたので、準代表のIRELAND XV扱いで、本ちゃんのIRELANDとは2019年のワールドカップ以来なので、2年ぶりということになります。
 試合時のランキングは、JAPANが10位、IRELANDは5位。今回のツアーの対戦相手としては一番ランキングが上の相手(ちなみに、ポルトガルが19位、スコットランドは7位です。)、ワールドカップで勝利したといっても、コロナウイルスの影響で、TEST MATCHの試合数に大きく差のある2チームですからね、簡単に勝てる相手ではありませんな。とはいえ、ファンとしては、ワールドカップの勝利再び...に期待したいですよね。

 ということで、この試合のJAPANのメンバーは以下。
01 稲垣 啓太 埼玉パナソニックワイルドナイツ(37)☆〇
02 坂手 淳史 埼玉パナソニックワイルドナイツ(24)☆〇
03 具 智元 コベルコ神戸スティーラーズ(16)☆〇
04 Jack CORNELSEN 埼玉パナソニックワイルドナイツ(3)〇
05 James MOORE NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安(11)☆〇
06 Ben GUNTER 埼玉パナソニックワイルドナイツ(1)
07 Pieter LABUSCHAGNE ◎ クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(11)☆
08 姫野 和樹 トヨタヴェルブリッツ(19)
09 流 大 東京サントリーサンゴリアス(25)☆
10 田村 優 横浜キヤノンイーグルス(66)☆〇
11 Siosaia FIFITA 花園近鉄ライナーズ(3)〇
12 中村 亮土 東京サントリーサンゴリアス(27)☆〇
13 Timothy LAFAELE コベルコ神戸スティーラーズ(26)☆〇
14 Dylan RILEY 埼玉パナソニックワイルドナイツ(1)
15 松島 幸太朗 クレルモン・オーヴェルニュ(41)☆〇

16 庭井 祐輔 横浜キヤノンイーグルス(9)
17 Craig MILLAR 埼玉パナソニックワイルドナイツ(3)〇
18 Asaeli Ai VALU 埼玉パナソニックワイルドナイツ(17)☆〇
19 德永 祥尭 東芝ブレイブルーパス東京(13)
20 Tevita TATAFU 東京サントリーサンゴリアス(6)〇
21 齋藤 直人 東京サントリーサンゴリアス(3)〇
22 松田 力也 埼玉パナソニックワイルドナイツ(26)☆〇
23 山中 亮平 コベルコ神戸スティーラーズ(19)☆
 ☆が前回のワールドカップでIRELANDと闘ったメンバーで、〇が夏のツアーでIRELAND XVと闘ったメンバー。スターティングメンバーはベテラン中心で、リザーブを若手で固めたって感じかな、若手っていっても庭井選手、VALU選手、徳永選手、松田選手、山中選手とおなじみのメンバーが控えてますからね。この23人にAWAYでの勝利に期待したいですね。

 一方、IRELANDのメンバーは以下。
01 Andrew Porter Leinster (37)☆
02 Ronan Kelleher Leinster (13)〇
03 Tadhg Furlong Leinster (49)☆
04 Tadhg Beirne Munster (22)☆
05 James Ryan Leinster (37)☆〇
06 Caelan Doris Leinster (9)〇
07 Josh van der Flier Leinster (32)☆〇
08 Jack Conan Leinster (20)
09 Jamison Gibson Park Leinster (10)
10 Johnny Sexton ◎ Leinster (99)
11 James Lowe Leinster (6)
12 Bundee Aki Connacht (31)
13 Garry Ringrose Leinster (34)
14 Andrew Conway Munster (25)
15 Hugo Keenan Leinster (13)〇

16 Dan Sheehan Leinster (-)
17 Cian Healy Leinster (109)☆
18 Finlay Bealham Connacht (16)〇
19 Iain Henderson Ulster (63)☆
20 Peter O’Mahony Munster (76)☆〇
21 Conor Murray Munster (89)☆
22 Joey Carbery Munster (24)☆〇
23 Keith Earls Munster (93)☆
 キャップ数計算したらIRELANDは凄いな、スターティングメンバーで437、リザーブまで含めると907ですよ。フッカーのHealy選手の109キャップ、スクラムハーフのMurray選手の89キャップ、ウイングのEarls選手の93が効いてますな。後半ベテランが出てくるとゲームが動くことがあるので要注意ですね。一方、JAPANはリザーブ含めて407キャップ、コツコツ積み上げていくしかないですね。

 いや...やっぱIRELAND強いですわ。開始4分のウイングのLowe選手のトライから怒涛の攻撃、とにかく接点での圧が凄い。ボールキャリアーが前に出ると必ずラインを前に出す。守っては、タックルポイントでの強力なスイープ、これじゃ、ジャッカルなんて出来ませんな。とにかく、ほとんどキックを使わす、試合開始序盤からトップスピードで体をガツガツ当ててくる。ホント、凄いの一言です。
 しかも、Gibson Park選手、レジェンドSexton選手の判断も的確で、しかも速い。Lowe選手のトライの時は、ポイントからの球出しで、4対2のサイドにボールを出す。11分のConway選手のトライは、Gibson Park選手の絶妙のタイミングでのキックパスからでしたからね。あと、モールですね。IRELANDの教科書どおりの綺麗なモール、パックも完璧だし、推進力も凄すぎ、19分のConway選手のトライは、そんなモールが基点になってました。
 一方、JAPANは、そのIRELAND圧に負けて、日テレの解説の元日本代表の田中選手が言ってましたが、半歩から一歩遅くなっていて、アタックもディフェンスも上手く機能してませんでした。タックルよく行ってるんですけどね...。有効な攻撃をさせてもらえなかった前半でした。
 IRELAND4トライで、0対29。まさかの前半0封。前半のスタッツ、IRELANDは、テリトリーが67、ポゼッションは78、ボールキャリー92、ランメーター634。一方、JAPANはボールキャリー21にランメーター66ですからね...タックルなんてIRELANDが27で、JAPANは122。JAPANは、ラグビーをさせてもらえなかったって感じですね。せめてもの救いはスクラムが負けてなかったところだけかな...ラインアウトはダメでしたからね。

 後半もIRELANDは攻撃の手を緩めません、アタックもディフェンスも「前へ」の意識を感じさせるプレーの連続でした。やっぱり、モールが凄かったですね、フォワードがあれだけ前に出てくれると、バックスはスペースがあるので楽にプレーできます。後半も15分までにIRELANDは2トライ。
 一方、JAPANは、16分にハーフ陣を入れ替えて最初のプレーで1本返せたのがよかったかな。リスタートのキックオフから、ボールをキャッチしたIRELANDの反則、ここから、徳永選手がクイックスタート。このポイントからのボールを、替わって入った齋藤選手から、ミラー選手、山中選手、松田選手と渡って、松田選手からパスをもらった姫野選手が大きくゲイン、最後はフィフィタ選手にボールが渡ってトライ。JAPANにとって、このプレーはこの試合中一番の見せ場でした。
リポビタンD TOUR2021 JAPAN vs IRELAND
 といってもな...最後まで攻撃の手を緩めなかったIRELANDが、この後も3トライを奪って、5対60、完敗でした。55点差は、2011年のワールドカップでNEW ZEALANDに7対83で負けて以来10年ぶりの大敗でした...。
リポビタンD TOUR2021 JAPAN vs IRELAND
 JAPANは、このあとPORTUGAL、SCOTLANDとあと2試合あるので、気持ちを切り替えて欲しいですね。