2022リーグワン 第9節 東京サントリーサンゴリアスvsクボタスピアーズ船橋・東京ベイ2022/03/12 07:43

 秩父宮に行ってきた。

 現時点での1位、2位の対戦。試合前の成績は、スピアーズもサンゴリアスも6試合して5勝1敗、両者の差は勝点のみ、スピアーズは34、一方のサンゴリアスは33と1ポイント差。これは、面白くない試合になるわけないですよね。
2022リーグワン 第9節 東京サントリーサンゴリアスvsクボタスピアーズ船橋・東京ベイ
 ちなみに、サンゴリアスのフィフティーンはベストメンバー。一方のスピアーズは、マークス選手、ラブスカフニ選手、ボタ選手、ブルブリング選手、ウヴェ選手、クロッティ選手と主力を欠いていて、正直、ベストとはいえないメンバー。戦前の予想では、スピアーズが圧倒的に不利って感じでした。
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 という戦前の予想を覆し、立ち上がりからフォワードにパワフルランナーを擁するスピアーズが、縦にボールを運んであっという間にサンゴリアスゴール前に。サンゴリアスゴール前のマイボールスクラムからNo.8のマキシ選手が5ポインターとなりました。この間、2分、あっという間の出来事でした。でもね、このあとのフォーリー選手のコンバージョンが決まっていれば...。
 さすがに、このまますんなりとは行きませんよね。すかさずサンゴリアスも反撃に、機動力を生かしてリスタートのキックオフから、同じく速攻で2分後にゴール前のラックからのボールを受けた石原選手がゴールポスト際にトライ。マッケンジー選手のコンバージョンが決まって2点のリード。立ち上がりから両チームとも一歩も引かない展開。
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 このあと、一進一退の状況が続きます。両チームともディフェンスがきつい、スタジアムに体のぶつかる「バチン!」という音が何度も響いてました。ちょっと粗いけど勢いのあるスピアーズと、精度の高いラグビーを展開するサンゴリアスという感じ。スピアーズはアタックがちょっと雑、一方のサンゴリアスは技巧派って感じで、マッケンジー選手のステップや、田村選手のキックを絡めて効率いい感じ。前半2本のリー選手のトライは、そんなシーンで生まれたものでした。まぁ、スピアーズが内をケアしすぎていて、大外が開いていたっていうのもあったと思います。中村選手にケレビ選手と上手くて強い選手がいて、フォワードの選手も強いボールキャリアーが多いのでどうしても内に注意が向くってことなのかもしれませんけどね。
 スピアーズはとにかく縦に、縦にって感じで、パワフルランナーを縦に走らせてゲインするって感じで、大きくボールを振るとサンゴリアスのディフェンスに捕まるって場面が多かったですね。そんなこともあって、ちょっと大味な感じがしたのかもしれません。
 ということで、前半は3トライずつ(スピアーズの1本はペナルティトライでした)で、ペナルティゴール1本差の3点差の22対19で折り返し。最後のスピアーズのペナルティトライは、マッケンジー選手のデリバレイトノックオンで得たもの、これで、サンゴリアスは後半の立ち上がり10分間を14人で戦うことになりました。
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 後半立ち上がり、1人多いスピアーズは得点をあげておきたかったと思います。ところが、サンゴリアスのディフェンスが堅く22mラインより中へ入ることが出来ません。しかも、サンゴリアスは反則もしないので、ペナルティで点を稼ぐことも出来ませんでした。ちなみに、マッケンジー選手がいない分、裏が開いてたんですけどねぇ...。結局、14人の時間をサンゴリアスが守りきりマッケンジー選手が戻ってきてすぐに尾崎選手がパワフルなランでトライをあげ、得点差は8点差に。その後もスピアーズが攻めあぐねる中、マッケンジー選手がペナルティゴールで得点差を広げていきます。
 スピアーズは反則が多くて、なかなか、前に出られないという状況が続きました。この試合、サンゴリアスは反則5個、一方スピアーズは14個と、大きく差が開きました。結局、この差が勝負を分けたんですけどね...。
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 スピアーズの動きが良くなったのは後半になって、天理大学の優勝メンバーのSHの藤原選手、早稲田出身の岸岡選手が交代出場してから。藤原選手は、天理大学時代も早い球出しに定評がありましたが、この日もいいテンポでの球出しが続いてました。岸岡選手も攻撃が多彩でよかったですね。この日先発のウイングの根塚選手が前半からパワフルなランを見せていたのですが、岸岡選手が入ってからの根塚選手とのコンビネーションで縦に大きくゲインした攻撃で、最後は、岸岡選手のキックパスでフランカーのフィナウ選手がトライしたりと観ていて楽しかったですね。一時11点差あった得点差も、残り10分の2本のトライで、結局、3点差までスピアーズが詰め寄って33対29でノーサイド。スピアーズの追い上げもむなしく、サンゴリアスが逃げ切りました。
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 スピアーズは勢いはあったけど、精度がいまひとつで勝利をつかめなかったって感じですね。一方のサンゴリアスは、ベストメンバーでしたからね、負けるわけには行かないって感じ、まぁ、ディシプリンの意識も高かったし、とにかく、全員、走ってましたからね。
 スピアーズの注目の若手、オペティ・ヘル選手は良かったですね。パワフルなランは魅力的です。後半、縦に大きくゲインして、マッケンジー選手と1対1になった場面で、ステップでマッケンジー選手を避けようとして足元にタックルされて倒されちゃいましたけど、そのまままっすぐ、ぶちかましていたら面白い展開になっていたかも知れないなって思っちゃいました...タックルも良かったし、JAPAN狙って欲しい選手の一人です。
 スピアーズがベストメンバーでの両チームの対決も見てみたいです(次ぎはプレイオフかな...)。最終節のスピアーズとワイルドナイツの試合も面白そうですね。
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 サンゴリアスくん、この日はこんなところに座ってました。このたたずまい、やっぱカワイイ...。
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 スタジアムのライティングの演出もカッコよかったですね。先週観たときはデザイン1つだと思ってたのですが、4種類くらいあるみたいです。
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 選手のバナーもサーチライトでこんな演出。サントリーさん、お金かけてますね。
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 お金かけているといえば、北スタンドの前に電飾のバナーが設置されてました。
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 金に物言わせてる感がwww。

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