シン・ウルトラマン ― 2022/05/26 07:08
自分、ウルトラマン世代ですからね。今でも、白黒テレビ(当時、家のテレビは白黒でした...)で観たあの衝撃は忘れませんよ。当時は、ウルトラQからの流れでの誕生秘話的なものだったりを知らなくて、ただただ、ウルトラマンが怪獣を倒すのがカッコよくて毎週楽しみにしてましたねぇ。
で、あれから56年、同世代の庵野監督がどんな脚本を書いて、その脚本を樋口監督がどう料理するのか楽しみに映画館へ。
立ち上がり、シン・ゴジラの流れでそのまま行くのかって匂わせといてちょっと変えてくるあたりさすがだね。この映画、禍特対(科特隊じゃないのね...)のメンバーメインの会話劇ですねぇ、そこに味付けとしてウルトラマンと禍威獣(怪獣じゃないのね...)と外星人(宇宙人じゃないのね...)が絡んでくるって感じ。で、オリジナルの39話が、2時間に無理なく(自分は無理ないって感じましたよ)ギュッと凝縮されてました。
面白いか面白くないかといえば、面白かったですよ、だって、オリジナルのどんぴしゃ世代ですからねぇ...出現する禍威獣も外星人もなじみがあって、その、エピソードもオリジナルをベースにしてましたからね。ちなみに、自分は山本耕史さん演じるメフィラス星人が良かったですね。
SNSでいろいろと書かれてますが、確かに、CGで表現するんだから思いっきりお金を掛けてハリウッド版ゴジラやジュラシック・ワールド(そういえば、この夏4年ぶりに続編が公開されますね。これも楽しみ。)みたいにもっとリアルにしてもらいたかったかも...まぁ、「空想特撮映画」って銘打ってるから、ウルトラマンに着ぐるみっぽい皺があったり、ギニョールっぽい表現になったりするのもそれはそれでありだと思うし、懐かしくもあって良いんだけど、ちょっと、中途半端って感じちゃう人もいるんじゃないかなぁ...。
いずれにしても、庵野監督と樋口監督ですからね、観て損はない作品だと思います。そうそう、ひとつだけネタばれすると、ウルトラマンとザラブ星人の闘いのシーンで、オリジナルのシーンをまんまトレースしたシーンがあるので、それは注意してみてみてね。これ、オリジナルを観たことがある人はすぐ気がつくと思うんだけどなぁ(ググったらオリジナルのそのシーン探せると思うよ)。ヒントは、ウルトラマンの中の人の古谷敏さん、本当に痛かったってことなんだよね。ということで、それ以外にも、自分が見落としているリスペクトなシーンやセリフがあるかも。
そういえば、政府の要職の役者さんが、酷評された「大怪獣のあとしまつ」とかぶっててちょっとおかしかったというか、「大怪獣のあとしまつ」もあれはあれでOKだったんじゃないかと思っちゃった(もともと、自分は面白かったと思ってますよ)。光の巨人の話ってことで言えば同じだもんね。
ということで、1年待った甲斐があったと思います。で、次は「シン・仮面ライダー」だね。