我が家の小さな海

　駒沢陸上競技場に行ってきた。

　ブラックラムズにとって今季のホストスタジアムでの最終戦、これはやっぱり勝つしかないですよね。相手は、今季昇格したものの、ここまで勝利の無いライナーズ、申し訳ないけど、ここで今季初勝利を渡すわけには行かないと思いつつ試合開始を待ちました。

　キックオフから畳み掛けるブラックラムズ、開始早々ライナーズゴール前のラインアウトからのラックを押し込んで、この日リーグワン2キャップ目の佐藤選手がトライ。このときのラックも前節のラック同様に走ってました。これは、このままの勢いで行けると思ったのですが...ライナーズの出足も良かったのかもしれませんが、ラインディフェンスでのオフサイド、オフザゲート、ノットロールアウェイの反則の繰り返し。ブラックラムズって、ディシプリンが売りだったと思うのですが、今季は反則が多すぎます（ちなみに、前半9、後半6と15個ですからね...これを何とかすれば、上位も狙えると思うんだけどなぁ...）。

　ライナーズは速いアタックで、ブラックラムズのディフェンスが安定しない間に何度もチャンスを作り、ペナルティゴール1つに、トライ1つと3点差のリード。

　ブラックラムズが切り返せたのは、30分を過ぎたところ、ライナーズゴール前でのライナーズボールのスクラムを押し込んでプレッシャーを掛け、名手ゲニア選手がファンブルしたボールを山本選手が拾ってトライ。マッガーン選手のコンバージョンも決まって14対10で前半終了。ゲームキャプテンの山本選手が魅せたって感じですね。

　とはいえ、このままの流れだと勢いのあるライナーズの方が有利かなと、もやもやした気持ちでハーフタイムをすごしました。

　けど、後半、ブラックラムズが大爆発。開始3分の柳川選手からトライを量産。とにかく、バックスもフォワードも走る走る。なんせ、狼煙を上げた柳川選手は34歳のベテラン、そういう意味では、パークス選手も35歳ですからね。この二人はもちろんのこと、31歳の元ENGLAND代表のヒューズ選手も体を張ってました、というか、後半のヒューズ選手の気迫はすごかったですね。

　走るといえば、両翼のメイン選手とヴァカヤリア選手は、ものすごいスピードで走り回ってましたし、フォワードでは、ファカタヴァツインズが文字通り走り回ってました。それにしても、この日のPOMのアマト選手のワークレートはすごかったですね、後半30分のトライ、まさかその時間に、あの場所で、あのスピードでアマト選手が走りこんでくるとは思いもよりませんでした。

　ライナーズも頑張ってはいたと思うんですけどね、要所でいいタックル決めてましたから。でも、ブラックラムズのスピードに明らかに付いていけてなかったですね。アタックでは、JAPANのフィフィタ選手が小技で何とかディフェンスの裏に出ようとしていたんだけど、繋がることは無かったですね。

　とにかく、この日のブラックラムズは、スクラムは綺麗に押せるし、ラインのスピードは速いし、ラックは動き出すと文字通り走ってましたし、勝てなかった4節の間のフラストレーションを文字通り晴らす勢いの攻撃でした。試合終了のホーンがなった後、ボールを蹴りだして試合を終わらすことなく、攻撃を続けていたのが印象的でしたね。とにかく、この楽しい時間を終わらしたくないって気持ちが伝わってきました。

　ということで、後半大量8トライの計10トライの64対10でブラックラムズが勝利しました。これで、前節まで▲75点あった得失点差が▲21点になりました。勝ち点も14とし、9位になりました。残り7試合、勝利を積み重ねて欲しいですな。

　いや、とにかく、ライナーズの皆さんには申し訳ありませんが、久しぶりにスカっとした楽しい80分間でした。

　この日、会場では世田谷パン祭りが実施されていて、自分も1個買いました。ちょっとつぶれちゃってますが、ヒツジ印のラムレーズンカスタードクリームパン。ラムレーズンとクリームがしっかりマッチしていて美味しくいただきました。

　あと、Bリーグで東京の渋谷区をホームとするアルバルク東京のマスコットのルークくんが応援に来てました。

　ラムまるくんと一緒にハーフタイムにピッチを回ってたんだけど、二人とも可愛かったですね。

　とにかく、このまん丸としたフォルムとこの目がカワイイ。

　ということで、ブラックラムズは次節はグリーンロケッツ東葛と、ライナーズは今季好調の相模原ダイナボアーズとの対戦。ブラックラムズはこの日の勝利を弾みに勝ちをもぎ取って欲しいです、ライナーズはまず1勝ですね。

　自分は、ブレイブルーパスとスティーラーズの試合を観にいってきます。