リポビタンDチャレンジカップ2022 JAPAN vs URUGUAY ― 2022/06/20 07:52
秩父宮に行ってきた。
URUGUAYとの国内での対戦は2015年以来、前回はワールドカップの壮行試合でした。自分が観戦した秩父宮の一戦は、0封でJAPANの勝利でしたが、URUGUAYといえば、前回のワールドカップでFIJIに勝利したり、2023年のワールドカップ予選ではUSAを制して3大会連続出場を決めたり、今年、URUGUAYの選手が多く所属するPeñarol Rugbyが、南アメリカのスーパーラグビーといわれているスーパーリーガ・アメリカーナ・デ・ラグビー(ウルグアイ、アルゼンチン、ブラジル、チリ、コロンビア、パラグアイの6チームで行われているプロラグビーリーグです)で優勝しているので、これまでのように簡単に勝利は勝利できないと思います。なんせ、ARGENTINAの代表選手で構成されたJaguares XVを破ってますからね...。
さて、この日のJAPANのメンバーは以下、1戦目はNDS(ナショナル・デベロップメント・スコッド)のメンバーから選出されています。とはいえ、ノンキャップの選手は23人中9名、ほぼJAPANって感じのメンバーです。
01 三浦 昌悟 トヨタヴェルブリッツ(7)
02 堀越 康介 東京サントリーサンゴリアス(4)
03 淺岡 俊亮 トヨタヴェルブリッツ(-)
04 ヴィンピー・ファンデルヴァルト NTTドコモレッドハリケーンズ大阪(18)
05 大戸 裕矢 静岡ブルーレヴズ(4)
06 飯野 晃司 東京サントリーサンゴリアス(-)
07 山本 浩輝 東芝ブレイブルーパス東京(5)
08 テビタ・タタフ 東京サントリーサンゴリアス(9)
09 小川 高廣 東芝ブレイブルーパス東京(2)
10 田村 優 ◎ 横浜キヤノンイーグルス(68)
11 根塚 洸雅 クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(-)
12 ラファエレ ティモシー コベルコ神戸スティーラーズ(27)
13 シェーン・ゲイツ NTTコミュニケーションズシャイニンズアークス(1)
14 竹山 晃暉 埼玉パナソニックワイルドナイツ(-)
15 尾﨑 晟也 東京サントリーサンゴリアス(3)
16 日野 剛志 静岡ブルーレヴズ(4)
17 海士 広大 クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(-)
18 竹内 柊平 NTTコミュニケーションズシャイニンズアークス(-)
19 秋山 大地 トヨタヴェルブリッツ(-)
20 シオネ・ラベマイ 東芝ブレイブルーパス東京(-)
21 茂野 海人 トヨタヴェルブリッツ(13)
22 立川 理道 クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(55)
23 メイン 平 リコーブラックラムズ東京(-)
注目はやっぱりタタフ選手かな、ラフプレーや反則をどれだけ抑えて力を発揮できるかって感じですね。後、両ウイングかな、人に強い根塚選手と、ラグビーIQの高い竹山選手、タイプの違う二人だけどワクワクするプレーに期待したいですね。で、やっぱりラムズのメイン選手ですね、暴れまくって欲しいと思います。
一方のURUGUAYのメンバーは以下。
01 MATEO PERILLO PEÑAROL (SLAR)(1)
02 GUILLERMO PUJADAS PEÑAROL (SLAR)(18)
03 IGNACIO PECULO PEÑAROL (SLAR)(4)
04 ERIC DOSANTOS PEÑAROL (SLAR)(8)
05 CARLOS DEUS PEÑAROL (SLAR)(-)
06 LUCAS BIANCHI PEÑAROL (SLAR)(-)
07 SANTIAGO CIVETTA PEÑAROL (SLAR)(16)
08 MANUEL ARDAO PEÑAROL (SLAR)(14)
09 TOMAS INCIARTE PEÑAROL (SLAR)(22)
10 FELIPE ETCHEVERRY PEÑAROL (SLAR)(11)
11 BALTAZAR AMAYA PEÑAROL (SLAR)(1)
12 ANDRES VILASECA ◎ PEÑAROL (SLAR)(66)
13 NICOLAS FREITAS VANNES (FRANCE)(46)
14 MATEO VIÑALS PEÑAROL (SLAR)(1)
15 RODRIGO SILVA PEÑAROL (SLAR)(68)
16 EMILIANO FACCENNINI PEÑAROL (SLAR)(-)
17 EDGARDO BENITEZ PEÑAROL (SLAR)(37)
18 JUAN ECHEVERRIA PEÑAROL (SLAR)(59)
19 DIEGO MAGNO PEÑAROL (SLAR)(97)
20 TOMAS ETCHEVERRY PEÑAROL (SLAR)(-)
21 SANTIAGO ALVAREZ PEÑAROL (SLAR)(-)
22 JUAN MANUEL ALONSO BRIVE (FRANCE)(1)
23 JOSE MARIA IRULEGUY PEÑAROL (SLAR)(1)
ということで、見事にPEÑAROLのメンバーで揃った23人、違うチームに所属しているのは2名のみ(FRANCEリーグ所属)、コンビネーションという意味では、JAPANより上かも知れません。しかも、国代表をメインとした南米リーグのスーパーリーガ・アメリカーナ・デ・ラグビーで試合をしているメンバーですから気を抜けませんね。キャップ数でもJAPANは220、URUGUAYは471、7年前のチームと同じと思ったら足元をすくわれますな...。
なんて思ってたら、キックオフからJAPANが優勢に試合を進めてました。明らかに、JAPANの方がスピードがありました。
前半10分の根塚選手のこの日最初のトライも、近場での攻撃でURUGUAYのディフェンスを集めて、最後は尾崎選手の飛ばしパスで大きく外へ振ってフリーの状態で左隅に。逆サイドのウイングの竹山選手がしっかりフォローしてましたしね。
とはいえ、この後、URUGUAY陣でプレーする時間が長かったのですが、JAPANのプレーがちょっと雑だったように思います。細かいところで、ハンドリングミスがあったり、フォローがちょっと甘かったですからね。下の写真もタタフ選手の縦突進でもう少しでトライってところ、まぁ、4人がかりってこともあるんだけど、ここでノッコンはねぇ...。
思いのほか、行けちゃうんで甘く見ちゃったのかなぁ...。まぁ、URUGUAYもディフェンスはフィジカルを前面に出して頑張っていたってこともあると思います。あと、スタンドオフのFELIPE ETCHEVERRY選手のキックで何度もピンチを脱してました。
JAPANの課題は、キックですね、タッチへ蹴り出すべきところで、蹴り出せない場面が何度もあり、相手のカウンター攻撃を受けることになる場面がありました。これ、ランキング上位のチームでは通用しませんよね。
とはいえ、フォワードはタタフ選手はもちろんのこと、ヴィンピー選手、山本選手の動きがよかったですね。タタフ選手はフィジカルで何度もゲインしてました。まぁ、上にも書いたけどちょっとプレーが雑でしたけどね。ヴィンピー選手は、ディフェンスで何度もURUGUAYの攻撃の芽を摘んでました。
で、そのタタフ選手、前半終了間際に、22mライン付近のJAPANボールのラインアウトからの攻撃で、バックスラインから走りこんで、小川選手のパスを受けてそのままURUGUAYの選手を2人弾き飛ばしてゴールポスト真下にトライを決めました。田村選手のコンバージョンゴールも決まって、15対3とJAPANのリードで折り返しました。
まぁ、前半もう少し点を獲っても良かったんじゃないかなぁ...。
後半も4分にタタフ選手の縦突進から、フォローした山本選手が大きくゲインこれをフォローしていた堀越選手が5ポインターとなりました。フォワードはフィジカルで来るURUGUAYに負けてませんでしたね。
で、このあともちょっとJAPANが攻めあぐねていたところ、URUGUAYが何度かチャンスを作ってました。ゴール前のラインアウトからセンターが走りこんでポイントを
作って、このラックからキャップ97のロックのDIEGO MAGNO選手が持ち出して、飯野選手と淺岡選手のタックルを引きずりながら5ポインターに、この一連の攻撃は良かったですね。
JAPANは、この後、ゴール前のラインアウトのモールから、怪我から復帰し久しぶりにスコッドに入った日野選手が2本のトライを決めました。日野選手は体は大きくありませんが、人に強いし、トライを獲る臭覚に優れた選手だと思います。
これで、34対8と大量リードのJAPAN、とはいえ、ちょっと雑なプレーもあったりして心配してたら案の定...。
URUGUAYがキックでボールをインゴールへ、このボールを競ったメイン平選手が押さえてゴールラインドロップアウトでのリスタート。これ、やばいんじゃないかなぁって思ってたら...
交代でウイングに入ったJUAN MANUEL ALONSO選手が大きくゲイン、タックルで捕まってできたラックから、同じく交代で入ったハーフのSANTIAGO ALVAREZ選手がゴール前に。メイン選手のタックルが決まったのですが、No.8のMANUEL ARDAO選手にボールが繋がりトライとなりました、コンバージョンも決まって34対15でノーサイド。
ホーンがなった後もURUGUAYは攻め続け、最後はシオネ・ラベマイ選手のタックルを受けてノッコンとなりましたが、最後まで攻め続ける姿勢はすばらしかったですね。
JAPANは勝利したものの、少し課題が残る試合だったと思います。もう少しプレーの精度を上げれば、もう少し楽に勝利していたように思います。URUGUAYは、長旅の疲れもあったんじゃないかなぁ...あと、若い経験の浅い選手も多かったですからね。今週末の2戦目に期待したいと思います。
ところで、「リポビタンDチャレンジカップ」と銘打たれているので、試合終了後、表彰式や写真撮影のセレモニーがあったのでしょうがないのかも知れないけど、URUGUAYの選手がその間ほったらかしになっていて、JAPANの写真撮影が始まったらロッカールームにそのまま入ってしまいました。これ、見ていてなんとなく残念な感じがしちゃいました。彼らも2019年のワールドカップでの経験があるので、観客に挨拶したりしたかったんじゃないかなぁ...というか、観客は待ってたと思うんだけどな。
そういえば、その観客、赤白のJAPANのジャージを着てる人、多かったですね(自分もその一人ですけどね)。自分が赤白のジャージ着て観戦するようになった頃(2009年くらいからかな)は数えるくらいしかいなかったんですけどね。赤白で埋まったスタジアム、結構、壮観でしたよ。
この日、JAPANは、9人の選手(淺岡選手、飯野選手、根塚選手、竹山選手、海士選手、竹内選手、秋山選手、ラベマイ選手、メイン選手)が初キャップを獲得しました。選手層が厚くなってる感じがしますねぇ...特に、応援しているブラックラムズのメイン選手の初キャップの試合を観られて良かったと思います。
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