リーグワン2022 プレーオフトーナメント準決勝 埼玉パナソニックワイルドナイツvsクボタスピアーズ船橋・東京ベイ ― 2022/05/23 07:58
秩父宮に行ってきた。
レギュラーシーズンはいろいろとあったけど、無事、準決勝行われました。14試合全勝で2位のワイルドナイツと、同じく14試合で10勝4敗で4位のスピアーズ。開幕戦はコロナウイルスで中止、シーズン最終戦はワイルドナイツの勝利で終わった組み合わせ。シーズン後半に向けて調子を上げてきたスピアーズが絶対王者のワイルドナイツにどこまでくらいつくか、勝利を呼び込む堀江選手をどう押さえ込むか楽しみな一戦。
結果から言うと、やっぱワイルドナイツは強い。ディフェンスは堅いし、チャンスとなったときの切り替えとスピードが半端ない。前半の2つのトライはそんなプレーから生まれましたからね。ひとつは、スピアーズボールのラインアウトのこぼれ球をヒーナン選手が奪ってできたポイントからエセイ・ハアンガナ選手が持ち出して大きくゲイン、フォローしていた山沢選手が5ポインターに。もうひとつは、前半終了間際のワイルドナイツゴール前のスピアーズの攻撃で、フォーリー選手がウイングの根塚選手に投げた飛ばしパスを狙い済ましてインターセプトした竹山選手が、90mくらいを走りきって5ポインターに。このとき、竹山選手を追いかけるファンデンヒーファー選手の速さエグかったですけどね。
二つのトライともにスピアーズの攻撃から切り替えしてのトライですからね、これがワイルドナイツの強さだと思います。堅いディフェンスで守りきって、チャンスとなったら畳み掛ける、これぞワイルドナイツですね。
そして、コロインベテ選手ですね。オーストラリア代表は伊達じゃありませんな、守っては、対面の根塚選手をしっかりマークし自由に走らせない、ボールを持てば、必ず大きくゲインする。この日はトライこそありませんでしたが、攻撃、ディフェンスともに異次元の強さでした。
まぁ、その他の選手も痛さをいとわず献身的なプレーをみせてくれてました。2度のモールアンプレイアブル(3度だったっけかな?)の堅い守備も凄みがありました。
スピアーズも決して悪くなかったと思うんですけど...ラインアウトはほぼ完璧、モールではワイルドナイツを圧倒して、何度もワイルドナイツゴール前に詰め寄ったんですけどね。ワイルドナイツの堅いディフェンスをこじ開けることができませんでした。先日の発表でJAPAN候補に返り咲いた立川選手の縦攻撃もしっかり止められ、おそらく今季の新人王となると思われる根塚選手も快足をみせることはできませんでした。この2人、しっかりマークされてたって感じでした。
前半、何度もワイルドナイツゴール前に迫る場面があったんですけどねぇ...ペナルティ1本の3点のみ、ここで、取れていれば後半ももう少し競った試合になったと思うんですけどねぇ。内容的には、何度もターンオーバーがあったり、それに伴う大きなゲインがあったり、見ごたえがあったんですけどね。
前半はワイルドナイツ14点、スピアーズ3点、獲れるところで確実に取りきるワイルドナイツと、決め手に欠いたスピアーズって感じでした。
後半も前半のリードを持ったワイルドナイツが無理せず守りきったという感じ。後半25分スピアーズゴール前のラインアウトからモールでトライを奪ったワイルドナイツ。ここまで、モールはスピアーズのほうが優勢だったのですが、ここぞというところで勝負をかけてくるあたり、ワイルドナイツの試合巧者ぶりをみることができました。
スピアーズの反撃は、試合終了間際のワイルドナイツゴール前の攻撃で、オペティ・ヘル選手がトライを返したところまで。そうそう、この日、リザーブで登場のオペティ・ヘル選手のパワーはすごかったですね。片手でワイルドナイツのフォワードの選手投げてましたからね、あと、簡単に倒れない。とはいえ、リロードがいまひとつ早くないのと、ちょっと、プレーが粗いので、そこが修正されるともっと活躍できるんじゃないかなぁ。
ということで、24対10、この日も省エネ(獲るべきところで獲る)でワイルドナイツが勝利を勝ち取りました。
前日、ブレイブルーパス下したイケイケのサンゴリアスと、どんな試合を見せてくれるのか今週末の決勝が楽しみです。
獲りきる形、決め手が固まればもっと強くなるんじゃないかなぁ...来季の活躍も期待したいですね。
この日、外苑前駅についたらたくさんの人。秩父宮に着いたら、正面ゲート側に人がごった返してました。スタジアムでこんなにたくさんの人を見るのは久しぶりでした。
メインスタンドはほぼ埋まってましたからね。椅子、一席飛ばしじゃ無かったしね。公式発表で15,482人の入場。毎試合こんな感じで観客が訪れるようになるといいのになぁ...。