アサヒスーパードライ JAPAN RUGBY CHALLENGE SERIES 2022 JAPAN XV vs AUSTRALIA A 第3戦 ― 2022/10/21 07:50
AUSTRALIA Aとの3連戦の最終戦、やっと見終わりました。
前回は、後一歩というところだったので、この試合で次のNEW ZEALAND戦につなげて欲しいですよね。JAPAN XVも来年のワールドカップを見据えていろいろと試しているところだと思うんだよね、キックを封印するとか、タッチに蹴りださないとかそういった縛りがあっての最初の2試合ってことだったと思うんですよ。ということで、最終戦は何とかそんな中でも一矢報いて欲しいですよね。
JAPAN XVのメンバーは以下。
01 稲垣 啓太 埼玉パナソニックワイルドナイツ(42)
02 坂手 淳史 ◎ 埼玉パナソニックワイルドナイツ(30)
03 垣永 真之介 東京サントリーサンゴリアス (11)
04 ワーナー・ディアンズ 東芝ブレイブルーパス東京(4)
05 ジャック・コーネルセン 埼玉パナソニックワイルドナイツ(9)
06 リーチ マイケル 東芝ブレイブルーパス東京(75)
07 下川 甲嗣 東京サントリーサンゴリアス(-)
08 テビタ・タタフ 東京サントリーサンゴリアス(12)
09 流 大 東京サントリーサンゴリアス(27)
10 李 承信 コベルコ神戸スティーラーズ(3)
11 シオサイア・フィフィタ 花園近鉄ライナーズ(9)
12 中村 亮土 東京サントリーサンゴリアス(30)
13 ディラン・ライリー 埼玉パナソニックワイルドナイツ(7)
14 松島 幸太朗 東京サントリーサンゴリアス(44)
15 山中 亮平 コベルコ神戸スティーラーズ(24)
16 日野 剛志 静岡ブルーレヴズ(5)
17 三浦 昌悟 トヨタヴェルブリッツ(9)
18 竹内 柊平 浦安D-Rocks(1)
19 ヴィンピー・ファンデルヴァルト 浦安D-Rocks(20)
20 ファウルア・マキシ クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(4)
21 齋藤 直人 東京サントリーサンゴリアス(8)
22 山沢 拓也 埼玉パナソニックワイルドナイツ(4)
23 中野 将伍 東京サントリーサンゴリアス(5)
満を持して登場の稲垣選手、そしてリザーブとはいえ山中選手の脳震盪からの復帰、タタフ選手の先発に期待したいと思います。
AUSTRALIA Aのメンバーは以下。
01 Tom ROBERTSON Western Force(24)(2、3)
02 Lachlan LONERGAN Brumbies(4)(1、3)
03 Pone FAAMAUSILI Rebels(3)(2、3)
04 Ned HANIGAN Waratahs(21)(1、2、3)
05 Ryan SMITH Reds(-)(1、3)
06 Rory SCOTT Brumbies(-)(2、3)
07 Brad WILKIN Rebels(-)(1、2、3)
08 Seru URU Reds(-)(2、3)
09 James TUTTLE ◎ Rebels(-)(1、3)
10 Ben DONALDSON Waratahs(-)(1、3)
11 Mark NAWAQANITAWASE Waratahs(-)(1、3)
12 Hamish STEWART Reds(-)(2、3)
13 Isaac HENRY Reds(-)(1、3)
14 Suli VUNIVALU Reds(1)(1、2、3)
15 Tom BANKS Brumbies(18)(2、3)
16 Billy POLLARD Brumbies(1)(1、2、3)
17 Richie ASIATA Reds(-)(2、3)
18 Archer HOLZ Waratahs(-)(1、3)
19 Cadeyrn NEVILLE Brumbies(3)(1、2、3)
20 Ollie CALLAN Western Force(-)(1、3)
21 Ryan LONERGAN Brumbies(-)(1、2、3)
22 Tane EDMED Waratahs(-)(2、3)
23 Dylan PIETSCH Waratahs(-)
1つ目の()がキャップ数、2つ目()が今回の3連戦での出場試合です。こうしてみると33名の来日メンバーだったけど、ほぼ固定だったってことだね。サイズのある両ウイングのNAWAQANITAWASE選手とVUNIVALU選手をJAPAN XVがどう押さえるかを観てみたいですね。
序盤からAUSTRALIA Aの圧はやっぱ凄いですね、攻撃時のタックルポイントで一歩前へ出る圧が凄い。JAPAN XVもタックルで止めてるんだけど、一歩前へ出られちゃってますね。ここを上手く押さえないとこの日も厳しいと思います。止めてるといってもやっぱり、ここで体力を削がれちゃいますからね...。
とはいえ、JAPAN XVの攻撃のスピードは武器になりますね。前半2分のラインアウトからの攻撃、ライリー選手のキック、松島選手のチェイスからのキック、最後の山中選手のトライの流れ、AUSTRALIA Aの選手は追いついて無かったですもんね。こういった局面をどれだけ作れるかが勝負になると思います。
それにしてもAUSTRALIA Aの攻撃時の圧は凄いなぁ...7分後にトライ返されちゃいましたからね...あと、反則はすぐ得点に結び付けられちゃうからなぁ、自陣に入られたときの反則は特に気をつけないとねぇ...。
JAPAN XVは久しぶりの先発のタタフ選手がパワフルでいい動きをしてましたね。ここまで、いまひとつ、精度にかけてたんだけど、ウエイトも絞ってちょっとスリムになったけど、パワーは変わってませんでした。ウエイト絞った分、キレがよくなったんじゃないかな。ということで、17分にゴールライン前のラインアウトからトライ、李選手のゴールも決まって14対7とリードを広げました。
で、そのタタフ選手、絶好調でしたね。このあともジャッカルを決めて、そのペナルティのラインアウトからのサインプレーでトライ。前半20分で2トライとPOMものの働きでした。
この日のJAPAN XVは前2戦より動きが良かったですね。AUSTRALIA Aのフィジカルを前面に出した攻撃でかなり疲労していたと思いますが、チャンスとなったときの動きが本当に良かったと思います。で、スペースのある位置でボールをもらったライリー選手が、絶妙なステップで内に切れ込んで独走のトライ。このトライ、カッコよかったですね、とっても綺麗なトライだったと思います。
このあとの、キックオフからのミスが痛かったですな。ここは、押さえて欲しかったところです。特にトライとなったゴール前ラインアウトからの攻撃はこらえて欲しかったっですね。で、このあとも、一気に敵陣から攻められてトライを奪われてしまいました、ここも押さえてほしかったです。それにしても、20分経過後の精度をもう一つ上げて欲しいところです。
でも、ここで一本返せたところはよかったと思います。敵陣のラインアウトから、フェイスを重ねて、ギャップを作って、リーチ選手からボールをもらった松島選手が中央付近までボールを運んでトライを追加しました。
前半35対19、これまでの3戦で一番いい試合内容だったと思います。
後半の立ち上がり完璧でしたね。いつもだと入りがよくないのですが、敵陣でAUSTRALIA Aボールのラインアウトでリーチ選手がスチール、その基点からの攻撃で、左から大きくキックで折り返して、リーチ選手がキャッチ、最後はサポートしていたコーネルセン選手にボールが渡りトライとなりました。コーネルセン選手、本職はフランかーだけにこういったサポートプレーは上手いですよね。難しい位置からのコンバージョンも李選手が決めて7点を追加しました。
後半も得点を取ったあとのミスから相手に得点を与えてしまってました。これを改善していかないとランキング上位のチームと対戦するときには難しいですよね。リードしている後半ですが20分を目前に少しJAPAN XVにミスが目立ってきました。特にディフェンス時のミスがAUSTRALIA Aの得点に繋がるようになってきちゃいました。ここは、なんとしても押さえたいところ、流れを変えたいJAPAN XVですね。結局、大量にあった点差もみるみるうちに詰められて2点差のリードまで...。
ここで、ハーフ団を入れ替え流れを変えたいJAPAN XV、思惑は決まって、相手ゴール前のラインアウトからタタフ選手と交代して入ったマキシ選手がトライ、山沢選手のコンバージョンも決まって、また得点差を広げることができました。このトライが生まれたのも山沢選手のキックからですからね、やっぱ、彼は持ってますね。
最後一本返されちゃいましたけど、始終リードしてノーサイドを迎えました。
52対48、打ち合いって感じの試合でした、でも、何度も言うけど始終リードしてましたからね。結果オーライじゃないですかね。
竹内選手、下川選手、マキシ選手と新しいメンバーも要所で活躍していて、今後に期待が持てると思います。
さて、次はNEW ZEALAND、この勢いのままぶつかって欲しいと思います。